みんなで歩こう 西淀川の歴史めぐり

祝 エコミューズ開館1周年記念
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            みんなで歩こう!西淀川の歴史めぐり  

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おぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)がオープンして1年になります。
この間の感謝の気持ちをこめて企画しました。ぜひおこしください。

 【主催】あおぞら財団、エコミューズ
 【後援】大阪市教育委員会

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大阪市西淀川区ってどんなところだろう?

 「地域の歴史が好きな人」
 「新しく西淀川区に暮らしはじめた人」
 「歩いて健康づくりをしたい人」
みんなで地域の”お宝”を探してみませんか?
各ポイントごとの解説を聞きながら歩けば、あなたもきっと「西淀川ものしり博士」です。
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【日にち】2007年3月25日(日)

【集 合】
■時間 午前9時30分
■場所 新佃公園(ローソン佃2丁目店の向かい)
     大阪市西淀川区佃2丁目6
     【最寄り駅】阪神本線「千船」駅から徒歩5分
地図はコチラ↓
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=34%2F42%2F39.272&lon=135%2F26%2F59.179&layer=1&sc=2&mode=map&size=s&pointer=on&p=&CE.x=382&CE.y=181

【ガイド】小田康徳・エコミューズ館長(大阪電気通信大学教授/近現代史)

【参 加】どなたでもどうぞ。
     小学生~高校生、親子での参加歓迎

【申 込】3月22日(木)までにお申込ください[申込書下記]

【定 員】30人

【参加料】300円(マップ代200円/保険料等100円)

【持ち物】昼食、飲み物、筆記用具

【終わる時間】
■普通コース(約7キロ) 午後2時ごろ終了
■元気コース(約10キロ)午後3時ごろ終了

★注意⇒雨天の場合は4月1日(日)に延期します。

・・・・・西淀川区を歩くなら 『ウォーキングマップ』!・・・・・
当日はウォーキングマップを使って歩きます。マップはローソン佃2丁目店とあおぞら財団
で購入できます。興味のある方はぜひご連絡を。1部200円(カラー版)。
「歴史編」と「公害・環境編」があります。各ポイントの解説つき。

・・・・・おトク情報・・・・・
歩くコースは、日本市民スポーツ連盟・イヤーラウンド認定コースです。
解散後、認定コース基地(ローソン佃2丁目店)まで歩けば、参加記録認定と
距離記録認定をもらえます。(自由選択)

・・・・・歩くコース・・・・・
●スタート●
   ↓
大東亜戦争被爆者鎮魂の碑
   ↓
田蓑神社
   ↓
佃ふれあい公園
   ↓
千船大橋
   ↓
大和田住吉神社
   ↓
大和田街道
   ↓
姫嶋神社
   ↓
大野川緑陰道路
   ↓
あおぞらビル「エコミューズ」
 ・昼食
 ・昔の映像鑑賞
 ・エコミューズ見学

●普通コース(約7キロ)解散●
   ↓
大野川緑陰道路
   ↓
光明寺
   ↓
御幣島公園
   ↓
西淀川警察署前

●元気コース(約10キロ)解散●

申込・連絡先:
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4F
財団法人公害地域再生センター(愛称:あおぞら財団)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
Email: webmaster@aozora.or.jp ホームページ=http://www.aozora.or.jp/

■■■あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館■■■■■■■■■■■■
     エコミューズ
   http://www.aozora.or.jp/shiryou
開館/月曜日、金曜日(祝日は休み)10:00AM~5:00PM
西淀川の地域や公害・環境に関する図書や資料を利用できます。
教材ビデオなども豊富ですので、ぜひお立ち寄りください。
[要予約]TEL:06-6475-8885
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西淀川の歴史めぐり(3月25日)申込書
□名前
□学年(学生の人)
□性別
□年齢
□電話番号
□ファクス番号
□所属(一般の人)
□住所
□いっしょに参加する人
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※電話、FAXでも受付ます。
みなさまの個人情報は本行事の申込み管理と今後の情報提供以外には使用しません。

