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セミのぬけがら調べ


あおぞら財団 インターン 同志社大学 島中裕子

2007年8月18日(土) 晴天◎ 10:00〜14:30
とっても良いお天気の中、にしよどがわ子どもエコクラブで、“セミのぬけがら調べ”が行われました!!
そもそも“セミのぬけがら調べ”とは、セミのぬけがらを調べることから、その場所の環境の状態を知ろう!というものです。セミは、種類によって生息する場所が異なるので、セミの種類と数から、その環境状態を探る指標となるのです。さらに、ぬけがらを扱うことで、生きている生物を殺したり傷つけたりすることなく調査が出来るという利点もあります。

当日は、なんと67人の小学生が参加してくれました!

まず、10時に、会場の西淀川区民ホール(エルモ西淀川)に集合し、全体説明を受けた後、いよいよ、セミのぬけがら集めへ! 
今回は、大野川緑陰道路を、南(エルモ西淀川⇔43号線)と北(大島橋⇔エルモ西淀川)の二手に分けて調査を行いました。今年は猛暑で、日中は37度を超える暑さでしたが、子ども達は、本当に元気で、みんな積極的にセミのぬけがらを集めたり、オスかメスか見極めたり、おもしろいぬけがらを写真でとったり、本当に楽しそうでした。時間的に、ちょうどセミの鳴かない時間帯で、鳴き声があまり聞こえなかったのが少し残念でした。

下の表は、今回見つかったセミの種類と数、特徴をまとめたものです。


表2からも分かるように、クマゼミは乾燥した所を好むため、緑地の少ない都市化の進んだ場所でも生息することができます。これに対して、アブラゼミは里山などの地面の湿った所を好むため、アブラゼミが生息する方が、自然度(自然の豊かさの度合い)が高いことになります。
実は、これまで大野川緑陰道路で実施した調査結果と比べると、今回は、アブラゼミがやや多い方でした。この結果からだけだと、安易に環境が良くなったとは言い難いですが、もしかしたら良い兆候なのかもしれませんね!
また、道路には、所々にセミクイズが設置してあり、グループごとに答えを考えました。みんなで一緒に考えることで、初めて出会った子ども達の絆も深まったように感じました。


採集は1時間ほどで引き上げて、エルモ西淀川に戻り、みんなで昼食をとりました。そしてその後、グループごとにセミ新聞を作り、みんなの前で発表してくれました。どのグループも、短い時間で、本当に素敵で個性的な新聞をつくってくれました。それから、クイズの答え合わせをして、最後のまとめをして、解散となりました。

 ※子どもたちのつくったセミ新聞はコチラ

私は、今回の“セミのぬけがら調べ”を準備段階からお手伝いさせて頂きました。当日に参加してくれた子ども達への配布物の整理や、区民ホールに展示するものの作成、前日には、実際に、大野川緑陰道路に下調べにも行きました。私は、これまで、セミのぬけがらを集めるという体験したことがありませんでした。どちらかと言うと、昆虫が苦手なので、最初は正直、あまり乗り気ではありませんでした(笑) でも、今は、参加して本当に良かったと感じています。実際に、子ども達と触れ合うことで、色々な刺激をうけることができたし、とにかく子どもって、本当に本当にかわいいです!!
中には、生きているセミを捕まえて新聞に貼ろうとしている子もいました。でも、「自分がセミだったらどう思うか考えてごらん」と言われて、最後には、ちゃんと逃がしてあげていました。きっとその子にとっては、環境を学ぶ以上に、大切なものを学んだのではないでしょうか。
今回の“セミのぬけがら調べ”は、環境の自然度を知ることが目的でしたが、まだまだ子ども達にとっては、難しかったかもしれません。それでも、今回の経験が、彼らの記憶に残ることで、もう少し大きくなったとき、環境問題により多くの関心を持つ良いきっかけとなればなと感じました。






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