[書籍]西淀川公害の40年 維持可能な環境都市をめざして
表紙写真 今はなき合同製鉄の高炉(1997/10/30)
2013年3月15日
・監修:宮本憲一、森脇君雄、小田 康徳
・編著:除本理史、林美帆
・発行:ミネルヴァ書房
・発行年月:2013年3月15日
・価格:3,500円+税
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<内容>
2012年、「西淀川公害患者と家族の会」が結成40周年を迎えた。本書は西淀川公害を軸に、戦後大阪の公害・環境問題と住民運動の歴史的展開をたどり、取り組みの先駆的意義や教訓を明らかにすることをめざす。公害裁判の延長線上に、多くの関係との協働やパートナーシップを模索していった患者会。その経験から、新しい時代の「環境再生のまちづくり」のあり方を探る。
<目次>
はしがき(除本理史・林美帆)
第Ⅰ部 公害問題と地域社会――「環境再生のまちづくり」への胎動
1 公害反対運動から「環境再生のまちづくり」へ
――大阪・西淀川からうまれた現代都市政策の理念(除本理史)
2 地域医療から捉える西淀川公害――「医療の社会化」運動から公害問題へ(尾崎寛直)
3 西淀川の公害教育――都市型複合大気汚染と公害認識(林美帆)
4 臨海部開発と地域社会――フェニックス事業をめぐって(松岡弘之)
5 大気汚染公害反対運動と消費者運動の合流
――「環境再生のまちづくり」を支える運動ネットワークの形成(入江智恵子)
第Ⅱ部 西淀川公害を語る
1 公害認定患者が語るぜん息の苦しみ(岡崎久女さん)
2 西淀川公害訴訟に関する弁護士の活動(井上善雄さん)
3 被告企業からみた西淀川公害訴訟(山岸公夫さん)
4 西淀川公害に関する大阪市の取り組み(増田喬史さん・相崎元衛さん)
資料編
1 西淀川大気汚染公害訴訟の概要
2 西淀川公害関連年表
監訳者あとがき(宮本憲一・森脇君雄・小田康徳)
索 引
<推薦文>
地域再生学の第一級のケースブック
賠償のみで終わることなく、わだかまりを超えてより良い地域づくりに取り組んだ
「協働」の発想と秘訣を読み解く。大阪の工業地帯がエコで甦る感動のレポート。
小林 光(慶應義塾大学教授・前環境事務次官)
深刻な大気汚染公害にさらされた大阪市西淀川地域
被害者救済から公害撲滅、公害都市から環境再生のまちづくりへと運動が展開されてきた。その経験を関係当事者の複眼的な視点から明らかにする注目すべき書。
淡路剛久(元早稲田大学教授・弁護士・日本環境会議理事長)
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掲載箇所 87ページの18行目、写真キャプションおよび263ページ人名索引