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伊賀市上野東小学校 フードマイレージゲームでお勉強


 6月28日、フードマイレージの講師として伊賀市上野東小学校5年生の授業に参加しました。フードマイレージゲームを使って、子どもたちに毎日食卓に並ぶごはんの食材が現在と過去とでは異なっていること、食材が産地から食卓に並ぶまでに排出されるCO2についてなどを伝えました。

 班に分かれてゲーム開始です。班ごとに配られるカードにはそれぞれ違いがあります。現代と1970年代の春夏秋冬あわせて8種類のカードがあり、選べる移動手段、旬による食材の種類、価格などが違っています。

 まずは班ごとに家族となり、買い物に行く先や移動手段、夕食の献立などを決めてもらい、決められた予算内で食材を選び、出来た献立を絵に描いて発表してもらいます。
 お鍋やエビフライ、お刺身やサラダなどキレイに盛り付けられた絵が完成しました。

 次に、食材カードの裏面に隠されている★マークを数えてもらいました。食材によって1個から20個くらいまで★マークがついています。数え終わった子どもたちは★がいっぱいあるほど喜んでいましたが、実はこの★マーク、食材が産地から運搬される際に排出されているCO2の量を表しています。★ひとつにつきCO2が20g排出されているということです。
 つまり、数えた★の数が多いほど環境に負荷を与えているわけです。

 結果を見てみると、現代のカードを使った班の方が1970代のカードを使った班より★の数が多いようです。どうしてでしょうか。
 日本地図に選んだ食材カードを産地ごとに貼ってもらうと、現代のカードは北海道や九州、または海外産のものが多いようです。逆に、1970年代のカードは近くの県で生産されたものが多いようです。
 それぞれの高速道路の配置図を重ねてみるとその大きな違いが見えてきます。現代は国内の隅々まで高速道路が行きわたっていますが、1970年代は高速道路がごく一部しか通っていなかったことが分かります。
 また、1970年代にはマイカーがまだ普及していなかったので、自動車で買い物に行くカードがありません。自動車で買い物に行くカードを選ぶと、100個ほど★が加算されてしまいます。

 ゲームを終えた後に、フードマイレージについてや、食文化の変化などを勉強します。実際にゲームして体験することで、フードマイレージがどういう意味を持っているのか、より理解してもらえたのではないでしょうか。
 食材は出来るかぎり、近くで生産されたものを買うことで、体にも自然に良いので、日常のお買い物の際、ぜひフードマイレージのことを気にしてみてください。

 上野東小学校5年生のみなさん、ありがとうございました。
(森井)




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