中島大水道を考える(第13回緑道サロン開催)
第13回「緑陰道路サロン」イベント
「中島大水道を考える」を、3月24日(土)、開催しました。(参加者14名)
淀川区に在住で、中島大水道に詳しい落語家の笑福亭仁勇さんに、淀川区での活動をご紹介頂いた後、上田長生さん(日本学術振興会特別研究員)にお話を頂きました。
終了後は、お菓子を食べながら交流しました。
中島大水道に対して熱い思いを持っている参加者同士、大いに盛り上がりました。
企画者の天野先生の感想をご紹介します。(小平)
■天野先生 感想
上田長生さんの2009年度大阪市生涯学習ネットワーク事業で実施された「中島大水道を知ろう!」の記録を見せていただき、ぜひ直接お話をお伺いしたいと考えていました。今回やっと「緑道サロン」の例会としてお迎えできたことは大きな喜びでした。
「“中島大水道”とは何か」「江戸時代の大阪と周辺地域」「幕府への訴願・背景と経過・訴願の特徴」「大水道の開削・普請の経過・普請の特徴・開削の結果」「“三義人説”について」と詳しく資料を提示されてのお話に参加者は多くの新しい発見がありました。
「伝承がどのように形成されていき、地域で共有され、どんな役割を果たしたのかという点も地域の歴史を考える重要な視点。」
「惣代・“義人”だけではなく、実際に開削の計画過程での粘り強い話し合い、幕府・領主と交渉したり、普請に携わった地域の多くの人々の存在についても忘れてはいけない。」という提起は今後の研究のテーマでもあるように思いました。
「中島ダイ水道」なのか「中島おお水道」なのか、単に「中島水道」なのかも話題になりました。
緑陰道路サロン世話人会 代表世話人 天野憲一郎