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ブログカテゴリー » 中島水道サロン(事務局)

【3/5】「中島水道」から地域防災を考える

「中島水道」から地域防災を考える
~歴史を知って地域を知り防災に備える講演会~

江戸時代、東淀川区の淡路から西淀川区にいたる約9・5キロにわたって人工的に掘り抜かれた排水路「中島水道」をご存知ですか?
水はけが悪く、水害に悩まされた地域で必要に迫られて農民自身が工事をした「中島大水道」にまつわる歴史を伺いながら、西淀川の防災について考える講演会です。
ぜひご参加ください!!

日時:2016年3月5日(土)14:00~16:00

講師:笑福亭仁勇さん(落語家、淀川歴史散歩調査委員会)
稲垣泰平さん(『淀川右岸を散歩して』著者)

場所:クオレ研修センター(大阪市西淀川区大野3丁目1-4)
*阪神「福」駅より徒歩10分。大野川緑陰道路と国道43号線が交差する地点の南西です。当日は、ご案内を掲示しています。

参加・資料代:300円(『中島大水道まち歩きマップ』をお持ちの方は100円

西淀川古地図003

かつての中島大水道。両岸に工場が立ち並び、舟で物資の運搬などがされました。

 

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1886(明治19)年の地図。中央より少し右にまっすぐ流れるのが中島水道で、人工の排水路であることがよくわかります。

 

主催:中島水道サロン

ECOまちネットワーク・よどがわ(事務局:大阪経済大学地域活性化支援センター内)

協力・申込み先:あおぞら財団
FAX 06-6478-5885
E-mail webmaster@aozora.or.jp

Filed under: イベント案内,中島水道サロン(事務局),環境学習 — aozorafoundation 公開日 2016年2月22日5:34 PM

歩こう!中島大水道あとを~西淀川編~を開催しました!

P1100502

姫嶋神社で集合写真

 

5/31(日)、「中島大水道マップ」完成記念として、お披露目まち歩きを開催しました。

このマップは「中島水道サロン」が作成したものです。

「地域の歴史をもっと多くの人に学んでもらおう!」と、3年前から西淀川区・淀川区・東淀川区の3区の有志が集まり、昔の写真や情報を持ち寄って話し合いを重ね、このたびようやく完成しました!!
(中島大水道や「中島水道サロン」の詳細は、コチラ

今回の西淀川編では、阪神「福」駅で集合し、淀川の土手の上にある「大塚切れ洪水碑」を見学してから、上流へ遡るコースを歩きました。

右の土手の途中にあるのが石碑。左の福の町がかなり低いことがわかります。

右の土手の途中にあるのが石碑。左の福の町がかなり低いことがわかります。

交通量が割りと多いので車に気をつけながら仁勇さんの解説を聞きます。

交通量が割りと多いので車に気をつけながら仁勇さんの解説を聞きます。

1916(大正6)年9月末、豪雨のため現在の高槻市大塚の堤防が決壊し、大塚の大半と東淀川区、淀川区、西淀川区の一帯は一ヶ月以上も泥の海になりました。それをこの地点の堤防をわざと切ることで淀川に排水した、住民の水との闘いの歴史を刻んだ石碑です。

この後、北東に中島大水道跡を遡っていきます。

P1100476

何気なく歩いているとわかりませんが、姫島公園近辺までまっすぐな道で、人為的に掘り抜いた水道跡ということを体感できます。

P1100492

歴史ある姫嶋神社では、神社の由来や万葉歌碑を見学。

そしていよいよ、西淀川区民の憩いの場、大野川緑陰道路に入ります。

「中島大水道跡の碑」で、仁勇さんの解説。

「中島大水道跡の碑」で、仁勇さんの解説。

ECOまちネットワーク・よどがわ会長の一栁さんからもお話が。中島大水道を開削した庄屋さんの一人のご子孫です。

仁勇さんと、ECOまちネットワーク・よどがわ会長の一栁さんのお二人のかけあいで話題は広がります。右側の参加者の中央、杖をついている方が一栁さん。中島大水道を開削した庄屋さんの一人のご子孫です。

