中国からの手紙・好2
中秋節に繰り広げられた月餅の箱の過剰包装問題についての調査
旧暦の八月十五日は中国伝統の祝日の中秋節である。この日には、どの家でも月餅を食べ、人々は月餅を贈りあって付き合いを深める。しかし近年、伝統的な月餅文化に変化がみられる。自分の送る月餅をより見栄えよくするために、人々は小さな月餅に巨大な包装をまとわせた。これでは資源、エネルギー源を浪費するだけではなく、環境を汚染し、さらには人々の誤った消費観念を培うようにもなる。このため、中国政府は特別に国家規格を設定し、食品及び化粧品の過剰包装を制限したのである。
極めて豪華な包装
月餅箱:氷山の一角
規格実施後に初めて迎える中秋節、北京朝陽区にある環友科学技術研究中心は月餅の箱三百個を回収し検査した。結果によると、すべての月餅の包装は三重以内で、国家規格の定める規定に則していた。しかし、大部分の箱の隙間の比率が60%を超えている。この点に関して、政府は厳しく規制すべきである。さらに、月餅の箱による自然資源の浪費は大変深刻で、包装の重さがひと箱の月餅の重量の半分以上を占めており、月餅を食べた後、包装材が大変複雑且つ分解し難いために、包装の回収利用が非常に困難である。政府は今後、包装材の重量及び種類を制限して、単一の包装材の使用及びリサイクルしやすい包装方法を推奨すべきである。
北京市朝陽区環友科学技術研究中心 楊緯和
(包装と環境プログラムの担当者)
翻訳:巫(ウ・リャン)