西淀川の昭和 写真展(7/19~29あおぞらイコバ)

2011年7月19日~29日

あおぞらイコバにてエコミューズ所蔵資料「西淀川の昭和 写真展」を開催しています。
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裁判資料に使われたパノラマ写真や
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ジェーン台風の水害の様子
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ありし日の合同製鉄の高炉
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アメリカ軍が撮影した昭和20年代の空中写真と昭和60年ごろの空中写真
(変化がよくわかります)
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患者さんからもらった昔の写真
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煙の大阪の写真
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などなど掲示してますので、フラッとお越しくださいね。

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もりもとまきのアーキビストの目  No.20

弁護団、一丸となるために
-西淀川公害訴訟弁護団事務局ニュース-
(資料館だより37号、2011/07)
紹介資料:『西淀川公害訴訟弁護団事務局ニュース 第1号』(1985/09/20、眞鍋正一弁護士資料No.1361)

今回は、『西淀川公害訴訟弁護団事務局ニュース 第1号』(1985/09/20、眞鍋正一弁護士資料No.1361)を紹介します。
西淀川公害訴訟は、6つの争点(気象・疫学・関連共同性・被害・道路・歴史)について議論が進められました。弁護団は争点別に6つの班を組織して、20年間の裁判に取り組みました。6つの班が一丸となるためには、各班相互の連絡体制が欠かせません。その中心的な役割を担ったのが弁護団事務局でした。

欠かせない意思疎通、情報共有

欠かせない意思疎通、情報共有

第1号では、各班の状況をすべての弁護団員が把握できるよう、三役(団長・副団長・事務局長)と事務局が持ち回りで各班の会議にオブザーバーとして参加すること、各班に事務局との連絡係を置くこと、各班からの連絡事項や進行状況を伝えるため事務局ニュースを発行することなどが記載されています。
ニュースは時に連日発行され、現在までに約260点の現物が確認されています(1985~2001、眞鍋正一弁護士資料内)。事務局はまた、会計、裁判所との交渉、書類の管理、他団体との連絡など、多くの事務的実務も担い、その状況も伝えられています。弁護団がどんな体制で長い裁判に挑んだのかを伝える資料です。

☆資料館だより37号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

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「西淀川記憶あつめ隊」で地域の方に聞き取りをしました No.2

西淀川の記憶をあつめて、西淀川の歴史を伝えたい。
そんな思いでスタートした、「西淀川記憶あつめ隊」。

6月17日(金)は、荒井敏明さんのお話をうかがいました。
戦争中のお話や、西淀川での暮らし、お仕事についてなど、2時間近くお話して下さいました。
大切な思い出の写真もお持ち下さいました。
ecomuse

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荒井さんは、鉛工(えんこう)として、全国各地を飛び回って働いていたそうです。
荒井さんのお話から、職工が集まる西淀川の街の姿を、新たに知ることができました。

「西淀川記憶あつめ隊」、これからもがんばります。

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

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来館者が1,900人を突破しました

エコミューズの来館者が6月13日現在、1,922人となりました (2006年3月18日開館以降)。

1922

グループでの研修(ex.シニア自然大学starQ淀川勤労者厚生協会新人研修おおさかシニアネット )のほか、大学生が卒業論文や卒業制作のための調査に利用されていたり、スタディツアーに参加した学生さんが遊びに来てくれたり、エコミューズには、さまざまな興味関心を持った方々が訪れています。

西淀川公害や地域の記憶をこれからもたくさんの人に伝えていけるよう、エコミューズではさまざまな取り組みを続けています。皆さん是非お越し下さい。

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

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もりもとまきのアーキビストの目 No.19

弁護士も立ち上がる-西淀川大気問題研究会-
(資料館だより36号、2011/05)
紹介資料:西淀川大気問題研究会議事録(1977年)

西淀川公害訴訟弁護団の母体となったのは「西淀川大気問題研究会」です。エコミューズでは会議録など、同研究会の多くの資料を所蔵しています。

ecomuse

若き弁護士たちの奮闘を伝える

若き弁護士たちの奮闘を伝える

研究会は’73年11月、青年法律家協会(青法協)大阪支部で発足しました。’54年に若手法律家たちが設立した青法協は、’69年に「全国公害研究集会」をスタートさせるなど、公害問題に高い関心を持っていました。当時西淀川公害患者と家族の会事務局長であった森脇君雄は、青法協に対して西淀川公害裁判提訴の必要性と協力を訴え、西淀川大気問題研究会の発足に至りました。翌’74年、患者会の被害救済要請を受けて大阪弁護士会公害対策委員会に設置された「西淀川問題小委員会」にも、同研究会のメンバーが参加しました。

