参考:
昨年の日越環境問題サロンの様子
https://aozora.or.jp/archives/42384
HPアジアの環境活動でつながろう!~ベトナムの環境活動
https://aozora.or.jp/kokusai/vietnam
参考:
昨年の日越環境問題サロンの様子
https://aozora.or.jp/archives/42384
HPアジアの環境活動でつながろう!~ベトナムの環境活動
https://aozora.or.jp/kokusai/vietnam
あおぞら財団は、大気汚染経験等情報発信業務の一環で、今年度(2025年度)2025年11月12日(水)~11月14日(金)の3日間に、中国の環境NGOメンバーを日本に招き、日中公害・環境問題に関する研修受入・交流活動を行いました。
本研修プログラムでは、西淀川周辺地域をフィールドとして、日本での大気汚染公害の経験を中国の環境NGOメンバーに理解してもらい、環境問題の解決に役立ててもらうことを目的としています。
訪問メンバー(敬称略、順不同):
1.李力 Li Li (北京市環友科学技術研究センター) 代表
2.張志栄 Zhang Zhirong (山西数酷大数据科技有限公司)
3.郝慧堅 Hao Huijian (山西数酷大数据科技有限公司)
4.宋波 Song Bo (黒龍江省八五三農場幼稚園)
5.張登高 Zhang Denggao (合肥市善水环境保護発展センター)
一日目.
訪問先:あおぞら財団、尼崎北堀運河、尼崎の森中央緑地、浜田化学
【西淀川公害とあおぞら財団】
初日の研修として、午前中はあおぞらビル3階のグリーンルームで、事務局長藤江が西淀川地域での大気汚染公害と裁判、あおぞら財団立ち上げの経緯を紹介しました。その後、中国訪問団から自らの関心分野と問題意識を共有し、日中の環境・公害問題の対策について意見交換を行いました。
【公害患者との会話】
西淀川地域での大気汚染公害と裁判の紹介が終ってから、西淀川公害患者と家族の会の会長・山下明さんと、同会の事務局長・上田敏幸さんから、当時公害に関する体験についてお話していただきました。公害患者生の声を聴いて、高度経済成長期で経済発展の犠牲者となった公害患者の状況や思い、公害の深刻さを知るようになりました。
【尼崎北堀運河の水質浄化施設】
お隣の尼崎市にある北堀運河の水質浄化施設では、貝や藻などの生き物の力を借りた水質浄化仕組みを見学しました。たまたま居られたボランティアスタッフの方に施設の紹介、活動の説明をしていただき、理解が深まりました。
【尼崎の森中央緑地】
尼崎の森中央緑地は、昔は製鉄会社の工場があった埋立地ですが、近畿地域の在来種植物の種子から育てた13万本の苗木が植えられ、多様な生物がくらす生物多様性の森が作られっています。長年に渡って、たくさんのボランティアや市民が参加して、とても素敵な森が作られていることに驚きました。
【浜田化学工場】
大量生産、大量消費、大量廃棄の消費理念が見直され、3Rの実現が求められる現在に、リサイクル業務を展開している企業がたくさん増えています。浜田化学はその中の一社であり、50年以上の廃油回収・リサイクルの実績を有しています。
会議室で事業内容を伺った上で、工場内に入り、廃油リサイクルに関する一連の流れを見学しました。
二日目.
訪問先:西淀川地域、西淀病院、日中環境問題サロン
【西淀川地域フィールドワーク】
公害による汚染でドブ川となった大野川を再生して緑陰道路として復活された経緯と、災害に備えている西淀川地区の現状を知ってもらうため、タンデム自転車で西淀川地域を巡る見学を行いました。タンデム自転車で大野川緑陰道路に沿って、淀川堤防まで走り、途中に、水害を防ぐため作られた地下の大放水路、ごみ焼却施設西淀工場、水防碑、下水処理場周辺、43号線沿線の大気環境の測定、空気浄化の仕組みなどを見学しました。
【西淀病院】
西淀病院は、「人にやさしい医療を追求し、地域とともに健康なまちを築きます。」という理念に基づき、低額・無料診療、地域出張診断、入院個室追加料金無料など独自の医療事業も展開されています。
【日中環境問題サロン】
夕方、あおぞらビル3階のグリーンルームで、日中環境問題サロン「中国環境NGO活動を聴く2025」を開催しました。三名の中国環境NGOメンバー・環境業務従事者から、中国の自然環境の現状、環境政策などを報告していただきました。
三日目.
