関西自然住宅推進ネットワーク 見学受入

日 時:2009年3月28日(土)14:00~16:30
見学者:13人

関西自然住宅推進ネットワークのみなさんは、「人と地域と地球に優しく自然と共生できる住宅」を推進するための活動をしています。ネットワークの勉強会として、エコミューズに見学に来られました。

あおぞら財団やエコミューズの活動紹介、西淀川公害の展示パネルの解説などの後、意見交換をおこないました。

後日、次のような感想をお寄せいただきました。

「今回のお話を伺い、公害被害の深刻さも改めて再認しましたが、73年以降の地域住民の粘りある運動はすごいなと思いました。この活動が地球の空気を監視する目となってまだまだ、日本はもちろん中国や韓国へと波紋として良い拡がりになっていくようにと思います。頑張ってくださいね」

ありがとうございます。
みなさん、熱心な方たちで、とても楽しく交流ができました。

(記・鎗山善理子)

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第三回 西淀川歴史めぐり

2009年4月4日 13:30~16:00

エコミューズでは毎年春に歴史めぐりを開催しています。
今回は福・中島・出来島をめぐります。
毎回、たのしいクイズつきです。

阪神なんば線福駅に集合しましたが・・・なんと雨。
このイベントは毎回雨に降られるのです。困りましたね。
雨ですが、7名が集まり、
スタッフあわして12名でスタートしました。

なんとテレビ撮影も入っています(関西テレビ)
テレビの撮影班も雨で大変です。

43号線を渡って、福の住吉神社へ
桜が満開です。
ここは狛犬がたくさんいます。
機会があったら、数えてくださいね。

戦勝碑もあります。
この戦勝碑の前に砲弾が置いてあります。

大野川緑陰道路を通って福漁港に出ます。
大野川緑陰道路にはカンサイタンポポがありました。
カンサイタンポポは自然度が高い証なんですよ。

淀川堤防に出ました。
本来ならば見晴らしがいいのですが、
大阪市の焼却場も、スカイタワーも見えません。残念!

西島川沿いを歩きます。
両側を工場に囲まれた地域です。
子ども達は
「くさ~い!」といって鼻をつまんで歩いていました。

途中の中山鋼業で
西淀川公害の説明と
企業がどのような公害対策をしたか、
裁判があって、現在は地域再生に取り組んでいることの説明をしました。

本来なら、中島に行く予定にしていましたが
雨脚が強まってきたので
出来島駅に向かいました。

最後の感想で
「福の町は空襲を受けていないから古い町が残っているのがわかりました」
「きれいな町になってほしい」と子ども達が述べていました。
こういうイベントを積み重ねていって
西淀川のこと知って、町の愛着が深まればいいなぁと願っています。(林)

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淀川勤労者厚生協会の新人研修であおぞら財団見学が行われました

2009年4月1日(水)

この春新しく病院や診療所、保健施設などで働くことになったピカピカの新社会人が研修の一環としてあおぞら財団を見学しました。この日財団を訪れたのは淀川勤労者厚生協会の新入職員22名。はじめに財団職員の林から紙しばいを使った公害の被害実態の説明や裁判を起こしてから勝利するまでの21年という長い闘い、そして今なお続く公害被害の影響について説明がありました。それから財団が出来た経緯やその活動内容についての紹介をしました。


その後公害病患者の岡崎久女さんがお話しました。
喘息が出て息が出来なくなった時のつらさや心細さ、そしてそんな時に感じること、「病院での対応など、声をかけあい気づかいあうことの大切さ、ささいなことだけど当たり前のことを、自分の身内に接するみたいにして欲しい。」と語りかけました。

みなさん真剣に資料を読んだり、林・岡崎さんの話にうなずいたりと熱心で、これから医療に携わる方たちに何か伝わっていれば良いなと感じました。その後あおぞらビル5階の西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)を見学しました。みなさんもぜひ気軽に立ち寄ってくださいね!