以上

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女工さん遭難の碑(佃)

佃の堂見敏雄氏から「尼崎から佃への渡し舟が沈没して家路に向かう女工さんたちが亡くなったんやけど、その慰霊碑が佃墓地にあるよ。」ということを教えていただきました。
それでは、早速見に行こうと、堂見さんの案内で佃墓地に向かいました。
場所は、阪神「千船」駅そばにあります。

慰霊碑は、墓地中央部にあります。
碑文によれば大正2年11月2日に
大阪合同紡績株式会社神崎支店工場の31人の男女工手が佃津に向かう途中
渡し舟が沈没して女性のみ18名が亡くなりました。
新聞紙上で工手の母が義捐金をつのり、
その集まったお金の一部を使って碑を建てたとのこと。

工業が発達した尼崎に西淀川から働きに行っていたこと、
当時は渡し舟だったこと、
いろいろなことがこの碑文からわかります。
義捐金を募った新聞記事や、遭難の様子を掲載した新聞記事があるはずです。
機会を見て、探してみたいと思います。(林)

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「大阪から公害をなくす会」から搬出した資料の整理

あおぞら財団 インターン 宮本弥生 龍谷大学

9月15日に、前回(9月11日)「大阪から公害をなくす会」から受け取った資料の整理を行いました。今回の作業は、前回ダンボールに詰めた莫大な資料に、一つ一つ番号をつけて資料内容をパソコンに保存することでした。これによって、どの資料がどこにあるのか管理しやすくなります。

まず、資料を段ボールから出してほこりをはらいます。もちろん資料の中も確認!

資料に番号札をはさみます。

資料の行列。
パソコンに登録されるのを待ってます。

今回は、前回の作業と違って資料の中まで確認したので、中には資料を見続けてしまい、作業が止まってしまうこともしばしばありました。

今回の作業中に、小学校低学年ぐらいのかわいらしい女の子の写真が数枚出てきました。写真の女の子は南竹照代さんという人で、西淀川公害の被害者だと知りました。南竹さんは小学生の時に喘息の症状が出始めて、以来、中学、高校卒業後と症状は重くなっていき、24歳の若さで亡くなったそうです。喘息の発作は、吸った息が100%吐き出せないため新たに空気が吸えず、とても苦しく、時には意識がなくなってしまうそうです。南竹さんも発作に苦しみ入退院を繰り返しながら、それでも大好きな学校に通い、高校を卒業したそうです。今回発見した写真には、遊園地で南竹さんがにこにこ笑ってる写真や、友達と写っている写真など、南竹さんのとても元気な姿をみることができます。元気でかわいらしい女の子なのに、このあと喘息を発病し、発作で苦しんだことを思うと、とても悲しくなりました。
公害がこんな子どもまでも苦しめたことを知り、公害の恐ろしさを実感しました。

今回の作業で、資料の約4分の1の整理が終わりました。まだまだ、すごい資料が出てくると思います。作業の途中で西淀川公害などの事を財団の林さんに教えてもらい、生の資料を見ながらなので、いろんなことが学べました。

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「大阪から公害をなくす会」からの資料搬出

あおぞら財団 インターン 宮本弥生 龍谷大学

9月11日(月)、「大阪から公害をなくす会」の資料を受け入れて、その資料を西淀川高校へ搬入する作業を一日行いました。
朝、財団に集合してから、西九条にある「大阪から公害をなくす会」の事務所に行って、マスク、軍手、頭にはタオルを巻き、倉庫にあるたくさんの資料をダンボールに詰めました。倉庫の中は、古い資料がたくさんあって、ほこりがかぶっていたり、ネズミ(?)にかじられていたり。。。 マスクなしでは絶対無理でした!

