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「西淀川公害を語る」が出版されました


この度、西淀川公害患者と家族の会は、大阪・西淀川大気汚染公害裁判の提訴30年を記念して、「西淀川公害を語る−公害と闘い環境再生をめざして」を発刊しました。

本書は、被害者自らが「語り部」となって、いのちを削ってたちあがった公害患者と支援した住民、医師、弁護士、学者・研究者やその他多くの関係者が、長年繰り広げた公害との壮絶な闘いの記録を後世に残すことによって、公害環境問題を考えてもらいたいとの思いで作られました。
ぜひ、ご一読下さい。

西淀川公害を語る
−公害と闘い環境再生をめざして−

著者   西淀川公害患者と家族の会
編集協力 米田憲司
発行日 2008年3月20日、初版第一版発行
出版社 株式会社本の泉社(ISBN978-4-7807-0368-9 C0036)
装丁  版型(A5判・上製)・368ページ (10章構成)
価格  1,890円(1,800円+税90円)
※本書のお求めは、お近くの本屋さんか本の泉社(電話:03-5800-8494)、西淀川公害患者と家族の会(電話:06-6475-0790)までご注文下さい。

○本書の構成
はじめに
序 章 あおぞら苑開設
公害闘争の一里塚/あおぞら苑の一日/自宅のような雰囲気で/あおぞら苑職員の抱負/楽しくホットな苑をめざして/吉備高原での生い立ち/あこがれのタクシー労働者に/苦い勝利/川上貫一さんとの出会い
第一章 公害患者との出会い
小谷信夫君との出会い/四つの認定疾病の特徴/南竹照代さんとの出会い/家計気にして自殺未遂/勉強支えに病気とたたかう/「死にたない、生きたいねん」/網代千佳子さんとの出会い/帰宅途中に発作が・・・/母親、俊子さんの意見陳述
第二章 公害企業の進出
公害反対の原点、永大石油問題/初の行政命令/千北病院建設運動/安心してかかれる病院をめざして/自分自身も公害病に/公害病認定検査業務/外島への公害企業進出阻止運動/大和田小学校の作文集「公害」/公害国会の光と影
第三章 西淀川の歴史と高度成長時代
西淀川の原風景/工場にとって恵まれた立地条件/「煙の都」の復活 鉄鋼、重化学工場が次つぎ操業/高度成長時代と西淀川/一日も住みたくない地域
第四章 患者会の結成と公健法制定
公害患者と家族の会結成へ/公害被害者は生きる灯火、励ましと助け合いで生き抜く/四日市公害訴訟判決の意義とは/対大阪市交渉で初の成果/公害健康被害補償法の制定/橋本道夫元環境庁大気保全局長と対談
第五章 企業一〇社と国、道路公団を提訴
訴訟準備で青法協に相談/関西電力との交渉開始/「裁判して勝てるんか」/「被害者が先頭に立つんや」/被告企業10社と国、道路公団を選ぶ/提訴決めた臨時総会/大阪地裁へ第一次提訴/因果関係否定論への反撃/弁護団の知恵「六つの組織」
第六章 臨調行革と公健法改悪とのたたかい
二酸化窒素の基準緩和/環境庁幹部も認める誤った緩和/公健法改悪への策動/臨時行政調査会とのたたかい/「関東軍参謀は引っ込め!」/四度書き直させた答申案/公健法改悪の中公審答申/たたかう体制づくり強化/緊急総決起行動の提起/公健法改悪案通過/「ちっちゃな子が死ぬんやぞ」/大島義夫副会長の死/実藤雍徳副会長の死
第七章 裁判長期化と広がる支援
長期化する裁判/ニセ患者扱いが原告の怒り呼ぶ/広がる支援の輪/患者の必死の訴えが世論を動かす/しろきた市民生協の支援活動/「おじいさん、やっと横になれたね」/雪の結審行動/「共感ひろば」でさらに広がる支援の輪/消費者団体全体への運動へ発展
第八章 大阪地裁判決と企業の和解
首の皮一枚の勝利/六〇〇〇人による「なのはな行動」/泊まり込み体制で関電交渉/逃げ出した大阪ガス幹部/地球サミットで「公害は終わっていない」と訴え/関西電力包囲作戦/関電株主総会で患者の訴え/阪神淡路大震災と被告企業/企業と極秘の和解交渉/三対三の交渉/関電と一対一の交渉/被告企業の謝罪/大阪地裁、高裁で和解
第九章 国、阪神高速道路公団と和解
国、道路公団にも勝った/阪神高速道路公団が謝罪/国、道路公団との和解/二一年のたたかいに終止符/東京大気汚染訴訟でも和解成立/浜田耕助会長の遺志を継いで
第十章 新生・西淀川をめざして
公害地域再生センターとは/まちの再開発ではなく再生を/住民、企業、行政の”協働行動”で/あおぞら財団設立/とり戻しつつある自然環境/公害環境問題のセンターとして世界へ発信
・西淀川公害の略年表
・参考文献
あとがき

出版に際し、お世話になった4氏から推薦文を寄せていただきました。

子どもたちに「きれいな空気と青い空を手渡そう」という素敵な行動が、アジアに、世界に広がるといいですね。−アグネス・チャン(歌手・教育学博士)

ちゃんとした「大人」になりたいひと。ふつうの「ひと」や「青空」に感動したひと。「生きること」すばらしさを学びたいひと。−進士五十八(日本学術会議会員、東京農業大学前学長)

公害との壮絶な闘い。でもいつも人間への暖かいまなざしが存在する。語られる真実の重さが感動を呼ぶ。−炭谷茂(前環境省事務次官)

公害反対運動を創始し、政府に被害者救済制度を作らせ、環境再生を進める市民運動の輝ける指導者の貴重な「語り」として推薦する。−宮本憲一(元滋賀大学学長)



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