0. 準備 | ・4~5人のグループに分かれて行う。
・部屋の中の机やいすは、グループワークができるように配置します。 ・各グループに役割シート等の資料を配布しておきます。 |
1. 参加のルールの確認(2分) | 様々な意見を安心して自由に話せる安全な場づくりのために、参加のルールを設定し、参加者全員で確認します。
参加のルールの例 ・思いついたことは、失敗をおそれず恥ずかしがらずに発言する ・必ず全員が発言する。 ・他の人の意見を尊重し、耳を傾ける。 ・一人で長時間話さない。 |
2. 状況設定の確認
(2分) |
進行役は、これからお芝居の形式で、課題解決に向けた合意形成を目的とした話し合いに取り組んでもらうことを伝えます。ファシリテーターが状況設定を読み上げる。
<状況設定(共通)>203X年、あなたの住むまちで、原因不明の大気汚染物質らしきものによる健康被害(呼吸器の疾患)が発生しています。住民の間では「X工場(煙突・換気口あり)のせいではないか?」という噂が流れています。工場では、様々な製品の製造・研究を行っています。今日は市役所による環境調査の結果報告会です。調査では健康被害の原因が明らかにならなかったという説明が終わったところです。その後、集まった地域の人たちがそれぞれの立場から要望を発言する時間が設けられました。 |
3. 「合意形成」が目的であることを共有・確認(3分) | 進行役は次のように伝え、この活動の目的は合意形成であることを確認します。
「今から、各グループで、問題をどう解決したらよいかを話し合ってもらいます。後から配る役割カードの内容をよく読んで、自分の意見を主張し、お互い納得がいくように話し合ってください。この活動は、違う立場の者同士で意見交換をしながら、解決策を探ることを目的としています。そのため、多数決は禁止です。早く結論を出すことよりも、納得のいく合意をめざしてください」。 |
4. 役づくり(3分) | 各グループに「役割カード」セットを配布くじ引きの要領で、一人一枚「役割カード」をひく。その後、それぞれ「役割カード」を黙読して、役作りをする。 |
5. ロールプレイ(25分) | 進行役は、次のようにロールプレイの手順を説明します。
「『役割1』の人は手を挙げてください。その人はから役割番号の順番に、「役割カード」の枠線の中の台詞を読み上げていってください。その後は、自分の役割になりきって、この状況でどう発言するか、自由に想像して考えて、話し合いをしてください。その際、『役割1』の人は司会進行をしてください」。 <役割設定> 1 市役所の環境担当係長 2 住民A(患者の親。ただちにX工場の操業を止めて原因を調べるよう要求) 3 X工場の経営者(病気の原因だと噂されている) 4 地元診療所の医者 5 住民B(X工場で働く。操業を止められては困る) グループごとに、役割になりきってお芝居をしながら、違う立場の者同士で意見交換をしながら、解決策を探ります。 |
6. 各グループの話し合いの内容の共有(10分) | 話し合いが終わった後、どのような話し合いが行われたか、いくつかのグループから発表してもらい、全体で共有します。 |
7.振り返り(5分) | ロールプレイで演じた役割から離れ、各自がここまでで感じたことや考えたことをふりかえり、他の参加者と共有します。 |
事後学習のための参考資料、参考ページ
下記のサイトからダウンロードできます。(外部のサイトに飛びます)
https://aozorazaidan.stores.jp/items/6541a7947e6f351ae96a17fd