P1100532

まち歩きの後は、あおぞら財団に戻って、今日、歩けなかった道の解説を伺いました。

事前の天気予報では雨の心配もありましたが幸い晴れて、ちょっと暑いほどでしたが、トラブルなく終わることができました。
いくつか感想をご紹介します。

・散歩やウォーキングでよく利用する緑陰道路ですが、大野川の歴史も知る機会だと思って参加しました。今日は3ヶ所見て歩いて、普通は「フーン」と通り過ぎるのを説明してもらって興味を持ちました。西淀川区民となって、ほぼ43年になり、子どもたちは故郷ですからもっとよく知って、まちづくりにも参画したいと思います。(西淀川区)

・車ですーっと通っていた道にも歴史があることに気付かされ、大阪の土地の人々の暮らしが思われた。(淀川区)

・西淀川における、住民参加型のまちづくりが、江戸時代に行われていたと知って、エネルギーの要る活動を反対意見もあるなか協力を得て成しとげてすごいなと思った。犠牲になった方もいると聞いて、すんなり進まず悲しい話だとも思った。専門的な話や、土地勘のいる話にはついていけず、もっと勉強しなければならないとも思った。また、今の時代には協力するベースが江戸時代のようにあるのかなぁと疑問に思った。(東淀川区)

・昔の庄屋さん3人で海へと流す水路を掘ったことに感激です。昔の中島水道跡地を見て良かったです。次回も参加できたら参加したいと思います。(西淀川区)

・毎日の散歩道が昔川だったことや、現在までのいきさつを知りたかった。(西淀川区)

・仁勇さん、一栁さんの話がとても興味を呼びました。(淀川区)

次回、新大阪編は6月27日(土)14時~16時。
集合場所は、新大阪駅3階中央入り口〈新幹線改札口〉付近の「千成ひょうたん前」です。
詳しくは、コチラ

マップは頒価200円で販売しています。

まち歩き参加・マップ購入については、FAXまたはE-MAILであおぞら財団まで。

FAX:06-6478-5885
Eメール:webmaster@aozora.or.jp

【5/31、6/27】歩こう!中島大水道あとを 「中島大水道マップ」お披露目まち歩き

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「中島大水道マップ」お披露目まち歩き

歩こう!中島大水道あとを

5/31(日)、6/27(土)開催!!
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中島大水道は、江戸時代に農民が掘った、9.5kmもある農業用の排水路です。
現在の東淀川区から、淀川区、西淀川区を通り海へ流れていましたが、
今は多くの部分が埋め立てられて道路などになっています。

3年前から3区の有志が集まって「中島水道サロン」を結成。
「地域の歴史をもっと多くの人に学んでもらおう!」と
昔の写真や情報を持ち寄って話し合いを重ね、
このほど「中島大水道マップ」を作成しました!!

まち歩きマップ左 まち歩きマップ右

【写真は一部です】

そこで、出来立てほやほやのマップのお披露目にまち歩きを開催します。

案内人は、「中島水道サロン」のメンバーでもある、
落語家の笑福亭仁勇さん(淀川歴史散歩調査研究委員会)。

仁勇さんの解説で歴史を学びながら、楽しくまち歩きをしませんか?
ご参加、お待ちしています!

過去のまち歩きの様子

過去のまち歩きの様子

■第1回 西淀川編
淀川堤防から大塚切れ洪水碑や姫嶋神社などを訪ねつつ、緑豊かな歩行者・自転車専用遊歩道「大野川緑陰道路」を中心に歩きます。
日   時:5月31日(日)午後2時~4時
集合場所:阪神なんば線「福駅」
*尼崎方面ホーム改札前道路を渡った歩道付近
解散場所:あおぞら財団(JR東西線「御幣島駅」徒歩3分)

■第2回 新大阪編
新大阪付近の「さいの木神社」から中島大水道の開削の起点となった新太郎松碑までを歩きます
日   時:6月27日(土)午後2時~4時
集合場所:新大阪駅 千成ひょうたん前
*3階中央入口〈新幹線改札口〉付近
解散場所:阪急「淡路駅」周辺

◆参加費
各回500円〈資料代・保険代など〉

◆持ち物
飲み物、帽子、うちわ、あなたが知ってる中島大水道の情報 (写真、思い出、昔聞いた話など大歓迎!)