22名のうち現在西淀川に住んでいるのは5名で、昔から住んでいるのはそのうちの2名ということで、まだまだ皆さんにとって西淀川は身近ではない場所なのかもしれません。引率の西淀病院事務長(あおぞら財団評議員)の松本嘉子さんは新人のみなさんへ、「家と病院の往復で毎日を過ごすのではなくて、もっと西淀川を知ってもらいたい、興味を持ってもらいたい。」と述べていましたが、私も新しく西淀川に関わることになったばかりなので、これから街を歩いてみたり歴史を学んだり、淀川勤労者厚生協会の新人さんたちに負けてられないと思いました。(眞鍋)

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女性史総合研究会3月例会で報告しました

2009年3月21日(土)
滋賀大学 大津サテライトプラザにて女性史総合研究会3月例会が開催され、
西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)から林が
「西淀川大気汚染公害資料と女性資料~家庭問題と市民教育~」と題し報告しました。
エコミューズと女性史の関係って何?って思われる方もいらっしゃると思います。
今回はエコミューズもメンバーとして活動している
地域資料研究会との共催となっており、
エコミューズの所蔵資料を女性資料という視点で見てどうかということを報告してほしい
と依頼されたわけです。

貝塚市の上野裕子氏から「貝塚市における女性資料の課題と現状」と題し
女性資料が保存されず、認識がまだまだであることが報告されました。

エコミューズからは、運動資料が残りにくいこと、
展示や見学受入、研究者への資料提供など、
資料の存在価値を積極的に見せることで
保存の必要性を積極的にアピールしてきたこと
女性資料という視点から見れば、
甲ア号証という原告のライフヒストリーを聞き書きした資料があることを紹介しました。

資料は色々な読み方ができます。
しかし、資料は整理して、こういう資料があるよと
レファレンスしなければ使ってもらうことができません。
今回は「女性資料」という視点も必要なことを学ぶことができました。

いろいろな研究者と交流することで刺激を受けます。
いろいろなところに出て行って、知ってもらうことは大切だなと感じました。
(林)

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女性史総合研究会3月例会で報告しました

2009年3月21日(土)
滋賀大学 大津サテライトプラザにて女性史総合研究会3月例会が開催され、
西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)から林が
「西淀川大気汚染公害資料と女性資料~家庭問題と市民教育~」と題し報告しました。
エコミューズと女性史の関係って何?って思われる方もいらっしゃると思います。
今回はエコミューズもメンバーとして活動している
地域資料研究会との共催となっており、
エコミューズの所蔵資料を女性資料という視点で見てどうかということを報告してほしい
と依頼されたわけです。

貝塚市の上野裕子氏から「貝塚市における女性資料の課題と現状」と題し
女性資料が保存されず、認識がまだまだであることが報告されました。

エコミューズからは、運動資料が残りにくいこと、
展示や見学受入、研究者への資料提供など、
資料の存在価値を積極的に見せることで
保存の必要性を積極的にアピールしてきたこと
女性資料という視点から見れば、
甲ア号証という原告のライフヒストリーを聞き書きした資料があることを紹介しました。

資料は色々な読み方ができます。
しかし、資料は整理して、こういう資料があるよと
レファレンスしなければ使ってもらうことができません。
今回は「女性資料」という視点も必要なことを学ぶことができました。

いろいろな研究者と交流することで刺激を受けます。
いろいろなところに出て行って、知ってもらうことは大切だなと感じました。
(林)

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ポール・ジョバン氏来所

2009年3月18日(木)14:00~16:00

神戸大学の松田毅先生の紹介で
パリ・ディドロ大学准教授のポール・ジョバン氏と神戸大学大学院生の藤木篤氏が
西淀川公害を知るために来所しました。
アスベストの研究をされているそうです。

西淀川公害の話や、公害患者の語りを交えながら、
西淀川公害の反対運動や、現状について交流をしました。

ジョバン氏は川崎の大気汚染反対運動について研究されていたことがあるそうで、
川崎の活動と比較しながら西淀川の活動を理解したようです。
川崎の患者であるエドワード神父と友人だそうです。
思わぬところでつながっていて、お互いびっくりしました。

