財団の生い立ち
大阪西淀川大気汚染裁判は、わが国で最大の原告を数える公害裁判でした。 1995年3月、被告企業9社との間で和解が成立し、両者が西淀川地域の再生のために努力しあうことを確認しました。 そして和解金の一部を基金に、あおぞら財団が設立されました。(1996年9月:環境庁許可、2011年7月:公益財団法人への移行認定)
西淀川大気汚染公害裁判とは
高度経済成長期における、企業からのばい煙と道路からの排ガスによる都市型複合大気汚染の法的責任を初めて問うた、全国でも最大規模の公害訴訟。阪神工業地帯の主要企業10社と国・阪神高速道路公団を相手取り、健康被害に対する損害賠償と環境基準を越える汚染物質の排出差し止めを求めて、西淀川公害患者と家族の会から112人が第1次訴訟を提訴したのは1978(昭和53)年のこと。以降、1992(平成4)の第4次訴訟まで、住民726人が原告となりました。