国際教育セミナーワークショップ 「食と交通と環境を結ぶフードマイレージ買い物ゲーム」
2010年7月31日(土)13:30-15:30
場所:JICA大阪
参加者 32名
7月31日に、国際教育セミナー(JICA大阪)の「教室で、世界を感じよう!世界を伝えよう!」 のワークショップの1つとして、「食と交通と環境を結ぶフードマイレージ買い物ゲーム」の講座を行いました。
まず、これからやるゲームのルール説明を行い、8グループに分かれて家族をつくってもらいました。それぞれ1970年代と現代の春・夏・秋・冬の設定で、指定した予算内で夕食の買い物をしてもらい、献立を絵で描いてもらいました。みなさん互いに面識のない、たまたま同じグループになった方同士でしたが、楽しそうに家族設定を決めたり、買い物をしていました。
それぞれの机に配られたカードの中から買い物をします。
買い物をする場所と交通手段も決めてもらいます。
同じ材料でも産地によって値段が違います。
次に、各チームに家族構成と交通手段、買い物をした場所、献立を発表してもらいました。発表で、70年代と現代で交通手段が違ったり、70年代は牛肉が高くて買えなかったりといったことが浮き彫りになりました。また、現代のグループは70年代の食材の安さにとても驚いてらっしゃいました。
各グループに家族設定を決めてもらいましたが、複雑な家庭環境の家族(設定)が多かったのがおもしろかったです。また、家にあったということにしてカード以外の食材も追加したり、値切って安くしてもらったと言って品数を多くするなどの自由な発想をするグループもあって驚きました。
次に、日本地図の上に産地別に食材を置いてもらい、買った食材の星の数を数えてもらいました。
★=CO220gです。
★の意味やフードマイレージの算出方法、日本(大阪)の現状などを説明しました。交通手段によって大きく★の数が変わることに驚いている方が多かったです。
買い物をすることは私的な側面だけでなく、自分の環境に対する考えを表明する場であるということを説明しました。
次に、大阪府立三島高校の松井先生の政策提言ワークシートをやってもらいました。農業の担い手育成や環境にいい輸送手段のなどの9つの政策テーマから重要だと思うものやその理由を書いてもらいました。
松井先生が9つの政策テーマについて説明しました。
最後に、ゲームを簡略化した展示パネルの紹介をし、アンケートを書いてもらいました。
店への交通手段が予想以上にCO2排出量を左右するということにとても驚きました。また、大阪府の食糧自給率2%は衝撃的でした。
(森口紗奈絵 インターン生)