第1章 1 建築当初の溝口歯車工場内部

項目詳細
表題建築当初の溝口歯車工場内部
作成年月日'1929~
作成者(差出人)
受取人
出所溝口銀二郎氏
出所番号325
受入番号102
資料番号8
書籍版掲載番号書籍4
内容工場内モーターとベルト〔万能フライス盤〕
汎用性の高い工作機械の万能フライス盤(ユニバーサルミーリングマシン)。

溝口歯車工場には、万能フライス盤など当時最先端の精密機械が設置されていた。工場内には、機械の規格に合わせ個別に動力を伝える装置として革のベルトが壁から天井、そして個別の機械へとつながっている。本章2で語られる区内帯革工場の操業あるいは発電事業との関係もうかがわれて、興味が湧く。溝口工場は鉄鋼・硫酸・ソーダなど素材生産中心の西淀川区には珍しい機械工場であったが、技術的には大なり小なり関連していたことも見ておかねばなるまい。
溝口歯車工場は戦艦大和の建造にも貢献したことが知られている。下の写真は北白川宮の工場視察風景。