あおぞら財団 財団ブログ
公害の歴史Q&A あおぞらイコバ
公害を伝えるための資料整理寄附募集
屋上広告募集
りべら広告募集
Don't go back to the 石炭

全ての記事を表示

    キーワード検索

    アーカイブ

    カテゴリー

    最近の投稿

    最近のコメント

11/4西淀川区佃地区避難訓練を行いました。

■災害時要援護者の避難を一緒に考えよう!佃地区避難訓練
■日時 2012年 11月4日(日) 9:00~12:00
■場所 新佃公園・佃西小学校(大阪市西淀川区)

11月4日に新佃公園、佃西公園にて、「災害時要援護者の避難を一緒に考えよう! 佃地区避難訓練」を開催しました。
この避難訓練は、佃地区防災訓練に合わせて実施されました。佃地区防災訓練は、地域の方、防災リーダー、中学生、水防や消防署の方、約400名が参加する大規模なものです。

要援護者支援訓練の参加者は、一般参加者27人、財団スタッフ5人、合計32人でした。要援護者として、西淀川区在住の視覚障害者2人、車いす利用者5人に参加していただきました。

■自宅から新佃公園に避難
「11月某日、午前9:00に大規模地震が発生。津波被害が120分後に到着する」という想定で、自宅から新佃公園まで避難してもらいました。
参加者からは、避難経路について、「駐輪している自転車や段差、地震発生時の上からの落下物の危険性を改めて見ることができた」「大きな地震で高架が落ちてしまったら避難所まで行くことができない」といった意見がありました。

■要援護者搬送訓練
佃地区では、地域独自で「津波避難ビル」を確保しています。その避難ビルのひとつの佃スカイハイツにて、布製担架を使って上下搬送訓練を行いました。
佃地区の地元の方が見守る中、要援護者の方に実際に担架にのってもらって、地域の方が担架を担いでビルの階段を上り下りしました。

上下搬送訓練

上下搬送訓練2

■佃西小学校までの避難
次に、新佃公園から収容避難所に指定されている佃西小学校まで移動しました。
この移動の際には、参加者の明石高専生が怪我をしたという設定で、布製担架にのってもらい、移動しました。普段であれば10分もかからずにいける距離ですが、担架での搬送には20分弱かかりました。

佃地区から小学校へ移動

また、視覚障害者の方と一緒にタンデム自転車で避難しました。タンデム自転車は、視覚障害者や脚力の弱い方であっても乗れる自転車です。避難の際にタンデム自転車が使えれば迅速に移動できます。

タンデム自転車

■佃西小学校の講堂での体験

佃西小学校では、講堂をお借りして、福祉避難室、搬送法の体験を行いました。

■福祉避難室、避難所体験コーナー
講堂に、佃西小学校に備蓄されている災害備蓄用品や、防災グッズなどを体験してもらいました。
佃西小学校には、救助用担架、ワンタッチパーテーション、簡易ベッド、簡易トイレなどが備蓄されています。

簡易ベッド

視覚障がい者の歩行誘導ができる“歩導くん”も体験してもらいました。視覚障害者の方は、避難所内の通路がわからずに困るという話を聞きました。また、白杖が他の避難している方に当たって、トラブルが起きたという話も聞きます。この歩導くんを敷設することができると、視覚障害者の方でも避難所内の通路を認識できるようになります。

歩道くん

他に、自宅で準備できる防災グッズとして、簡易トイレ湯わかしBOX、ライト、既存の帽子にはめこめる簡易ヘルメットなどを見てもらいました。

防災グッズ

また、この福祉避難室にどのようなものが必要なのかを、参加者の方々と考えました。
参加者からは「自閉症の子どもは、パニックで大声を出してしまうおそれがある」、「胃ろうから栄養をとっているため、流動食じゃないと食べられない」「痰の吸入器を使っているが、避難時には持ちだせないかもしれない」といった不安の声が出ました。こうした不安に対して、「一般の方々と支援が必要な方々とは別に『福祉避難室』を設けると安心できるのではないか」、「重度障害者だけでなく高齢者でも流動食は必要な人は多いので、流動食を備えてほしい」、「注射器とチューブで痰の吸入器は代替できるのではないか」といった意見が出てきました。

■搬送法

搬送用担架だけでなく、おんぶひもを使った訓練をしました。このおんぶひもを使えば、要援護者を背負いながらも両手を使うことができます。

おんぶ紐

これらの福祉避難室コーナー、搬送法の訓練は、佃地区避難訓練の参加者の方々にもみていただきました。みなさん関心が高く、熱心に見学されていました。

佃地区の方の見学

■訓練後の感想

最後に、参加者にアンケートを書いてもらいました。参加者からは、「初めての体験で少し緊張していましたが、運んで頂いた人達のおかげでマンションの2Fに着いた時にはリラックスしていました。普段出来ない経験をさせて頂きました」、「もっと多くこのような機会を通じてコミュニケーションの輪を広めていけたらうれしいです」といった感想をいただきました。

今まで、障害者の方が避難訓練に参加するということが行なわれていませんでした。障害当事者や介助者は、災害が起こったら自分たちは生きていけるのだろうか?という不安を抱えています。こういった障害当事者や介助者の切実な意見は、障害当事者や介助者から出されることもあまりありませんでした。

訓練だけで終わらせず、「みんなで助かる!みんなで助ける!」を実現するために、今回の避難訓練で得たことをきちんと行政や自治会、地域の方々にフィードバックしていきたいと考えています。

■おわりに
今回の西淀川区での防災セミナー、及び、避難訓練の実施にあたっては、佃地区の方々をはじめ、区民の方、事業所、区役所、消防署、明石高専、そして要援護者・支援者の方々の協力を得て実現することができました。誠に、ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。

参考)
↓ 淀川右岸・水防事務組合のHP
http://www.suibo-osaka.or.jp/yodogawa_r/news/news_000276.html

↓ とがきくよさんのブログ
津波防災訓練

本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けています。

フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。

谷内

コメントはまだありません »

コメントはまだありません。

この投稿へのコメントの RSS フィード

コメントをどうぞ