自転車まちづくりの原動力
昨日、全国自転車ネットワーク準備委員会が主催した
「ドイツ社会自転車化の言動力『ADFC』の活動に学ぶ」
という講演会に参加した。
社団法人一般ドイツ自転車クラブ(Allgemeiner Deutscher Fahrrad Club )
は、北ドイツのブレーメンで、自転車愛好家によって、1979年に設立されている。
ADFCの特徴は、2つの活動レベルにある。
自転車を余暇で楽しむ利用者(会員約11万人)に対し、
充実したサービスや適切なアドバイス活動を行うことによって、
自転車利用を促進することと、
自転車利用者の利益を中立的な立場から政策に反映することである。
会員へのサービスやADFCの活動内容にはさまざまな工夫が見られる。
○自転車観光の手引き、地図づくり
○自転車ルート上へ標識を設置
○公共交通への自転車の持ち込み(鉄道会社とのタイアップ)
○自転車走行中等の保険サービスの提供(保険会社とのタイアップ)
○盗難予防のための自転車ナンバリング
○自転車ステーション(駐輪場、レンタサイクル、修理)の運営
○自転車品評会の開催
○自転車環境テスト(Fahrradklimatest)の開催
また、ADFCの会員である国会議員に対して政策をレクチャーしたり、
市が実施する交通調査を請け負ったり、ADFCの代表が
市の審議会の委員に就任し、交通政策の提言づくりに携わるなど、
行政とも深い関わりをもっている。
ADFCの活動は、自転車の社会的地位を高めるという点で大きく貢献しているが、
違法駐輪と自転車走行環境の改善(=走行空間の確保)は
ドイツでも課題となっている。今ある環境を最大限活用するという考え方に
たてば、構造物による「分離」から、バスや自動車と分け合って道路を使う
「共存」の考え方にシフトしつつあるという。
西淀川でも違法駐輪の問題を調査したり、自転車を活かしたまちづくりに取り組んでいる。
9月4日の道路環境市民塾では、10月10日のイベントの準備とともに、
さまざまな、”自転車まちづくり”に関する話が弾むことでしょう!
みなさま、ぜひご参加を!