訪問先:つくだ保育所、介護施設「ヒメル」
【つくだ保育所】
つくだ保育所見学では、保育所のスタッフと生徒人数、入所条件、所の設備、イベント・行事、保育所と幼稚園の違いなどについて伺いました。また、園児の給食も試食させていただきました。
【看護小規模多機能型居宅介護施設「ヒメル」】
中国社会は、これから高齢化に迎えます。そのため、中国訪問団は、日本の成熟した福祉・介護システムに積極的に学んでおり、今回「ヒルメ」を見学しました。施設の利用者数、利用者の健康状態、毎日のスケジュール、交流イベント、部屋の構造などについて伺いました。
(記:あおぞら財団バイト 王子常)
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大気汚染経験等情報発信業務(環境省)は、経済活動と公害・環境問題の解決の両立をテーマに、日本における公害経験やそれに関連する資料・情報をアジア諸国と共有するため、情報発信・人的交流を行うものです。その一環として、日中環境問題交流を行いました。
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アジア各国では、現在進行形で、様々な公害・環境問題が発生しています。
その中で、自分たちの住み暮らす地域の環境を良くしていこう!と取り組む人々がいます。
あおぞら財団の国際交流活動を通じてつながったアジア各地の環境活動を報告・紹介するページ「アジアの環境活動でつながろう」を新たに作成しました。
それぞれの取組みを知り、学び、つながることで、活動の輪を広げていきましょう。
ぜひご覧ください。
11/13に日中環境問題サロン2025を開催しました。
グローバルな経済活動が展開される中で、今日の公害・環境問題は地域や国をこえた形で発生し、互いに影響しあっています。
中国の環境NGOおよび環境事業を取り組む団体のメンバーを招き、中国の最新の環境問題について報告いただき、日本の市民、専門家やNGO関係者、企業との意見交換を行う日中環境問題サロンを開催しました。今後の日中における公害・環境問題の解決に向けて、お互いに理解し、協働していくための意見交換をおこないました。
あおぞら財団事務局長藤江と中国訪問団リーダー李力氏の開会あいさつによって、日中環境問題サロン2025が始まりました。
「自然の美しさを享受し、エコ文明の実践者になろう」
最初の発表者は、黒竜江省八五三農場幼稚園・園長宋波氏です。
宋氏の幼稚園が、環境教育を充実に取り入れています。
・大自然を触れ合う:園児を林に連れ、自然に触れ合うゲームを通して、自らの肌で自然を感じさせます。
・植物を世話する:園内に植樹します。植物の水やりや葉の手入れは、園児がしてもらいます。園児が植物との「付き合い」によって、自然環境への関心が培うことが期待されます。
・ゴミ分別やアップサイクル:幼稚園からゴミ分別の習慣を身に付けることを目指します。また、ペットボトルなどの廃棄物をアップサイクルし、「水ロケット」を作ります。アップサイクルをゴミ問題の解決策の一つとして園児に知ってもらいます。
・ゼロウェスト:食べ物に常に感謝の意を込めて、完食するよう促します。給食の量を少なめにし、足りない子におかわりしてあげるの形で、完食の習慣を身に付けることを目指します。
「湿地の気候変動対応協働活動」
次の発表者は、合肥市善水環境保護発展センター(以下「善水」と呼ぶ)・執行主任張登高氏です。
張登高氏が所属する団体「善水」は、河川・湖の生態保護、コミュニティと湿地保全が共生できる方法を模索する環境保全団体です。気候変動や環境問題に対して、湿地のレジリエンス(復元力・耐久力)を高めることが、当団体の目指しです。
張登高氏の発表を通して、湿地保全という環境対策における積極的な市民参加の可能性が見られました。
コミュニティ、湿地管理部門、「善水」が協約を結び、環境の豊かな住みやすい地域を目標としてまちづくりを行います。有志の地域住民を「湿地ガイド」や「湿地保護隊」を育成する。一般市民が「湿地ガイド」の湿地解説を聞いたり、「湿地保護隊」の活動・調査報告を見たり、環境意識が向上されます。また、「湿地ガイド」や「湿地保護隊」が湿地管理部門から給料をもらって、持続可能な環境保全・環境教育の輪が広がることが期待されます。
「医療廃棄物の科学的処理:環境と気候を守る重要な防衛線」
最後の発表者は、山西数酷大数据科技有限公司・会長張志栄氏です。
張志栄氏が、現在山西省太原市の医学連合会の会員であり、高齢者介護と医療廃棄物の適正処理について研究されています。
張志栄氏の発表を通して、医療廃棄物の処理が不適切であれば、衛生上の問題だけではなく、環境問題・気候変動にも多大な影響を及ぼす恐れがあることが示されました。
例えば有害物質やバクテリアが土壌や地下水を汚染する可能性があります。また、医療用品に多く使われるプラスチックの不完全燃焼により、ダイオキシン等が放出され、気候変動や人類健康が脅かされます。
そのような悪影響を回避するため、厳格な分別、漏れ防止を備えた専用運搬車両、高温蒸気処理など新たな処理手順が求められています。
三人の発表者の発表に対して、龍谷大学政策学部教授櫻井次郎先生、中国訪問団リーダー李力氏が、コメンテーターとして解説を行いました。また、あおぞら財団理事長村松昭夫先生、オンラインで参加してくださった公立鳥取環境大学の相川泰先生からもコメントや質問をいただきました。
中国人がご馳走をする時「料理が余ることが、誠意の証である」という伝統的な考えがある中、現在の「完食」ブームの広がりをみると、食への考え方の変化してきているようだ。湿地と共生する地域住民の環境保全意欲が培われたきっかけと活動のモチベーションの維持の仕方は?。一般市民が医療廃棄物に関する認知を向上させる方法は?などについて、議論が盛り上がりました。
あおぞら財団が来年、設立30周年を迎えるこの時期で、中国の環境NGOとの交流も15年目になりました。
かつては、深刻な大気汚染でどんよりとした北京の空の下で、車が昼でもライトをつけなければ走れない光景が、もはや過去形になったそうです。この間、日中交流・研修でのつながり・学びが中国の環境NGOの一助になっていれば幸いです。
また、長年の交流の中で、中国環境NGOの成長の速さも見られました。環境問題の観測・解決にドローン技術、AI分析などハードウェアを活用したり、環境地図アプリを開発し、一般市民に呼びかけ、まちの環境状況をアップしてもらうなどのソフトウェアにより市民参加を促すような環境対策が、逆に現在日本の環境NPOが参考すべきところではないかと考えられます。
厳しくなりつつある日中関係の下で、活発な民間交流によって、友好な国際関係を維持することが大切だと思います。また、国境を超える環境問題・気候変動問題に関して、必ず国と国の手を組まなければ解決できません。
日中環境問題サロン、次の15年に向けて、引き続き、交流活動をよろしくお願いします!