提訴の前年、‘77年3月15日の会議録(眞鍋正一弁護士資料No.992,写真上)からは、被告の選定、研究者・医師らとの協力強化、訴訟のための資料収集、弁護団の体制などについて討議されていることが分かります。また同年7月の合宿議事録(同No.1016,同下)では、訴状案の検討過程などが分かります。

患者に寄り添い、公害に立ち向かい、西淀川に青い空をよみがえらせようと奮闘した弁護士たちの姿を伝える資料です。

☆資料館だより36号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

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NPO法人おおさかシニアネット 研修受け入れ

5月23日(月)、NPO法人おおさかシニアネットの皆さん14名が研修に来られました。

まず、スタッフの林から、西淀川公害とあおぞら財団の活動を紹介しました。おおさかシニアネット受け入れ

そしてエコミューズを見学。
おおさかシニアネット

「貴重な資料が残っているんですね」「この写真のように煙っている大阪を覚えています」などの声が上がっていました。

休憩をはさんで、後半はグループワークです。
まず参加者おひとりずつに、・氏名 ・出身地、暮らしている場所 ・地元の良いところ ・地元の課題を発表してもらいました。
大阪府や兵庫県内各地から来られている皆さんですが、共通の課題として、
「交通が不便」
「近所付き合いが少ない」
「高齢者が多い」
「にぎわいが足りない」
といった問題が挙げられました。

そこで、4つのテーマ―交通/コミュニティ/にぎわいづくり/高齢者―に分かれて、解決策を話し合ってもらいました。

話し合いのようす。皆さん活発に意見を出しています。

おおさかシニアネット

最後に、グループごとにさまざまなアイデアを発表しました。

交通:コミュニティバスや乗り合いタクシーの充実
おおさかシニアネット

コミュニティ:「グラウンドワーク」(住民・企業・行政の協働)の導入
おおさかシニアネット

にぎわいづくり:大学や企業との連携、地元グルメの発掘
おおさかシニアネット

高齢者:見回り隊の体制づくり、町内会の活性化、おおさかシニアネットが頑張る!
おおさかシニアネット

皆さん、お疲れさまでした!

あおぞら財団、エコミューズでは、さまざまな視察・研修を受け入れています(詳しい内容はこちら)。
皆さん、ぜひお越し下さい。

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)

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公害地域の今を伝えるスタディツアー2011参加者募集(8/8~11)

*************************************
公害地域の今を伝える
スタディツアー2011
~大阪 西淀川・大気汚染の地を訪ねて~
参加者募集
*************************************
スタディツアーのホームページ
http://www.studytour.jpn.org/
■公害は過去のもの・・・って思っていませんか?
都市部では自動車による大気汚染が現在も問題となっています。
工場からの大気汚染も現在はどうなっているか、企業担当者から話を伺います。
■見学やヒアリングから得た知識をワークショップを通じて参加型で学びます。
■スタディツアーの前には事前勉強会を用意しています。
■参加者は現地で学んだことを、次は発信者として、伝えていくことを目指します。
【日程】
●スタディツアー  2011年8月8日(月)・9日(火)・10日(水)・11日(木)の3泊4日
●事前勉強会 講師 小田康徳氏(大阪電気通信大学、西淀川・公害と環境資料館館長)
7月9日(土)13:00-16:00 都留文科大学
7月17日(日)13:00-16:00 あおぞら財団
※いずれかの会場でご参加ください
●宿泊場所 経営開発研修センター 大阪市港区三先1-6-3
http://www.keieikaihatu.co.jp
【定員】40名
【参加費】10,000円(食費相当分の負担をお願います。夜間の研修もあるので、原則宿泊です)
【対象者】公害・環境問題に関心をもち、
持続可能な地域づくりに取り組む意欲のある人
参加記録の執筆をしてもらいます。
それらの情報を元に新しい公害教育の教材および冊子を作成します。
【主催】あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)
【スタディツアーでのおもな訪問・ヒアリング先】(予定)
●訪問先=関西電力、国土交通省、地方自治体、高等学校、デイサービスセンターなど
●ヒアリング先=企業、被害者、医師、弁護士、行政、教育実践者など
【集合】
1.現地集合
2.関東(候補:大月駅 都留文科大学)にて集合後、バスで現地へ移動。
【申込み方法・締め切り】
・氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属、参加動機を記入の上、
あおぞら財団に連絡をお願いします。
・締め切り=定員になり次第しめきります(5月20日~)
【協力専門家・スタッフ】(五十音順)
板倉豊・京都精華大学教授
井上有一・京都精華大学教授
大滝あや・Tao舎代表
小田康徳・大阪電気通信大学、西淀川・公害と環境資料館館長
白神加奈子・みずしま財団研究員
高田研・都留文科大学教授、あおぞら財団理事
西村仁志・同志社大学准教授
あおぞら財団事務局(林、藤江、鎗山、相澤)
【参加者の声 2010年新潟】
●公害問題とされてきたことのなかに、
環境教育、地域づくり、CSRなどの課題がすべて含まれていることに
新たに気づくことができたツアーだった。
●滞在中にお聞きした話は、言うまでもなく、非常に貴重なものだった。
その時代を生きた人にしか語れない、その人でしか知りえない話もあった。
私は、語ってくださる方の、私たちにむけられた「信頼」の気持ちを感じ、
その気持ちにこたえたいと思った。(中略)
私たちは、「語り継いでいく」というバトンを受け取ったのだと思った。
●自分が地元のことをあらためて学べたように、
友人などまわりの人たちに地元について見つめなおすことの大切さを伝えていこうと思う。
小さなことだが、足元から行動する大切さをスタディツアーで学んだので、
一生懸命取り組んでいきたい。
詳しくはこちらへ
http://www.studytour.jpn.org/niigata5_suggestion.html
【連絡・問い合わせ先】
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4F
あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
http://www.aozora.or.jp/
webmaster@aozora.or.jp
※本事業は(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成事業の一環です。
※いただいた個人情報は本事業の目的以外には使用しません。
=======以下、申込事項=======
公害地域のいまを伝えるスタディツアー2011
~大阪西淀川・大気汚染の地を訪ねて~
氏名
住所 〒
電話番号
緊急時/帰省先等
メールアドレス
所属
参加動機、問題意識など
その他、要望、ご質問など
======================

