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第1期 環境フロンティア講座 第1回 開催


環境フロンティア講座の第1回が開催されました。(1月14日)
昨今、地球温暖化問題など、環境問題への関心が高まっており、改めて、公害・環境問題について学び、考え、新たな展望を拡げる場として環境フロンティア講座を開講しています。

第1回は、テーマ「交通まちづくり—環境と福祉の統合の視点から」大阪大学大学院 工学研究科 新田 保次先生に講義をしていただきました。



会場には25名の方が参加されました。
新田先生は、自分の生い立ちから現在の環境研究に行き着くまでを振り返り、開発と公害を発生させる土木への幻滅から、公害を発生しない地域づくり、特に、道路公害から交通研究へと至ったとお話されました。
その後、会場のみなさんとの対話形式になりました。

Q,日本の交通の発展(高速道路、新幹線、航空などの高速交通網の整備)は、社会の発展をもらたしたか?幸せにしたか?
この問に、多くの方々がYESと答えましたが、中にはNOと答える方も。
NOの方の意見は、道路の多機能性(コミュニケーションの場、遊び場)が低下しているなどがありました。
どちらも間違いではなく正解で、交通問題の難しさを実感しました。

また、先生の指摘では、高速化することによって、事故危険回避に多くの脳の機能が割かれてしまい、五感を通じての豊な外界、自然や人とのふれあいを楽しむどころではなくなっており、移動中にゆっくりと考える時間がなくなっており、心の問題につながるのではないか、高速交通機関のためのインフラ整備が社会を発展させる時代は終わり、人々の暮らしの目線で交通というニーズを把握する必要があるということでした。

会場からの質問は、高速道路と鉄道の整備とでは、どちらがコストがかかるのか?また、自転車を軽車両として厳格に扱い、歩道と完全に分離した専用道を作り、移動手段としての地位を高める方法など、参加者のみなさんと熱い意見交換がなされました。

次回は、テーマ「日本の環境政策—その歴史的教訓」を、宮本 憲一先生に講義していただきます。

あおぞら財団スタッフ
山本 元




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