「大阪から公害をなくす会」は1971年に設立され、国・自治体への公害発生源規制要求運動や、条例規制の整備改善要求、公害反対運動の支援と連携などの活動を行っています。なので、倉庫のなかには、松原ジャンクション問題や、さまざまな公害訴訟の資料がありました。なかには、アサガオで酸性雨を調査した報告書など、面白いものもありました。ほかにも、アスベストに関する資料もあり、アスベストの問題は以前から言われ続けていたのだと分かりました。
紙の資料だけでなく、“団結”と書かれたハチマキや、“公害患者の生きる希望の灯 消すな”と書かれた筵旗(むしろばた)もあり、当時の運動の激しさが伝わってきました。
特に筵旗は、初めて見たので、迫力があるなぁ!と思いました。後から聞くと、この筵旗は、1982年12月に府庁玄関前でハンストを行ったときに使われたそうです。
このハンストは、1980年に大阪府がNO2の環境基準を緩和すると発言し、府民が抗議を行ったが、最終的には大阪府がいっさいの交渉を拒否したのに対して、行われたそうです。

今回搬出した資料は、全部で40箱分にもなりました。古い資料が多かったので、ほこりをかぶっているものが多かったけれど、どれも貴重な資料ばかりなのだろうなと思いました。同じ間違いを繰り返さないためにも、将来に伝えていくことは大切であり、そのためには当時の資料がとても重要なんだと思いました。

<ちょこっとメモ>
作業の休憩中に事務所の隣にある、青汁バー(!?)で青汁を初体験しました。においは大根の葉っぱなどの青物のにおいがすごかったけれど、味は思っていたものより、飲みやすくておいしかったです。疲れが吹っ飛びました! 

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西淀川図書館「見つけたよ!西淀川の自然」

昨年に引き続いて西淀川図書館にて、西淀川を紹介する展示がはじまりました。
題して「見つけたよ!西淀川の自然」
西淀川には大野川や矢倉海岸、淀川など、気がつけばすぐとなりに自然があります。
あおぞら財団では、月に一度の矢倉海岸探鳥会、環境指標であるセミの抜け殻調査や淀川のシジミとりなど、西淀川をフィールドとした環境学習を行っています。
西淀川の自然の一部を、西淀川図書館にてぜひご覧ください。

◆期間◆
2006年9月1日~10月31日

◆場所◆
西淀川図書館

開いている時間
火曜日~金曜日 10時~19時
土曜日・日曜日 10時~17時
休館日   月曜日、祝日、毎月末日
詳しくは 西淀川図書館HP

◆内容◆
・矢倉海岸の野鳥たち        
(西淀川にも生息するタカ科の一種、ミサゴなど代表的な鳥の紹介を行っています。)
・西淀川の自然度ってどのくらい?
(セミとタンポポの種類でわかる、自然環境の状況)
・淀川でシジミがとれるってホント? 
(公害がひどがった当時は・・・)

同時開催
はがきをつくろう~にしよど葉っぱアートコンテスト~」作品展
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西淀川図書館、関連イベントのお知らせ

環境教育ビデオ「手渡したいのは青い空~未来からのメッセージ~」上映会
日時:10月22日(日)午後3時~午後4時

「葉っぱアートではがきをつくろう」
日時:10月28日(土) 午後2時~午後4時

8月にあおぞら財団で行われた
葉っぱアートのはがきづくり教室の様子は こちら

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アスベストと健康被害の歴史 (第30回西淀川地域研究会 報告)

第30回西淀川地域研究会が2006年8月31日に開催されました。
去年6月のクボタショックから1年あまりたちましたが、前日の30日は、泉南地域のアスベスト公害訴訟の初公判というように、アスベスト公害について世論は盛り上がりつつあります。
しかし、まだアスベストがどのような被害を与えるかが一般的になっているかというと、まだよくわからないというのが実感ではないでしょうか。

そういう中、泉南の大阪じん肺アスベスト弁護団の村松昭夫先生にアスベスト公害の構造などをお話してもらいました。今回の研究会は大学院生から地域住民まで多方面からの参加があり、それぞれの立場からいろいろな感想や意見が交わされました。
大阪泉南地域の石綿(アスベスト)業界の事情や周辺に広がっていた被害の映像、泉南で異変に気づき警告を出し続けていた医者の存在、若い世代でアスベストを吸い込んでしまうと発病リスクが高くなること、裁判の争点など、今うごいている事象が話題なので、話に引き込まれてしまいます。日常と公害が隣り合わせであることを、公害は知識がなければ見えてこないことがよくわかるお話でした。

