公害教育の難しさ
1月21日(土)に京都ぱるるぷらざにて
「地球環境市民大学校 環境NGOと市民の集い『見たい聞きたい話したい!環境NGOってどんな活動しているの?』
」
であおぞら財団が行っている環境教育を活動報告してきました。
今年は地球環境基金を活用して
環境教育教材ビデオ「手渡したいのは青い空〜未来からのメッセージ〜」
を作成いたしました。
このビデオはドラマ仕立てになっており、
小中学校や地域での環境学習教材として利用可能です。
(放映時間25分)
内容は子どもの調べ学習の中で、未来の少女と出会います。
未来の少女が大気汚染公害が原因でぜん息に苦しんでおり、
その原因は現在の社会で何も取り組まなかったからだということで、
主人公が公害のことを調べるというストーリーで、
実際に公害病患者さんの語り部映像も組み込まれています。
大人が見て、思わず涙したビデオです。
(ご入用の方はご連絡ください)
今回は、そのビデオの一部を皆さんに見てもらおうと試みたのですが
機器の関係で音声をお聞かせすることができず、
ちょっと残念な結果になってしまいました。
そこは、プレゼン上手な上田さん。
パワーポイントの資料を駆使してなんとか皆さんに伝わったかな?
という感じです。
会場では、6グループ発表したのですが、
環境学習に取り組んでいる団体が多く発表されました。
その中でコーディネーターが環境教育のなりたちを説明されました。
環境教育は公害教育が出発点なのですが、
現在は公害教育の観点が環境教育に接続されていません。
それは、公害・環境教育に取り組んでいるあおぞら財団は痛いほど感じているのですが、
その事実を、ホワイトボードで説明されていた時、
「公害教育」と書いた文字に大きく×印を書かれてしまったのです。
目の前にいた私たちは、この現実が心に痛かったです。
「環境を大切にしましょう」ということはなぜか?という答えに
「地球温暖化」という答えもいいとは思います。
でも、その答えの一つに「公害による被害」を加えてほしいなぁと思うのです。
健康被害がおきたり、地域が疲弊してしまったり、身近なところで問題は生じています。
大きなことだとぼやけてしまうけれども、身近なことで「すべては「環」つながっている」ことを実感してほしいのです。
私たちもそのことがわかりやすい形で提案できるように努力していきたいです。