短い時間で伝えるのはとても難しいことです。
「伝えたいことは何か」を明確にしながら、交流していきたいです。。
また、人と人の交流を深める中から、次の交流が生まれてくることを実感しました。
私達が持つ情報が公害の予防や解決に役立てばと願っています。
(林)

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日本福祉大学 牧洋子ゼミナールの方々が来館されました。

 2009年2月24日火曜日、名古屋より日本福祉大学、牧洋子教授とゼミ生10名が、「西淀川における公害地域再生活動」の見学に来ました。

*公害の現場を歩く
 13時に阪神出来島駅に集合し、出来島小学校→国道43号線→千北診療所の順で公害現場を歩きました。その後、あおぞら苑を訪れ、高齢者の方と交流し、再び大野川緑陰道路の公害の現場を歩き、あおぞら財団へ到着しました。



*公害患者さんの話を聞く
 あおぞら財団に到着後、牧ゼミナールの皆さんは、あおぞらビル5階にあるエコミューズに来館されました。
 エコミューズでは公害訴訟のビデオやあおぞら財団についての説明を受けた後、実際に公害の被害を受けられた、公害患者の岡崎久女さん・永野千代子さんのお話を聞きました。
 お二人のお話は、夜中に喘息がでて病院に運ばれたことや、電車に乗るなどの日常生活もままならない苦しさなど、とてもリアルなものでした。そして、公害問題はまだまだ続いて、いつまでも終わらないことを実感しました。

 お話を聞いた後の質問会では、ゼミ生の皆さんから「これから僕達は何をしたらいいのか?」「公害を知らない人にどう伝えていけばいいのか?」など、今回の体験をどう将来につなげていけばいいのかという質問が出ました。また、「実際に話を聞いて本当に喘息が辛いことがわかった」「事前学習もしてきたが、今回実際に公害の現場を歩き、公害患者さんの話を聞けたことが本当に良かった」など、実際に公害問題と触れ合えたことが、ゼミ生の皆さんとって何よりの勉強になった様でした。
(中原佳穂)

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西淀中学校 職場体験

2009年2月18日~2月20日  西淀中学校 職場体験

 今年も、西淀中学校から4人の生徒があおぞら財団に職場体験に来ました。
 3日間に渡り、ニュースレターファイルの整理や、郵送作業など様々な面で財団の活動を体験してもらいました。3日目には、財団や西淀川公害について学習してもらうために、西淀川公害展示パネル(あおぞらビル5階にあります)や、ビデオ「手渡したいのは青い空 ~未来からのメッセージ~」を見てもらいました。


 その上で、職場での体験も踏まえて、4人の生徒に感想文を書いてもらいました。

「あおぞら財団」
池川悠

あおぞら財団ができたのはいろんな人たちのおかげということを知った。
 1930年ごろから、高度経済成長期にはいり、いろんなことが便利になったが、その反面人々が苦しまなければならないということが起きた。とくに、西淀川区はとてもひどく、昼でも真っ暗ということがあったり、ぜん息という病気のようなものになったりと、西淀川住民を苦しめ続けてついに西淀川で患者会が誕生した。
 1970年には、西淀川区が大阪市で唯一の公害指定地域となり、公害病と認定され西淀川区医師会は西淀川区医師会立公害検査センターをつくった。そして、西淀川区に訪れたジャーナリストなども西淀川区の公害を多く伝えていき、その後も社会の矛盾点を市民の立場からひろめていった。
 ついに西淀川住民の人々は、企業や国に対して裁判を行った。このことを支えたのは弁護士たちだった。しかし資料が乏しく、立証も難しく、勝訴の見込みがないと思われました。
 しかし、患者や弁護士たちが、公害病の苦しみと裁判への支援を訴えて、全国から130万筆を超える署名を集め、20年もかけてついに裁判に勝利しました。そしてその和解金の1部であおぞら財団がつくられました。
21世紀に生きる僕たちが今しなければいけないことは、昔のことを知り、未来に生きる子どもたちがいい環境で暮らすためにもCO2などを減らすことだと思います。