*************************************

公害地域の今を伝えるスタディツアー2011
~大阪 西淀川・大気汚染の地を訪ねて~
参加者募集

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スタディツアーのホームページ
http://www.studytour.jpn.org/

ちらし2011スタディツアー募集

■公害は過去のもの・・・って思っていませんか?
都市部では自動車による大気汚染が現在も問題となっています。
工場からの大気汚染も現在はどうなっているか、企業担当者から話を伺います。

■見学やヒアリングから得た知識をワークショップを通じて参加型で学びます。

■スタディツアーの前には事前勉強会を用意しています。

■参加者は現地で学んだことを、次は発信者として、伝えていくことを目指します。

【日程】
●スタディツアー  2011年8月8日(月)・9日(火)・10日(水)・11日(木)の3泊4日
●事前勉強会 講師 小田康徳氏(大阪電気通信大学、西淀川・公害と環境資料館館長)        7月9日(土)13:00-16:00 都留文科大学
7月17日(日)13:00-16:00 あおぞら財団
※いずれかの会場でご参加ください
●宿泊場所 経営開発研修センター 大阪市港区三先1-6-3

【定員】40名

【参加費】10,000円(食費相当分の負担をお願います。夜間の研修もあるので、原則宿泊です)

【対象者】公害・環境問題に関心をもち、持続可能な地域づくりに取り組む意欲のある人
参加記録の執筆をしてもらいます。
それらの情報を元に新しい公害教育の教材および冊子を作成します。

【主催】あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)

【スタディツアーでのおもな訪問・ヒアリング先】(予定)
●訪問先=関西電力、国土交通省、地方自治体、高等学校、デイサービスセンターなど
●ヒアリング先=企業、被害者、医師、弁護士、行政、教育実践者など

【集合】
1.現地集合
2.関東(候補:大月駅 都留文科大学)にて集合後、バスで現地へ移動。

【申込み方法・締め切り】
・氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属、参加動機を記入の上、
あおぞら財団に連絡をお願いします。
・締め切り=定員になり次第しめきります(5月20日~)

【協力専門家・スタッフ】(五十音順)
板倉豊・京都精華大学教授
井上有一・京都精華大学教授
大滝あや・Tao舎代表
小田康徳・大阪電気通信大学、西淀川・公害と環境資料館館長
白神加奈子・みずしま財団研究員
高田研・都留文科大学教授、あおぞら財団理事
西村仁志・同志社大学准教授
あおぞら財団事務局(林、藤江、鎗山、相澤)