◆お申込み方法
①お名前、②連絡先電話番号(携帯など当日連絡ができるもの)、③ご住所、④Eメールアドレス(あれば)を、
下記にFAXまたはEメールでお知らせ下さい。

事務局:公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
Eメール:webmaster@aozora.or.jp

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主催:中島水道サロン(中島水道に関心のある有志の集まりです)
協力:ECOまちネットワーク・よどがわ(事務局:大阪経済大学地域活性化支援センター)
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Filed under: イベント案内,中島水道サロン(事務局),環境学習 — aozorafoundation 公開日 2015年4月30日6:41 PM

中島水道サロン「西淀川区福町の歴史と自然を感じよう」開催(4/5)

4月5日、中島水道サロン主催で「まち歩きと昔の話 西淀川区福町の歴史と自然を感じよう」が開催されました。
このサロンは、中島水道に関心のある有志がボランティアで企画・運営しているものです。
*中島水道については中島水道サロンスタッフの笑福亭仁勇さんのHPをご覧ください。http://www008.upp.so-net.ne.jp/niyu-ken/untitled82.htm

今回の参加者は9人。阪神なんば線「福」駅に集合し、大野川緑陰道路(かつての中島水道と大野川の一部を埋め立ててつくられた道)から淀川河口に向けて、福町を歩きました。

初参加の方もおられたので、まずは自己紹介。今回は、かつて福町に住んでいた方の参加があり、道中、中島水道サロンの常連さんたちとの話も盛り上がります。

阪神福駅近くの緑陰道路内にある水防碑(後ろの高架は国道43号線)。1976(昭和51)年に作られた由来をフムフムと覗き込みます

阪神福駅近くの緑陰道路内にある水防碑(後ろの高架は国道43号線)。1976(昭和51)年に作られた由来をフムフムと覗き込みます

あおぞら財団事務局の小平から昔の写真や地図を見せながら、中島水道の成り立ちについての説明や「出来島という地名は田んぼの出来が良かったからついた」といった豆知識が披露されるのに触発されて、みなさん口々に話されます。

「まだ埋め立てられる前の大野川、知ってるよ」

「川幅が狭いところでは、両岸からゴミがたくさん捨てられてるところの上に板を載せて橋のようにして渡ってましたよ」

「七色のガスが出ていて妊婦は近づくなと言われた・・・」などなど。

今はすっかり区民の憩いの場になった緑陰道路。

2008(H20)年調べでは、なんと6000本の樹が植えられているとのこと。緑陰道路の一部が開通したのが1972年。開通した頃はまだ植えられた木々も細く、茶色(歩道)と青(自転車道)に色分けされたこの道は通称「カラー道路」と呼ばれていました。40年経ったいまではすっかり木々は成長し、緑陰道路の名にふさわしい気持ちよい道です。

かわいいお花発見!

かわいいお花発見!

ハナニラでした

ハナニラでした

すぐ側には白いタンポポも。主に九州など西日本でみられる花です。

すぐ側には白いタンポポも。主に九州など西日本でみられる花です。

淀川の堤防から福漁港を臨む。右は淀川製鋼。

淀川の堤防から福漁港を臨む。右は淀川製鋼。

右が堤防。福のまちが低いことがわかります。

右が堤防。福のまちが低いことがわかります。

淀川堤防を降り、福のまちなかを歩くと、小さなお社があったり、古い街並みであることを実感します。少し細めの道を歩き、福住吉神社に向かいます。西淀川は漁業を営む人が多かったため、海上の守護神をお祀りする住吉神社がいくつもあります。そのためこのあたりでは、「野里住吉神社」「福住吉神社」など、最初に地名をつけて呼ぶことも多いようです。

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今回の後半は昔の福の様子をうかがう時間です。福で生まれ育った北村正義さん(1925(大正14)年生まれ)と、北村道春さん(1935(昭和10)年生まれ)のお二人からお話を伺います。

