見にきて下さい!菜の花プロジェクト目指せ天ぷら油回収1000L!

西淀川図書館で「菜の花プロジェクト」「セミのぬけがら調べ」の展示をしています。

『西淀川 菜の花プロジェクト2009 
天ぷら油でバスを走らせよう
 目標1000リットル集めよう』

菜の花を育て、菜種油で燃料を作り、その燃料でバスを走らせようという菜の花プロジェクトを西淀川で実践しています。その活動の様子をつたえる展示を西淀川図書館でおこなっています。
今年の「西淀川 菜の花プロジェクト 2009」のメインは廃油回収です。なんと1000L集めます!

展示では、使用済みのてんぷら油をきれいな燃料に精製するしくみを紹介しています。
使用済みのてんぷら油から作った燃料(BOF)はバスを走らすことができます。またこの取り組みで油がゴミにならないのでゴミを減らすことができます。
この取り組みを広く知ってもらい1000L回収に参加する人を増やしたいと呼びかけています。
みなさんもご協力お願いいたします!!
菜の花を育てるという部分では、西淀川高校の菜の花畑で栽培しています。今年の種まきにそなえて夏に雑草除去作業もおこなわれました。そのような活動の写真も展示しています。

菜の花プロジェクトのブログはこちら!

『セミのぬけがら調べ』

せみの種類によって、その場所の環境を知ることができます。
8月18日、「まちのお医者さんになろう2009 大野川緑陰道路でセミのぬけがら調べ」があり、緑陰道路で子どもたち70人と一緒にせみのぬけがらを探しに行きました。
みんなで見つけたせみのぬけがらについて作った新聞を展示しています。

セミのむけがら調べのブログはこちら!

ぜひ見に来て下さいね。

期間:2009年9月1日~10月31日
場所:西淀川図書館
開館時間 火曜日~金曜日 午前10時~午後7時
土曜日、日曜日、祝・休日 午前10時~午後5時
休館日 月曜日・毎月第3木曜日(ただし国民の祝日と休日にあたる場合は開館)

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エコミューズ来館者が1,200人を突破しました!

エコミューズの来館者が、1,200人を突破しました(2006年3月18日開館以降)。本日までの利用者は、1,226人となりました。

この一ヶ月の間には、富山イタイイタイ病スタディ・ツアー(8/4~6)に参加予定の学生さんや、近々あおぞら財団でインターンシップ予定の学生さんなどが見学に来られました。また、韓国からは、司法修習生の皆さんの研修や、テレビ局の取材が来られました。
これからも、世代や地域や国境を越えて、さまざまなかたちの交流の場となるよう、エコミューズを盛り上げていきたいと思います。

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

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イ病・スタディツアー事前勉強会in関西

あおぞら財団にて
「公害地域の今を伝えるスタディツアー2009
~富山・イタイイタイ病の地を訪ねて~」の
事前勉強会を開催

●畑先生の講義を聞く

公害の今を伝えるスタディーツアー2009~富山・イタイイタイ病の地を訪ねて~
事前勉強会in関西が、7月12日(日)にあおぞら財団で開催されました。
ツアーに応募していただいた参加者のうち関西圏のメンバー、17人が参加しました。

