第1期環境フロンティア講座
第3回「公害環境訴訟をめぐって—被害者と弁護士の戦い」
講師:村松昭夫(弁護士、あおぞら財団理事長)
2月18日(木)、第3回環境フロンティア講座が開かれました。
前回に引き続き20名前後の方が参加されました。
村松先生は、西淀川の大気汚染公害、神戸・西須磨の道路公害、泉南地域のアスベスト問題など、弁護士として多方面で活躍される一方、現在、あおぞら財団の理事長も兼任されています。
講義では、社会的強者を相手に戦う公害裁判の厳しさ、敗北の歴史の中で弁護士としての役割は何かについて語られました。
なかでも大気汚染公害は、加害者と被害者の因果関係を立証することが難しく、一件一件丁寧に立証を重ね、企業の共同責任を追及するに至りました。
裁判官を動かす要因を分かりやすく説明され、被害の大きさ、理不尽に家族や生活を失った患者さんの言葉の重み、その苦労と成長について述べられるなど、今も続く公害との戦いへの熱意が伝わってきました。
参加者からは、
「裁判の実態や被害者の思い,それをうけとめる弁護士の姿がよくわかりました。」
「公害問題の深いところまで知ることができて、とても自分のためになった。」
などの声が上がっています。
あおぞら財団に託された西淀川公害患者の思いを改めて知ることができ、私にとっても貴重な体験でした。
第4回環境フロンティア講座
「地域からの地球温暖化防止」
講師:植田和弘(京都大学大学院経済学研究科教授)
日時 3月4日(木) 19:00〜20:30
会場 キャンパスポート大阪
大阪駅前第2ビル4階
にて開催いたします。ぜひ、ご参加下さい。
あおぞら財団スタッフ
森井隆二