「公害のことを聞いて」
池野 裕悟

 最初、初めてこの「あおぞら財団」にあいさつに行き、西淀川区の空気がよごれているのを知ったが、展示を見て、大阪の大阪湾の奥の区域のほとんどが工場で、西淀川区の隣にある此花区や尼崎市なども、ふくめた阪神工業地帯の出すガスや、道路が大阪には、多いので、そこを通る車の排出するガスなどが、大阪府全体の空気を汚して、公害での病気にかかった人が今も苦しんでいるのを知りました。その他にも、ビデオを見て、十年前よりもその病気になっている人が増え続けているのもしりました。
 だけど、「それじゃだめだ。」と思った人たちが立ち上がった事には少しほっとしました。その人たちは、工場や道路の企業に、勝つのは難しい裁判をして、その他にも、公害患者の運動などをして、裁判は二十年にも渡り続けて、最終的に、公害患者の人たちの要望が通り、裁判に勝ったところが、自分は一番印象に強く残りました。もしも、自分が公害患者としたら、自分もその運動に参加したと思うからです。
 でも、今の大阪だけでなく、日本全体の空気が汚れてきていることも知りました。自分は、「今は大丈夫。」「今は空はきれいじゃん。」と思ってきました。だけど、今のままでは、もっと空気や空が汚れてきて、「自分の未来はどうなるんやろ。」と思ったが、ごちゃごちゃ考えてもしょうがないし、「自分の未来は、自分でどうにかしろ。」と思った。
 だから、自分は今、知れてよかったと思い、今からだったら、間に合うと思い、自分はこのことを広めて、皆に知ってほしいと思い、大人になってもそのことを忘れずに、自分で、できることを少しずつでいいから、今からやっていこうと思った。

「あおぞら財団で学習した感想」
福原旺達
ビデオを見て感じたことは西淀川区は空気が汚かったんだなと思った。
小学校の時に公害のことを少し習ったが、公害名などを習っただけで西淀川区の昔のことは今日初めて知った。昔の、西淀川区の、立ち上がった人たちのプレートが僕は一番印象に残っている。裁判で二十年もかかったと聞いて政府の人たちは何をしているんだと思いました。工場のけむりでたくさんの人たちがいのちを失ったんだと言うことも今日初めて学んだ。 何年もかけて西淀川区をきれいにしたという理由で僕はこのプレートが一番印象に残った。西淀川区のことをもっと知りたいと思った。頑張ってこの町をきれいにしたんだなあーと思った。 あおぞら財団のことも今日初めて知った。よく、ビルの前を、通ったりするけどただのビルかと思っていた。だから初めてここに挨拶しに来たときに、「ああー、ここか」と思った。学校では教育、保育の場所のらんにあおぞら財団があったので保育所かなと思っていた。だから今日のビデオを見て驚きました。資料を見ていって僕たちが起こそうと思った行動は身近なエコかつどうなどをしたらいいと思った。今日、学んだ公害、公害をなくそうとした地域の人たち、あおぞら財団などのこと、公害の起こす病気のことなどを忘れないようにしたい。今は大丈夫だけどこの先はどうなるのか、等を考えると僕たちはこのように頑張っているあおぞら財団などのことを知っておかなければならないと思いました。                   「終」

「公害のことを学んで」
森山 直人

展示を見て分かった事は、西淀川区は大気汚染のせいで、人々の、病気や苦しみの連鎖で大変だったことが分かりました。
そのため、人々は、企業や国に、公害の責任を認めさせ、きれいな空気を取り戻すために、
西淀川の公害患者たちは、二十年の歳月をかけた裁判公害行政の後退を止めました。
とっても長い歳月をかけたんだと思いました。
裁判が終わっても、環境が改善されたとはいえず、道路公害は、未解決であり、子供のぜんそく患者たちは増える一方だそうです。
一番印象に残ったのは、病気や苦しみの連鎖です。病気のせいで、仕事ができない・学校に行けない・食事や入浴が困難・のけ者と呼ばれるなどいろいろなことに、苦しむ人々がいる。と言う事が一番印象に残りました。いろいろな事があったというのが、あおぞら財団で分かりました。
これからは、使った油を持っていって、車をその油で動かすなどいろいろな事をしていきたいと思いました。
あおぞら財団で、いろいろなことを学んでためになったな。と思い、今後も環境のことについて、どんどん考えていったり、行動をおこしていきたいな。と思いました。