【参加者の声 2010年新潟】
●公害問題とされてきたことのなかに、
環境教育、地域づくり、CSRなどの課題がすべて含まれていることに
新たに気づくことができたツアーだった。
●滞在中にお聞きした話は、言うまでもなく、非常に貴重なものだった。
その時代を生きた人にしか語れない、その人でしか知りえない話もあった。
私は、語ってくださる方の、私たちにむけられた「信頼」の気持ちを感じ、
その気持ちにこたえたいと思った。(中略)
私たちは、「語り継いでいく」というバトンを受け取ったのだと思った。
●自分が地元のことをあらためて学べたように、
友人などまわりの人たちに地元について見つめなおすことの大切さを伝えていこうと思う。
小さなことだが、足元から行動する大切さをスタディツアーで学んだので、
一生懸命取り組んでいきたい。

過去の参加者の声 :kuwasiku:

【連絡・問い合わせ先】
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4F
あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885

トップページ


webmaster@aozora.or.jp

※本事業は(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成事業の一環です。
※いただいた個人情報は本事業の目的以外には使用しません。

=======以下、申込事項=======

公害地域のいまを伝えるスタディツアー2011
~大阪西淀川・大気汚染の地を訪ねて~

氏名

住所 〒

電話番号

緊急時/帰省先等

メールアドレス

所属

参加動機、問題意識など

その他、要望、ご質問など

======================

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「西淀川記憶あつめ隊」で地域の方に聞き取りをしました No.1

2011年5月13日午後1時から3時にあおぞらビル5階エコミューズで「西淀川の記憶あつめ隊」の聞き取りを行いました。

「西淀川記憶あつめ隊」とは、西淀川に昔から住んでいる方の経験や記憶をつむぎ出すことで、未来にむけて地域を大切にするための活動です。

今回お話いただいた方は和田美頭子さんです。

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今回和田さんからは、和田さんが戦時中のことや、西淀川に住み始めてからの生活についてお伺いしました。

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【写真】みんなで地図や和田さんの持って来てくださった写真などを見ながら、お話をしている様子です。

当時の西淀川の様子や、そこに住む人たちの生活に思いを巡らせる素敵な時間でした。

このような活動を通じて、西淀川にある経験や記憶を集め、地域を見つめ直す取組みを進めていきます。

(記:相澤)

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神戸大学で授業をしました(ESD・スタディツアー)

2011年5月2日(月)

■2011年度前期月曜2時限ESD論(環境人文学)
「市民社会と環境問題――持続可能な社会の観点から」
の1コマを担当させていただきました。

内容は、西淀川公害とあおぞら財団の仕事、
それから、あおぞら財団で取り組んでいるESDとして
西淀川菜の花プロジェクト公害地域の今を伝えるスタディツアーについてお話しました。
西淀川だけの話で終わらせず、ぜひ実践する人になってほしかったので
グループワークを行いました。

グループワークで話し合っています

グループワークで話し合っています

グループワークの課題は
自分が住んでいる地域の課題や特徴を書き出してみましょうグループ内で発表グループ内で目指したい社会について討論グループごとに発表
◆ 自分が住んでいる地域の課題や特徴を書き出す
◆ グループ内で目指したい社会について討論
という2つ。
自分の地域の課題を見つめてほしいという願いと
地域によって特徴と課題が違うという気付き、
合意形成する難しさ
というのを目指して行いました。
感想には
「他の県に住んでいる人たちの問題点を聞くのは面白かった。教科書とかには載っていない現在の生の声が聞けてよかった」
「大学の講義では聞くことのできない現場の声に少しでも触れることができて本当にいい経験になりました。しかし、これもあくまでも教室での授業でしかありません。これに満足することなく「学ぶ場」の先端に痛いと感じました」
「公害問題が実際に発生した地域で風化してきているという事実には驚いた。こういうことを伝えていくのは大切で、僕たちもそういう立場にならないとと思いました」
「公害問題は他人事ではないと感じた。行政、企業、住民たちの信頼関係を作ることは公害問題解決のためには重要なことだとわかりました」
「グループワークができてとても良い経験になりました。やっぱり自分の意見を言うのは恥ずかしいけれど、他の人の地域の現状や、意見が聞けて良かったです」
「現地に行って生のことを聞かないとわからないことはまだまだたくさんあることを知った。活動することで見えてくることがたくさんあるということを知れて、今日はたいへん良かったと思う」
「個人的には最後のツアーの話が印象に残っている。同世代の人が高い意識を持って取り組んでいることに驚いた」
などの意見が寄せられました。
伝えたいことが伝わったようでホッと胸をなでおろしています。
連休の中日というのに、きちんと出席してくれた学生さん。ありがとう!
林美帆(あおぞら財団スタッフ)

