「公害の経験から学び、未来を創る市民を育てる」
あおぞら財団

研修事例の紹介:大学ゼミでの取組み

                   

大学生が1年間かけて学んだ研修の概要を紹介します。
このサイトでもご紹介している教材なども活用し、学ぶ機会を提供しました。


2022年度に龍谷大学政策学部 清水万由子先生の2回生のゼミ生12名が
「公害地域の再生」というテーマで以下の目標をもって取り組みました。

<目標>

  • あおぞら財団が展開するまちづくりの実践に参加して、多様な人々との協働によるプロジェクト遂行能力を身につける。
  • 公害の歴史を学んだ学生の視点から、公害の歴史をまちづくりに活かすための実践を試みる。

 

8月 「西淀川公害を体験的に学ぶ」-2つのワークショップを体験-

フォトランゲージ「西淀川大気汚染公害」

このワークでは、過去の大気汚染の写真をよく観察してタイトルを付けます。観察力と想像力、表現力を生かす必要があります。

※フォトランゲージの詳細や資料はこちら


ロールプレイ「あなたの町で公害が起きたら」

市役所、住民、工場経営者、医者などの役割になりきり、違う立場の者同士で意見交換をしながら、解決策を探るものです。

※ロールプレイの詳細や資料はこちら

9月フィールドワーク

・タンデム自転車で西淀川区内をめぐる

・公害患者さんのお話、グループワーク


※アート班・防災班・映像班に分かれ活動

<アート班> みてアート運営補助


<防災班> クラフト防災パーク体験ブース出展


<映像班> 映像作品の作成


作成した映像

インタビューのテキスト版はこちら

7月 報告会、映像お披露目


学生の声(一部抜粋)
・「公害は歴史の一部だが、(今回の取り組みを通じて)身近に感じた」
・「自発的に活動するようになった」
・「テレビなどで公害についてやっていたら興味をもつようになった。教科書の出来事から実際の声へ」
・「公害患者さんの生の声を聞くことで、公害の本当の辛さを知ることができた」
・「西淀川に通い続けて“推し”のごはん屋さんの店主と仲良しになった。次は後輩を連れて行きたい」

1年を通じての活動で、生活者一人ひとりの目線での公害の実態、および地域再生の過程を、五感で学ぶことができました。