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イタイイタイ病 第35回神岡鉱業立入調査 参加記

2006年8月5日、6日
イタイイタイ病の原因である
三井金属鉱業株式会社(現:神岡鉱業)との公害防止協定に基づいた工場の立ち入り調査が行われました。
なんと、今回で35回目です。
公害防止協定は、公害裁判の勝利判決で勝ち取ったものです。
裁判後から、毎年繰り返し立入調査がおこなわれ、
神通川の汚染を減らすために大きな役割を果たしてこられました。

 

3月8日のエコミューズオープンを記念して行われたシンポジウム
イタイイタイ病から高木さんと近藤弁護士にお話ししていただいたこともあり、
なんとか、現場を見てみたいという思いから今回の参加となりました。

5日
富山駅から八尾行きバスに乗り、会場となる清流会館にむかいました。
神岡カドミウムに汚染された神通川が農業用水となる地域の農地が汚染されてしまい
生産する米がカドミウムに汚染されるという悲劇が起きました。

いま現在も汚染された農地の土の入れ替えが行われています。
土壌が入れ替えられた土は赤いです。
汚染土の入れ替えは平成23年まで続きます。

<清流会館>
公害反対運動の中心となっているのが「清流会館」です。
展示施設もあり、イタイイタイ病と世界の土壌汚染について学べます。
エコミューズよりも何倍も立派な展示施設です。

 

<学習会>
イタイイタイ病の歴史と立ち入り調査で見るべき場所を学習します。
工場で何を作っているのか?という基礎的なことがわかっていない私は学習についていくので必死です。
「工場見学でなくて立入調査なのだから、なんでも質問するように」
との言葉に緊張しました。

 

 

6日
<立入調査>
7コースに分かれて立入調査が行われます。
私は、鹿間工場・和佐保堆積場のコースでした。
全員、ヘルメットをかぶります。

 

 

鹿間工場は鉛リサイクル工場で、自動車のバッテリーを粉砕して鉛を取り出します。
その他にも金・銀・白銀・プラスティックなども取り出します。
もともとは、神岡鉱山の鉱石から原料を取り出していたのですが、
現在はリサイクル業を行っているということです。

水溶の汚染物質を取り除くのがシックナーです。

 

 

 

 

汚染水に凝固剤を混ぜ、底に沈殿させて、上澄みだけを流します。

 

 

 

 

大気の汚染物質を取り除くのが集塵装置や排煙脱硫装置となります。
冷却して、汚染物質を取り除いています。
これらの汚染物質が埋められているのが和佐保堆積場です。
汚染物質の場所は植物も生えず、不気味な色をしています。
東京ドーム20個分ということです。神通川が汚染されたのはなぜかというのは、汚染除去施設がなかったからというわけではなくて、
あらゆる場所の漏れがひどく、工場内の土壌が汚染されていたことから水が汚染されたのも原因の一つだと教えられ、
工場の立入調査によってその漏れが次第に改善され、カドミウムの排出量が自然値と変わらないレベルになってきたそうです。
汚染対策を工場任せにするのでなく、住民がおかしいと思うことを指摘して、無公害企業に育てていくというスタイルがここで確立されています。
世界に例がない、すばらしい事例です。

現在は、災害などの非常時にどれだけ対応が取れるかということが重視されています。

余談ですが
工場に入って一番最初に驚いたのは、においです。明らかに硫黄酸化物のにおい。
大気汚染の原因はまず第1は硫黄酸化物SOxです。(現在はチッソ酸化物NOx)
説明をしてくださった工場長に二酸化窒素の濃度を尋ねましたが
「においますか?」といわれてしまいました。
排煙が漏れていたら周囲の木々が枯れてしまうとのことでしたが、
木々が枯れるまで高濃度汚染でもなくとも、明らかにもれているからにおいがするのではないか?と疑問に思いました。

