台湾環境NGO等との活動交流概要
2002年度 環境事業団地球環境基金助成
「日本の公害経験をアジアの環境教育に活かすための調査・交流事業(台湾)」
日程:2002(平成14)年10月30日(水)~11月6日
参加者:
太田 映知 (全国公害患者の会連合会事務局長) 松 光子 (全国公害患者の会連合会常任幹事) 植田 和弘 (京都大学大学院経済学研究科教授) 森 晶寿 (滋賀大学経済学部、京都大学大学院地球環境学堂助教授) 中島 晃 (弁護士) 道端 達也 (玉島協同病院院長、医師) 浅田 知己 ((財)水島地域環境再生財団) 白神加奈子 ((財)水島地域環境再生財団研究員) 矢羽田 薫 ((財)公害地域再生センター研究員)
協力者:
陳 禮俊 (山口大学経済学部助教授):コーディネーター・通訳 寺尾 忠能 (アジア経済研究所開発研究部):視察、活動交流における助言等 星 純子 (東京大学大学院総合文化研究科地域文化専攻博士課程1年):通訳
目的:
アジア地域における公害・環境を解決していくことを目的に、日本の公害被害や運動の経験をアジアに伝え、互いの環境教育・学習活動について、経験を交流できる場をつくろうとするものである。
日本の公害対策においては、公害被害者の運動が果たしてきた役割は大きい。とくに弁護士や医師、科学者など専門家が被害住民に協力しながら運動をすすめ、責任者の明確化、被害救済制度の確立など、成果をあげてきたという点が特徴的であり、このような経験を情報として発信していくことは、公害・環境問題が深刻化しているアジアの環境NGOから高いニーズを得ている。
活動の概要:
日本の公害経験を有効に情報発信するためのツール(冊子、教材、インターネットサイト等)について検討、作成する(英語)。
また、台湾の環境NGOなど住民団体等各国のNGOとの経験交流を目的に、現地訪問・視察をおこなった。同時に、台湾で開催予定の第6回アジア・太平洋NGO環境会議(APNEC-6)に参加・発表することで、他のアジア諸国の参加者たちと情報交換をおこない、活動の普及につとめた。
得られた成果などは、インターネットサイトを通じて情報発信していく。
APNEC-6会議での報告について:
報告時間 : 15分~25分(通訳なし) 報告者 : 太田映知氏 内 容 : 戦後日本における大気汚染公害被害救済制度と問題点 原稿/発表 : 英語
ビデオ放映(英語版)について:
子や孫に青い空きれいな空気を(A Blue Sky and Clean Air for Our Children and Grandchildren)
第1部 尼崎の公害 その歴史と闘い(20分・VHS)
*The History and Fight Against Pollution in Amagasaki PARTⅠ April 1996(20min.)
第2部 尼崎公害裁判全面解決への道(23分・VHS)
*The Path to a Final Complete Settlement of the Amagasaki Pollution Lawsuit PARTⅡ June2002(23min.)