(記・あおぞら財団アルバイト 王子常)
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アジア各国では、現在進行形で、様々な公害・環境問題が発生しています。
その中で、自分たちの住み暮らす地域の環境を良くしていこう!と取り組む人々がいます。
あおぞら財団の国際交流活動を通じてつながったアジア各地の環境活動を報告・紹介するページ「アジアの環境活動でつながろう」を新たに作成しました。
それぞれの取組みを知り、学び、つながることで、活動の輪を広げていきましょう。
ぜひ↓ご覧ください。
2025年11月13日(木)に、経済活動と公害・環境問題の解決の両立をテーマに、日中両国における公害経験やそれに関連する情報発信・人的交流を行なうことを目的に、日中環境問題サロン2025「中国環境NGO活動を聴く」を開催します。
今回は、中国で環境活動を実践する3名の方々に登壇いただきます。
宋波氏(黑龙江省八五三农场幼儿园・事務局長)、张登高氏(合肥市善水环境保护发展中心・常務取締役)、张志荣氏(山西数酷大数据科技有限公司・会長)から、それぞれが実践している環境保全活動等を紹介いただき、環友科学技術研究センター長・李力氏と龍谷大学政策学部教授・櫻井次郎氏がコメンテーターをつとめます。
中国の環境問題や環境NGOの活動を学ぶ良い機会ですので、ぜひご参加ください。
■講演プログラム(敬称略)
○18:10-19:10 中国環境NGO活動発表
①宋波氏:「自然の美しさを享受し、エコ文明の実践者になろう」
②张登高氏:「湿地の気候変動対応協働活動」
③张志荣氏:「医療廃棄物の科学的処理:環境と気候を守る重要な防衛線」
○19:10-20:00 質疑応答・意見交換
■参加費:無料
■参加申込:webmaster@aozora.or.jp
氏名、電話番号、所属を上記メールアドレスまでお知らせ
ください。 いただいた個人情報は本事業の目的以外には使用しません。
本事業は「令和7年度大気汚染経験等情報発信業務」(環境省)の一環で実施しています。
前回(2025年2月に開催した日中環境問題サロンの際の集合写真)
↓記録
https://aozora.or.jp/archives/42341
「日本都市計画家協会」の記事の転載です。
あおぞら財団では、日本都市計画家協会(JSURP)とともにJANPIA休眠預金等活用の資金分配団体として下記事業を実施しました。
記事原文は↓です。
https://jsurp.jp/kyumin2024_houkokukai_report/
2025年2月9日、「外国人と共に暮らし支え合う地域社会の形成事業3 最終報告会・交流会」を開催いたしました。これからの地域社会が豊かになるキーワードのひとつは多様性。外国人を含むさまざまな人が活躍し、困ったときには支え合う社会です。
JSURPはあおぞら財団と共にJANPIA休眠預金等活用の資金分配団体として、各地で外国人を支える11の実行団体を伴走支援してきました。本報告会では、相談・支援ニーズの探求に長けた団体、しくみづくりに重点を置いた団体、活動拠点に充填を置いた団体などが一同に会し、取り組みを紹介するだけでなく、ワークショップで課題を共有し、交流を深めました。各団体の皆さまのネクストステップにつながる場となったように思えます。
【実行団体】
NPO法人外国人ヘルプライン東海
NPO法人日越ともいき支援会
NPO法人外国人女性の会パルヨン
NPO法人シェア=国際保健協力市民の会
NPO法人多文化フリースクールちば
NPO法人まなびと
NPO法人Oneself
OKINAWA住みまーる
NPO法人多文化センターまんまるあかし
認定NPO法人茨城NPOセンターコモンズ
NPO法人Peace & Nature
当該事業の活動報告資料「会報誌Planners106号:外国人と共に暮らし支え合う地域社会の形成事業3報告会特集」および、報告会の様子をまとめ動画(YouTube)を公開しております。ぜひご覧ください。