<質疑>
流葉会館にて、神岡鉱山と住民の質疑応答がありました。
学者や弁護士が企業に質問するのではなく、住民が一つづつ質問をします。

住民の意見を取り入れる柔軟な姿勢が神岡鉱山にはありました。
こういう態度になったのは、ここ2・3年のことだそうです。
長い長い積み重ねで、ここまでたどり着けたのは、双方の努力がないとできないことです。
もっと、この双方の取り組みが広く知られて欲しいと心から思いました。(林美帆)

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エコミューズのポスター [回答編]

●[出題編]はこちら

みんなが注目する中、期待していた以上の仕上がりでポスターが出来上がってきました!あおぞらビルの外壁をぐるりと囲んで展示しているのですでにご覧になった方もいらっしゃるのでは?デザイナーさん3人3様の色が出た存在感あるポスター達がいつものビルの雰囲気をガラッと変えてくれています。

 

 

 

木村さんは工場と煙というモチーフを、これまでにはない色遣いでポップなイメージに。公害被害を伝え続けていくためにできたエコミューズの背景があらわれていて、エコミューズ館長もお気に入りです。

 

 

 

 

 

 

 

スタンレーさんのメインビジュアルは、なんとウチワ(公害運動時に制作されたもの。「公害患者の歌」の歌詞が書いてある)!突き抜けた明るさとインパクトでエコミューズの資料の幅広さを表現しています。
このポスターは特に目立つようです。車で通りすぎる人からも「遠くから見たら貝殻みたいに見えて、エコミューズって書いてあるし、ヴィーナスの誕生みたいなのかと思ったけど、よく見たらウチワでビックリした。笑」という楽しい意見もありました。

 

 

 

 

 

パクさんは「手渡したいのは青い空」という財団のメッセージを、繊細な色遣いとモチーフで水墨画のような世界に表現してくれました。財団理事長も納得のとっても綺麗な一枚です。

それぞれのポスターにファンがいるのが面白く、
来館者からも「1枚欲しい!」という嬉しい要望もあり、大好評です。
それにしても同じ日に同じ内容の説明をして、
これだけ様々な形で仕上がってくるなんて感激しました。

 

 

 

 

 

この3点はオープンしたてのエコミューズの心強いツールとなって大活躍してくれることでしょう。
9月末から始まる「アジアのグラフィックデザイン展」※に出品されるので
興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
あおぞら財団としても賞があるならあげたい気持ちでいっぱいです。
こんなにステキなポスターを本当にありがとうございました!

※「アジアのグラフィックデザイン展」
2006年9月30日(土)~10月15日(日) 大阪市立近代美術館建設準備室心斎橋展示室で開催。入場無料。大阪、プサン、上海、香港、ハンブルグのグラフィックデザイナー15人のポスター作品、計80点を展示。 実行委員会=大阪芸術大学、大阪市[ゆとりとみどり振興局]、大阪市教育委員会[近代美術館建設準備室]

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タイNGOメンバーの来館

報告が遅くなりましたが、先月5月24日(金)、あおぞら財団に環境問題にかかわるタイの方々の視察がありました。
公害訴訟の法的サポートをするNGOのダルニーさんとスラチャイさん、代替産業ネットワークキャンペーンのペンチョンさん、また通訳としてメコンウォッチの木口由香さんの4名です。


まず最初に、あおぞら財団付属「西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)」にて、財団の理事の早川弁護士から日本における公害の歴史や裁判などの説明がありました。
早川弁護士は西淀川区の公害裁判がはじまった年に弁護士になり、西淀川公害にずっとかかわってきた方です。

早川弁護士は、まず、日本全国の公害裁判の被告企業に日本の大企業は全部含まれているといった、日本の経済成長とその影の公害被害についての話をしました。

その上で、西淀川の経験として工場の煤煙で50m先が見えないような環境だったこと、裁判にさまざまな分野の学者が、無償で裁判に強力をしたことなどが話されました。

財力、情報量、知識など自分たちよりはるかに勝る力を持つ国と企業を相手に戦った農民や漁民、労働者など西淀川公害裁判の原告はヒーローだと、早川弁護士はたたえていました。