事前勉強会では、大阪市立大学の畑明郎先生からイタイイタイ病に関するお話、
また当スタディーツアーのスタッフである同志社大学の西村仁志先生から
フィールドワークの心得をお話いただきました。
畑先生は、カドミウムによる土壌・水質汚染、土壌・水質汚染による農産物への
悪影響、また現在も続いている汚染農地の復元事業、更にはこのような公害病を
繰り返さないようにと、特に産業開発が盛んな中国に情報を発信していらっしゃる
ということをスライドの写真やグラフを用いて説明してくださいました。そのなか
でも印象深かったのが、汚染された中国の川の写真です。畑先生のお話では、
この川沿いに住む人々は、汚染された水が人体に悪影響を及ぼすという認知がない
ために、その川の汚水を生活用水として使っているとのことでした。こうした中国
の現状は、かつて日本で公害病が多発した時代を想起させることに留まらず、現在
の日本においても表面化していないが早急に対処しなくてはいけない問題があり、
それを認知していないだけかもしれないということを気づかせるものでもありました。
このことは、現在の科学に付与されている日常の利便性や科学の有用性に依存する
暮らしが、未来の人たちの暮らしにおいて、負の遺産となるようなものをなるべく
残さないように、どう行動できるのかを考える必要性があるということを意識する
契機にもなりました。
また西村先生によるフィールドワークの心得では、「体験から学ぶ」というキーワ
ードが掲げられ、体験から学んだことを次のフィールドワークや自分の実生活に
活用できるような学びをしようということをお話いただきました。また今回の
スタディーツアーでは、現地の方々から聞き取り調査が主となるので、その際に
先方に失礼のないよう細心の注意を払うことが強調されていました。

●自己紹介中

勉強会の最後に、参加者の方々が1分間の自己紹介をしました。自己紹介では、
1分間には収まらず、時間を過ぎても話し続けているという方が多く、おしゃべり
好きな方々がたくさんいるなと感じました。この様子から考えると、ツアー中の
討論や議論も活発になるのではないか思われます。参加者の方々は、それぞれ様々
な観点を持ってこのツアーに参加しているようで、経済学的な観点での興味をおも
ちの方や地域開発との関連で興味をお持ちの方などがいらっしゃり、またご自分の
出身地の公害病について勉強なさっている方は、自分の地域の公害病だけでなく、
他の地域の公害病を勉強したいとおっしゃっていました。このように同じツアーに
参加しても、参加者の方々それぞれの問題意識が少しずつ異なっているので、グル
ープワークによるツアー最後の研究発表会では、どのような成果が発表されるのか
期待が高まります。
最後になりましたが、この勉強会の報告をさせていただいた筆者について紹介させて
いただきます。私は京都大学大学院で人間形成論ゼミに所属して、人間形成論と環境
教育との関係性を研究している臼井杏奈といいます。このツアーにおける私の興味の
対象は、参加者の方々が実際にイタイイタイ病の被害地に赴き、直接現地の方々に
インタビューをする中で、何らかの認識の変化を被るのではないかということです。
このようなことを参加者同士のコミュニケーションや参加者の方々と私自身とのコミュ
ニケーションから、些細なものでも見つけられたらと考えています。
拙い文章ですが、ご拝読ありがとうございました。

臼井杏奈

※本事業は(独法)環境再生保全機構の地球環境基金の助成金を得て運営しています。

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イ病・スタディツアー事前勉強会in関東

都留分科大学にて
「公害地域の今を伝えるスタディツアー2009
~富山・イタイイタイ病の地を訪ねて~」の
事前勉強会を開催

あおぞら財団では8月4日~6日に実施する
「公害地域の今を伝えるスタディツアー2009
~富山・イタイイタイ病の地を訪ねて~」の参加応募を
おこなったところ、多くの方にお申込みいただき、
おかげさまで定員になりました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。

そこで、現地に行く前にイタイイタイ病のことを事前に
勉強していただく機会として、事前勉強会を
関西および関東で開催しました。

関東では、2009年7月19日(日)に都留文科大学にて開催。
参加者は14人でした。

大阪での勉強会(7月12日)に引き続き、
畑明郎・大阪市立大学特任教授(環境政策論)
にイタイイタイ病や土壌汚染、カドミウム米の問題などについて
レクチャーをいただきました。
その後、インタビューの心得などを、高田研・都留文科大学教授/
あおぞら財団理事がおこないました。
そして、参加者の自己紹介。富山出身の人、韓国からの留学生、
教科書での「公害」の扱われ方に興味のある人など、多彩な面々です。

畑先生のレクチャー終了後の質疑では、行政の責任のあり方、
韓国での状況などにも話が及びました。
また、高田先生からのインタビューの心得としては、
話し手が語る内容は、あくまでも話し手の記憶を通じた事実で
あること、記憶があいまいなこともあるので、年代などに注意
が必要、といったことがありました。

