トップへ戻る

トップページ>フードマイレージ学習の流れとポイント

フードマイレージ学習の流れとポイント
 

◆日本における食材の変化と産地の変化、買物先と交通手段の変化を学習するため、グループ活動で「食材カード」を選択し、夕食の絵を描くという「夕食づくりごっこ」を実施します。
◎グループは「1970年チーム」と「現代チーム」にわけます。
◎夕食の予算は、4人分で1970年は550円。現在は、1400円とします。
◎季節は春・夏・秋・冬と実施する時期に合わせます。
◎買物先は、「近所のお店」と「郊外のショッピングセンター」から選びます。
◎交通手段はクルマ(自家用車)、バス(公共交通機関)、徒歩・自転車から選択します。


◆グループ内で協力し合い、予算内で献立を決め食材を購入(食材カードを選択)し、夕食づくり(食事を絵に描く)を実施し、発表会。(関心・意欲)
◆1970年と現在との物価の違いや1970年には季節によって手に入らない食材があったことに気づく。(知識・理解)
◆1970年と現在とでは、買物先や交通手段に変化が生じていることに気づく。(知識・理解)

◆「食材カード」の裏の「食材シール」を「白地図」に貼ることで、生産地を知り、1970年と現在の生産地の変化に気づくことができます。
◎「食材カード」裏にあるフードマイレージカードの「★」印の数を各グループで数えます。「★」印がフードマイレージ(運ばれた距離×重さ)から計算したCO2量(「★」1つ=CO2:20g)であることを知らせます。
◎各グループが「★」印の合計数を発表した後、グループの「★」印の数を比較しましょう。高速道路網の延伸によリトラック輸送が進み、排気ガスやCO2の排出量が増加し、環境に負荷を与えていることが理解できます。また、近場の食材を選択することにより、環境負荷が低減することを認識できます。


◆食材の生産地の変化を発見し、その変化の原因を考える。
◆「★」印を合計し、フードマイレージの意味を理解する。
◆グループ間の「★」印数の違いの原因を理解する。
◆買物で食材の選択をする場合、近場の食材を選択することで環境負荷が減ることに気づく。


◆モータリゼーションの進展によって、ライフスタイルが変わり、買物先が「近所のお店」から「郊外のショッピングセンター」へと変化したことを知り、その理由を考えることができます。
◎教員が交通手段別の「★」印の数を知らせます。児童・生徒は、交通手段が「徒歩・自転車」→「バス」(公共交通機関)→「クルマ」へと変化したことによって環境負荷が増加したことを理解し、その意味を考えます。


◆買物先と交通手段の変化を知り、それらがもたらす意味を考える。(各グループで話し合う)

◆フードマイレージやCO2排出量などを考慮した食材・買物先・交通手段を考えることができます。
◎発表会「環境にやさしい買物とは」を通して、話し合いましょう。
◎「もう一度、買物ゲームをすると、どんな食材を選択するのか?」を復習することで環境に配慮した買物を考えることができます。


◆家族に学んだことを話す。
◆日常生活の買物を見直す。
◆無理のない範囲で継続的に実践できることを考える。

●地元産の野菜を調べてみよう。 ●昔の食事を調べてみよう。 ●フードマイレージの少ない買物を実行しよう。

●食品表示について調べてみよう。 ●日本の農業について調べてみよう。 ●市長の気持ちで、フードマイレージを減らすためにはどうすればいいか、政策提言しよう。(資料編ダイヤモンドランキングで考えてみよう)

●日本の開発「全国総合開発計画(全総)」の歴史を振りかえり、高速道路網の発達がもたらした光と影について考えよう。 ●地球温暖化問題や大気汚染問題を考えてみよう。 ●途上国の農業について調べてみよう。 ●食料自給率について考えてみよう

<大人も楽しく買物ゲーム>

 食材を値段だけで選んでいませんか?近くなのに、ついついクルマに乗っていませんか?
バスや電車等の公共交通の利用も考えてみましょう。
買物ゲームは自分たちのライフスタイルの見直しに役立ちますヨ。

<教材カードの紹介 | こんな場面で使えます>