イ病 スタディツアー開催しました

現場を見て、聞いて、感じた3日間
学生、社会人など45人が参加した「イタイイタイ病スタディツアー」

あおぞら財団は今年度から3ヵ年の計画で、「公害地域の今を伝えるスタディツアー」という事業をスタートさせました。西淀川区もそうですが、四日市や水俣、富山など、公害の被害を受けた地域が、再生に向けて活動をしています。でも、私たちは、実際にどのような再生活動がおこなわれているのか、よくわかっておらず、今では公害の事実も風化しつつあるのが現状です。
清流会館での講義

そこで、現場に行き、さまざまな立場の人たちの話を聞き、自分たちなりに、公害地域の今をとらえ、そのことを広く発信していこうと、スタディツアーを企画しました。1年目はイタイイタイ病の問題がおこった富山です。富山では被害者団体と公害の原因企業が、毎年の立入調査などを通じて、汚染「ゼロ」をめざした取り組みを重ねています。
参加者は全国から応募があり、総勢45人で8月4日~6日の3日間ツアーを実施しました。班に分かれて、被害者家族、企業、行政などに聞き取りをおこない、最終日は、班ごとに発表をおこないました。聞いたことを報告するとともに、今後への提案も盛り込みました。参加者からは「公害を発生させる前の予防の重要さがわかった」などの感想がありました。

土壌復元現場を視察

スタディツアーの現地での運営は、イタイイタイ病対策協議会の髙木勲寛さんに全面的にお願いしました。最後に、髙木さんから「受け入れて良かった」とのお言葉をいただき、参加者、スタッフ一同、本当にうれしく思いました。

鎗山善理子(あおぞら財団)

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