畑先生のレクチャーから思うのは、イタイイタイ病の問題は、
医学、工学、法律、環境など、本当に多岐にわたるということ。
それだけ、全体像をとらえるのはとても困難かもしれません。
でも、自分なりの視点で、何かのとっかかりが今回のツアーでつかめると、
それが次へとつながっていくと思います。

また、カドミウム汚染米のことを聞くと、私たちの生活にとても
身近な問題だと思いました。
そして、中国の「ガンの村」で撮影された川の写真には、その川面の
異様な赤い色にショックを受けました。

身近で、かつグローバルな問題なのだとあらためて思います。

さて、とにかく8月のツアー、成功しますように!

鎗山善理子(あおぞら財団)

※本事業は(独法)環境再生保全機構の地球環境基金の助成金を得て運営しています。

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エコミューズにご寄付と激励メッセージをいただきました

エコミューズでは、活動資金として、寄付金のご協力「ハモン基金」をお願いしています。
ハモン基金についてはこちら→http://www.aozora.or.jp/kifu.htm

先日、ある方からご寄付とともに、『資料館だより』最新号(第25号)に、こんなメッセージをいただきました。

「『もりもとまきのアーキビストの目』、感動しました。患者さんたちの往年の姿が目に浮かんできます。すごい戦いでした。」

「もりもとまきのアーキビストの目」は、『資料館だより』に連載中の、所蔵資料紹介コーナーです。
最新号(第25号)はこちら→http://www.aozora.jpn.org/pdf/dayori25.pdf

エコミューズを、多くの方が見守り、支えて下さっていることを改めて実感し、感謝の気持ちでいっぱいです。『資料館だより』へのご感想やメッセージは、誌面づくりの大きな励みにもなります。これからも、さまざまな記録に向き合い、たくさんの大切なことを、たくさんの人に伝えていけるよう、がんばります。本当にありがとうございました。

写真は、『資料館だより』に執筆しています資料整理スタッフの森本と田尻、そしてハモン基金のご案内です。

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

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もりもとまきのアーキビストの目 No.8

1.31結審総行動デモ行進 -雪の降る日に願いを込めて-
(資料館だより25号、2009/07)
紹介資料:「1.31結審総行動」写真アルバム(1990)

エコミューズでは、「1.31結審総行動」の写真アルバムを所蔵しています。1.31結審総行動とは、1990年1月31日、西淀川公害裁判一次訴訟結審の日に行われた、街頭でのビラ配りや集会、デモ行進などのことです。

ecomuse

雪のなか、約1時間歩く

この一枚は、原告団・弁護団、そして全国から集まった大勢の支援者ら約2,000名が、「手渡したいのは青い空 西淀川公害裁判の早期・公正判決を」の横断幕をかかげ、デモ行進するようすです。冷たい雪の降るなか、ある人は公害病の不調をおし、体力を振り絞り、ある人は患者の遺影を抱き、杖をつき、傘をさし、中之島野外音楽堂から大阪地裁前までを歩き続けました。長蛇の列は裁判所を二重三重に取り囲み、青い空ときれいな空気、そして公正な判決への願いを込めて、色とりどりの風船を飛ばしました。風船は、「寒さに震える患者のようにヨタヨタとしながらも一生懸命にこの願い天までとどけと空高く上がって行った」そうです(西淀川公害患者と家族の会『青空』No.104、1990年2月)。

西淀川公害裁判のなかでは、患者の方々や弁護団、そして支援者の皆さんが、力を合わせてさまざまな行動を起こしました。これは、そのひとつを伝える貴重な一枚です。

☆資料館だより25号はこちら

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

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もりもとまきのアーキビストの目 No.7

公害がうばった青春 -ある高校生の生徒手帳-
(資料館だより24号2009/05)
紹介資料:西淀川公害病患者・南竹照代さんの生徒手帳(1972~76年、谷智恵子弁護士資料No.50)