タイの方々は、環境教育の一環として市民参加で行われているNO2測定のカプセルの設置や、公害をだす可能性を出す工場ができる前に裁判を起こすことが可能かといった日本の制度についての質問などをしていました。
また、現バンコク市長のピチットさんが財団を訪れた話でも盛り上がりました。

先月は、前のブログにも紹介しましたが、アジアのグラフィックデザイナーの方の来館もあり、来月7月4日からは韓国の司法修習生の研修の受け入れや環境経済世界大会へ展示などを予定しています。
あおぞら財団、西淀川の公害被害の経験を、世界にむけて発信です。

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エコミューズのポスター [出題編]

もしあなたがエコミューズのポスターを創るとしたら?
「アジアのグラフィックデザイン展(※)」に、エコミューズ(西淀川・公害と環境資料館)がポスターの題材のひとつとして選ばれました。このデザイン展はアジア各国のデザイナーが日本の企業、団体のイメージポスターを制作して発表するというもの。この世界的なイベントに参加できることになったのです。これは開設したてのエコミューズにとって絶好のチャンス!みんなに広く知ってもらえるようなステキなポスターをお願いします!


制作してくれるデザイナーさんはこの3名。
◎木村泰子さん(日本)…数ある題材の中であおぞら財団を選んでくれた西九条在住のデザイナー。チャーミングなお洒落さんです。
◎スタンレーさん(STANLEY WONG/香港)…おもちゃのような黒い丸眼鏡をかけてアーティストの雰囲気いっぱい。CM撮影などの映像をメインに、社会問題をテーマにしたポスター制作をライフワークとされています。
◎パクさん(PARK KUE TAE/韓国)…大学で生徒を指導しつつデザイン業もこなす。落ち着いた物腰で達者な日本語を話されます。

当日は、関係者の方々に来館していただき、財団のことやポスターで表現して欲しい内容のことについての説明をしました。デザイナーさんからはするどい質問が次々に飛び交い、どんどん核心に近づいてゆきます。通訳を交えた限られた時間の中で、ちゃんと伝えることが出来るだろうか?という当初の心配はすぐに吹き飛んでしまいました。

資料庫に入ってからもさらにヒートアップ。「航空写真で煙も写っているものはないですか」「当時の吸入器を実際に使用している写真は?」資料室は通常、文献的な資料を探しに使われることが多いのですが、今回は少しばかり勝手が違います。ポスターのために、道行く人の目を一瞬でとらえて記憶に残るような、より多くの情報を持ったインパクトの強い素材が必要とされました。

職員も記憶をフル稼働させて思いつくまま出していくうちに、パネル写真や運動用具、大きなポスターなど、眠ったままお蔵入りしていた資料達がどんどん日の目を見てゆきます。落ち着いてそれらを見てみると、お宝素材がまだこんなにあったのか!と改めてビックリ。デザイナーさん達は当時の公害のすさまじさに驚かれたようで、意気揚々と帰ってゆかれましたが、職員にとっても発見の多い1日となりました。この経験はこれからの展示にも活用できそうです。通訳のキムさん、一緒に来て頂いたスタンレーさんの奥さん、みんなをまとめるパイプ役なってくださったサントリーミュージアムの植木さんにも大感謝です。ありがとうございました。

はてさて、どんなポスターになるんでしょうか。
どこに感銘を受けられたのか、エコミューズのイメージの象徴は何なのか。どこをどう切り取るのかは人それぞれ。みなさんもイメージを膨らませながら[回答編]を待っていてくださいね。

●[回答編]はこちら

※アジアのグラフィックデザイン展…昨年が第一回目となる関西発の日韓共同ムーブメント「アジアンビート」のイベントのひとつ。アジアンビートの期間中は大阪各地で映画、音楽、ファッション、フードなどに関する様々なイベントが開催されます。

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