グループワークの課題は

自分が住んでいる地域の課題や特徴を書き出してみましょうグループ内で発表グループ内で目指したい社会について討論グループごとに発表

◆ 自分が住んでいる地域の課題や特徴を書き出す

◆ グループ内で目指したい社会について討論

という2つ。

自分の地域の課題を見つめてほしいという願いと

地域によって特徴と課題が違うという気付き、

合意形成する難しさ

というのを目指して行いました。

感想には

「他の県に住んでいる人たちの問題点を聞くのは面白かった。教科書とかには載っていない現在の生の声が聞けてよかった」

「大学の講義では聞くことのできない現場の声に少しでも触れることができて本当にいい経験になりました。しかし、これもあくまでも教室での授業でしかありません。これに満足することなく「学ぶ場」の先端に痛いと感じました」

「公害問題が実際に発生した地域で風化してきているという事実には驚いた。こういうことを伝えていくのは大切で、僕たちもそういう立場にならないとと思いました」

「公害問題は他人事ではないと感じた。行政、企業、住民たちの信頼関係を作ることは公害問題解決のためには重要なことだとわかりました」

「グループワークができてとても良い経験になりました。やっぱり自分の意見を言うのは恥ずかしいけれど、他の人の地域の現状や、意見が聞けて良かったです」

「現地に行って生のことを聞かないとわからないことはまだまだたくさんあることを知った。活動することで見えてくることがたくさんあるということを知れて、今日はたいへん良かったと思う」

「個人的には最後のツアーの話が印象に残っている。同世代の人が高い意識を持って取り組んでいることに驚いた」

などの意見が寄せられました。

伝えたいことが伝わったようでホッと胸をなでおろしています。

連休の中日というのに、きちんと出席してくれた学生さん。ありがとう!

林美帆(あおぞら財団スタッフ)

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淀川勤労者厚生協会の新人研修

4月1日15時から淀川勤労者厚生協会の新人研修を、あおぞらビル3階グリーンルームで行いました。

参加者は淀川勤労者厚生組合で4月1日から働く職員26名でした。
淀川勤労者厚生協会とは、「人権を尊重し、安全・安心・信頼の医療・介護・保健活動を行います」を理念に掲げ、西淀病院をはじめとする病院や薬局などの医療機関を運営している財団法人です。

まず研究員の眞鍋から西淀川にある公害の歴史や財団のできた経緯、財団の事業内容などの説明がありました。患者さんの呼吸リハビリや、未認定患者の方々の認定のための運動など、参加者にも関わりのある事業の話もありました。
眞鍋は説明の最後に「医療に携わる上で環境の事を考えながら仕事をしてほしい」というメッセージを送りました。

次に患者会の方が、公害について語ってくれました。
今回お話いただいたのは、患者会の永田千代子さんと岡崎久美さんです。

永田さんは西淀川について「若い人に夢を託して、西淀川をきれいにしてほしい」という思いを語られ、参加した新人の方達に「患者は本当にわがままで言いたい事を言うが、それは本当にしんどいからなので、しっかり受けとめて対応してほしい」というメッセージを送りました。
岡崎さんは発作が起こると体が固まってしまい、うまく呼吸できなくなる苦しさや、患者は入院した時にはすごい心細くなることなどについて語られ、声をかけてもらえることで支えられていることを感じることから「こわくてもいけど、優しい職員になってほしい」というメッセージを送りました。

そのあとで財団の理事であり、患者会の代表でもあります森脇君雄さんがお話をしました。
淀川勤労者厚生協会の職員になったということを自覚するためにも、歴史を学ぶ必要性を挙げ、これまでの淀川勤労者厚生協会の活動や、地域医療と公害のこと、公害訴訟に関することなどをご自身の経験を交えながら説明されました。

そして西淀川に住んで一緒に西淀川をきれいにしてほしいということや、これまで築きあげられてきた淀川勤労者厚生協会を守り、発展させてほしいという願いを参加者に伝えました。

最後にあおぞらビルの5階にありますエコミューズを見学しました。

私も今日から財団の研究員として働くことになりました。スタッフとして入りながらも自分の研修のような感覚で話を聞き、気持ちをを引き締められました。同じ西淀川で地域のみなさんのために働くということで、一緒に西淀川をよくしていきたいです。
(写真は配布資料)

(研究員 相澤翔平)

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