今回はエコミューズの展示資料、西淀川公害病患者・南竹照代さんの生徒手帳を紹介します(1972~76年、谷智恵子弁護士資料No.50)。

欠席や遅刻・早退がつづく

欠席や遅刻・早退がつづく

照代さんは、小学校2年生の頃に発病し、入退院を繰り返すようになりました。大阪福島女子商業高校(当時)に入学した照代さんの生徒手帳には、「5月13日喘息の為欠席致しました」「5月16日喘息の為2時間程度遅刻させていただきました」と、ほぼ毎日のように欠席や遅刻・早退の連絡が書かれています。苦しい発作と闘いながら、それでも懸命に勉強し、4年がかりで卒業を果たしました。照代さんの当時の日記に、こんな言葉が残されています。「明日から12月。あと11日で期末考査が始まるというのに、入院するとは…本当になさけない。苦しくて身体が思うようにいかない。呼吸が苦しいので、しゃべることもできないし、意識が戻ってからの方がなお苦しい思いをするなんて…くやしいなあ。(1975年11月30日)」(西淀川公害訴訟原告団・弁護団監修,新島洋著『青い空の記録 大気汚染とたたかった人びとの物語』p.35)

照代さんは、その後さらに症状が進行し、大学進学の夢は叶わないまま、1981年7月、24歳の若さで生涯を閉じました。高校卒業の年から、ほとんどの時間を病院のベッドで過ごしたそうです。

エコミューズでは、公害病患者の方々の、さまざまな生き方を知ることができる資料をたくさん所蔵しています。照代さんの生徒手帳は、その貴重なひとつです。

☆資料館だより24号はこちら

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

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もりもとまきのアーキビストの目 No.6

おとなりのまちを知る -「アマ」のあの顔・こんな顔-
(資料館だより23号、2009/03)
紹介資料:尼崎南部再生研究室『南部再生』(A5冊子カラー22頁、隔月発行)

西淀川区の西側に隣接するのは、兵庫県尼崎市です。今回は、そんなおとなりのまち・尼崎の情報誌『南部再生』(A5冊子カラー22頁、隔月発行)をご紹介します。発行元は「尼崎南部再生研究室」、通称「あまけん」です。あまけんは2001年3月、尼崎公害訴訟の和解金を活用して設立した団体です。あおぞら財団と同じく、公害地域再生のためのさまざまな活動をしています。

表紙もユニーク!

表紙もユニーク!

『南部再生』が取り上げる「アマ」の顔は、驚くほどにバラエティ豊か。毎号組まれる特集テーマのタイトルは、例えば、「メイドインアマガサキ」(13号、2004.2)、「食在尼崎 食は尼崎にあり」(16号、2004.12)、「オール阪神阪急」(23号、2006.10)、「アマのウチナー」(26号、2007.8)、「尼崎の歌 ザ・ベストテン」(30号、2008.9)…こんどのアマは、どんなアマ?と、毎号ワクワクさせられます。また、連載コラム「マチノモノサシ」では、「1年で1センチ沈む地盤(臨海地域の年間地盤沈下量)」(26号)や「バッタの生息地10.7%増加」(30号)など、尼崎にまつわる数字から、まちの課題や希望が描かれています。

知っているようで知らない、おとなりのまちのさまざまな顔を、楽しみながら、時に考えさせられながら、知ることができるフリーペーパーです。

☆資料館だより23号はこちら

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

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公害地域のいまを伝えるスタディツアー2009~富山・イタイイタイ病の地を訪ねて~

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公害地域のいまを伝える
スタディツアー2009
~富山・イタイイタイ病の地を訪ねて~
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ちらしはこちら
■かつて公害に苦しんだ地域には、
 現在、住民・行政・企業がパートナーシップをむすび、
 持続可能な地域づくりに向けて活動しているところがあります。
■イタイイタイ病という公害問題に立ち向かい、
 汚染ゼロをめざして40年もの長きに渡って努力を重ねてきた富山の地を訪れ、
 公害地域のいまを学びます。
■見学やヒアリングから得た知識をワークショップを通して参加型で学びます。
■スタディツアーの前には、事前勉強会を用意しています。
■参加者は現地で学んだことを、次は発信者として、伝えていくことをめざします。