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もりもとまきのアーキビストの目 No.5

海の向こうの公害地域 -この目で確かめに-
資料館だより22号、2009/01)
紹介資料:「公害輸出監視日本法律家委員会東南アジア環境調査」写真資料(森脇君雄氏資料)

エコミューズでは、海外の公害地域のようすを伝える、多くの写真資料も所蔵しています。たとえば、1990年4月、公害輸出監視日本法律家委員会の「東南アジア環境調査」に参加した森脇君雄氏(当時全国公害患者の会連合会事務局長、現あおぞら財団理事長)が、インドネシアやマレーシアを訪れた際の行程を記録した写真約400枚があります。現地では当時、日本企業が出資している工場が原因で、多くの人々が公害病で苦しんでいました。調査団の目的は、その実態調査と被害者との交流でした。

公害患者の少女にお土産を手渡す森脇君雄氏

公害患者の少女にお土産を手渡す森脇君雄氏

インドネシアでは、工場からジャカルタ湾に、水銀や鉛が垂れ流されていました。写真は、汚濁した海面や公害病に苦しむ患者のようすなどをとらえています。マレーシアでは、ブキメラという村で、工場が発ガン性物質をずさんに取り扱っていました。病気を恐れた住民が逃げ出し閑散とした街や、その物質が原因とみられる白血病に侵された少女の姿が残されています。この村では調査団の歓迎集会が開かれ、森脇氏は「公害の被害者を二度と出さないため日本からやってきました。連帯して戦おう」と呼びかけました。大きな会場を埋め尽くす地元住民のようすからは、その熱気が伝わってきます。

これらの写真は、公害がもたらす苦しみや立ち向かう勇気を、国境を越えて分かち合う過程をとらえた貴重なもの。後世に残していきたい、大切な資料です。

☆『資料館だより』第22号はこちら

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

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平成20年度 環境省職員環境問題史現地研修(西淀川コース)

平成21年2月10日(火) 13時00分~16時30分

毎年、環境省から公害の現地を知るということで
西淀川に研修に来てくださいます。
東京で、公害の現状や再生活動を伝えても、
現地の空気感まで伝えることができません。
現地で見て・感じて・聞いてもらえることで
言葉以上の情報を得てもらうことができます。
見学に来ていただけることを
とてもありがたい機会だと感謝しています。

出来島駅→出来島小学校測定局→西淀川高校→あおぞら苑→大野川緑陰道路→あおぞら財団
というコースでめぐります。
あおぞら財団では公害患者さんの話と森脇理事長の話を聞きます。

本当であれば丸1日かけて行うフィールドワークなのですが
東京からの日帰り弾丸見学なので、どうしても過密スケジュールとなります。

あおぞら苑で患者の塚口アキエさんと北村ヨシエさんから話を聞きました。

塚口さんは「前日に裁判の夢を見て、思い出してたんやぁ」
ということで、裁判に毎回出席したことや、
大気汚染で家の掃除が大変だった話を聞かせてくれました。

あおぞら財団での様子

感想は
「街中の構造物の錆び方が他の地域よりも激しいと思った」
「再生活動が地域に働きかけてパートナーシップをつくる活動だというのがわかった」
「マンションが増えていて、公害を知らない人に働きかけるにはどうすればいいか」
など、短い時間の中でいろいろと出されました。
患者さんと森脇さんからは
「長いこと住んでいて、公害がひどかった時代はもっとひどかったし、錆びるのに慣れてしまった」
「公害闘争は白黒をつけるのが目的だけれども、再生はパートナーシップだから、その姿勢変換が難しい。」
といった意見交流がされました。

この交流が実りあるものになってもらえたらなぁと願っています。(林)

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