西淀川区の原風景を調査している時、日常の生活の中でシジミとりが行われ、食卓にあがっていたという話を聞いていました。
そんな西淀川区民の生活に密着していた淀川のシジミも、公害がひどい時期には採れなくなってしまったそうです。
現在の西淀川のシジミの安全性は、大阪市漁協組合が日本食品分析センターで調査を行い確認しています。
4月29日のみどりの日、「フードマイレージ教材化研究会」主催の行事「淀川でシジミ採りをしよう!」が行われ、西淀川区柏里地区の干潟へしじみを採りに行きました。
フードマイレージとは、食材が生産地から消費者までに届く輸送にかかる二酸化炭素の量のこと。
輸送距離が大きくなるほど輸送に伴い排出される二酸化窒素や二酸化炭素が大きくなり、環境への負荷が大きくなります。
地球に優しい地産地消の西淀川版を楽しく考えようと、企画した行事です。
シジミ採りには親子連れなど60人以上の人が参加しました。20名前後の参加を見込んでいた主催者にとって、うれしい悲鳴です。
前日に採って準備をしたシジミでつくったシジミ汁でお昼ご飯を食べた後、干潮時刻が近づいて、潮の引き始めた干潟へと繰り出し、シジミとりの開始です。
手で少し砂を掘るだけで、ざくざくと採れるシジミに、みな夢中でしじみを採りました。
終了後に、シジミの「でっかさコンテスト」が行われました。
優勝は、3.4cmのシジミでした。大きいですね。
身近な場所で、食べ物を収穫する楽しさを体験した一日、良い思い出になったでしょうか。淀川のシジミを食べつつの食卓で、交通環境や地域の環境、話題になればいいなぁなどと、運営委員は願ってます。
なお、当日の様子は5月10日発行の、ライブタウンにも掲載されました。
〜〜しじみの処理の仕方〜〜
①しじみの選別。
・藻や汚れが付着しているしじみと、口が開いたしじみは取り除きます。
元気なしじみは動き回るため汚れはつきません。口の開いたしじみは死んでいます。
②汚れを落とす。
・米を研ぐように、ギュッギュと、蜆を研ぎ蜆の貝殻の周りについた汚れを落とします。
・水が透明になるまで続けます。
③砂をはかせる。
・水につけて、少なくても半日はおきましょう。途中で水を取り替えましょう。