【日程】
●スタディツアー  2009年8月4日(火)・5日(水)・6日(木)の3日間
●事前勉強会  半日程度(日程・会場は後ほど連絡いたします)
【定員】15名
【参加費】約8,000円(予定)(食費相当分の負担をお願います)
【対象者】公害・環境問題に関心をもち、
     持続可能な地域づくりに取り組む意欲のある人
     参加記録の執筆をしてもらいます。
     それらの情報を元に新しい公害教育の教材および冊子を作成します。
【主催】あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)

【スタディツアーでのおもな訪問・ヒアリング先】(予定)
●訪問先=清流会館、土壌復元現場、神岡鉱業など
●ヒアリング先=被害者家族、活動支援者、医師・弁護士関係者、企業関係者など
【集合】
1.大阪
2.関東(未定 候補先:大月インターチェンジ)
にて集合後、バスで現地へ移動。

【申込み方法・締め切り】
・氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属を記入の上、
 あおぞら財団に連絡をお願いします。
・締め切り=6月30日(火)定員になり次第しめきります

【協力専門家・スタッフ】(五十音順)
井上有一・京都精華大学教授
大滝あや・Tao舎代表
小田康徳・大阪電気通信大学、西淀川・公害と環境資料館館長
高田研・都留文科大学教授、あおぞら財団理事
西村仁志・同志社大学准教授
あおぞら財団事務局(林、藤江、鎗山)

【連絡・問い合わせ先】
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4F
あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885  
http://www.aozora.or.jp/ webmaster@aozora.or.jp
※本事業は(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成事業の一環です。
※いただいた個人情報は本事業の目的以外には使用しません。

=======以下、申込事項=======
公害地域のいまを伝えるスタディツアー2009
~富山・イタイイタイ病の地を訪ねて~

氏名

住所 〒

電話番号

緊急時/帰省先等

メールアドレス

所属  

参加動機、問題意識など

その他、要望、ご質問など

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四日市公害市民塾のみなさんがエコミューズに来訪

5月15日(金)に四日市公害市民塾のみなさんが「西淀川・公害と環境資料館・エコミューズ」に来訪されました。(6名)
はじめに財団スタッフの鎗山がパワーポイントを使いながら財団について説明。
西淀川公害のDVDも観ました。

その後語り部の豊田鈴子さんからのお話がありました。

豊田さんは西淀川でカーテン屋さんを営んでいます。
せっかくだからお客さんには手にとって確かめてもらいたいけど、排気ガスや粉塵でカーテンが黒く汚れてしまうので商品はビニールに入れて陳列していたそうです。
お客さんと話している時にぜん息の発作が出て大変な時もありました。
また、ぜん息の発作がよく起こるのは夜中。
夜寝ることもできないのに昼間は店を開けなければいけない。
ろくに睡眠もとれないつらい日が続きました。
今でも週に2回は診察に通います。

この日もあまり体調はよくなかった豊田さんですが、公害の被害を伝えるため、頑張ってお話してくださいました。

同じく公害を経験してきた四日市のみなさんは、豊田さんの話に大きくうなずいたり、四日市での被害を話したりと熱心に聞いていました。

今回四日市公害市民塾のみなさんがエコミューズ見学にきたのは、四日市で資料館をどうするか検討するためで、資料館運営についても色んな質問が出されました。
例えば裁判資料が被告側(国、企業)のものがあるかどうかと質問されました。
西淀川は被告と原告の双方の裁判資料はありますが、四日市には被告の資料がないそうです。

今回他の公害地域の方々とふれあって、
時々このように交流するのは大切だなと感じました。
今度はぜひこちらが四日市まで足を運びたいです。

遠路はるばる四日市からお疲れ様でした。

(記:眞鍋麻衣子)

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