奥左手が北村正義さん、右が道春さん(ごきょうだいというわけではありません)。
左が北村正義さん、右が道春さん(ごきょうだいというわけではありません)。

左が北村正義さん、右が道春さん(ごきょうだいというわけではありません)。

福の地域で生まれられたお二人だけに、正義さんの親御さんは川漁師、道春さんの親御さんは魚屋さんをされていたということです。

幼い頃の遊びも、中島水道や淀川で遊んだというエピソードがたくさん。

先輩と一緒に淀川でハマグリを獲ったりし、腰に一升樽をくくりつけ、引き潮に乗って淀川の中に立つ鉄柱まで流れて行く。子どもの道春さんが立つと目が水面に出るぐらいの深さ。足で川底を探ってみて、ハマグリをみつけてはもぐって獲ったそうです。

学校で禁止されていたハマグリ漁。危険もあるので先輩の言うことには絶対服従です。「早めに上がるぞ」と言われたら、もうちょっと獲りたくても指示に従い、込み潮に乗って泳ぎ帰り、ちょうど淀川の橋のあたりに着いたそうです。

道春さんがハマグリを獲りに行ったという鉄柱。野鳥がこの上からダイブして魚を捕る様子もみられます。

現在の淀川の様子。ミサゴやカワウ等の野鳥が魚を捕る様子もみられます。

道春さんより10年先輩の正義さんは、終戦直前の4月に高槻の工兵隊に入ったものの、8月に終戦。

硫酸製造装置の設計をやっていた事務所に働きに行き、お父さんが「これからは工業や」という勧めもあり、夜間高校に通ったそうです。道春さんによると、働きながら夜学を卒業するのは大変なことだそうで「先輩(正義さん)はすごい」と関心されていました。

またお二人からは、台風で浸水したときのエピソードや、川が汚れてきた頃のお話も伺いましたが、詳しくは今後、あおぞら財団機関誌『リベラ』でご報告する予定ですので、お楽しみに!

当日は花冷えで、当初予定していた野外での花見は取りやめ、屋内での昼食となりましたが、お宮さんがご用意くださった暖かいお茶もいただきながら、和やかな会となりました。(栗本)

話は尽きず・・・みなさん、境内で立ち話

話は尽きず・・・みなさん、境内で立ち話

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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,中島水道サロン(事務局) — aozorafoundation 公開日 2014年4月10日2:12 PM

まち歩きと昔の話 西淀川区福町の歴史と自然を感じよう(4/5土)

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まち歩きと昔の話
西淀川区福町の歴史と自然を感じよう
4月5日(土)10:00~12:00
定員:15名 参加費:500円(保険代・資料代)
140405中島大水道 福まち歩き
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福 北村氏
お話:福町在住 北村正義さん、北村道春さん

大野川緑陰道路や淀川河口と、自然にはさまれた西淀川区・福町地区。かつては漁や魚や貝の行商を営む漁師町でした。
桜の美しいこの時期に、福町の自然や歴史を楽しみながら一緒にあるきませんか。福の地域の方に、かつての福の様子を教えて頂きます。

コース(全長1.5km)
集合:阪神なんば線福駅改札(西側・下り方面)
○大野川緑陰道路を歩く
○福の船だまり
○淀川堤防
○福町のまちなかを歩く
○地域の人のお話(住吉神社)
解散:福 住吉神社(最寄:なんば線福駅近く)
*終了後、神社境内の桜を見ながらお花見をします。お花見参加者希望の方は、お弁当とお茶をご持参下さい。
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申し込み方法
名前、電話番号(当日連絡がとれるもの)、ご住所、E-メールまたはファックス(あれば)を、前日までに事務局あおぞら財団までお知らせください。

事務局 (公財)公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階 
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885 
E-mail webmaster★aozora.or.jp URL http://www.aozora.or.jp
★を@に変えて下さい

主催:中島水道サロン(事務局:あおぞら財団) 
江戸時代の農民達が掘った農業用水路『中島大水道』を中心に、地域の歴史を学び伝える場をつくる、有志の集まりです。

Filed under: イベント案内,中島水道サロン(事務局) — aozorafoundation 公開日 2014年3月27日10:53 AM
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