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11/17「第14回 みんなの広場」にて、防災訓練報告、アンケート報告、地域劇の発表を聞いてきました。

11月17日(土)に明石市・花園小学校にて開催された第14回みんなの広場に参加してきました。当日はどしゃぶりの雨で校庭の土もぬかるんでいましたが、100人近くの地域の方が参加されていました。

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■第14回 みんなの広場
■日時 2012年 11月17日(土) 13:30~15:30
■場所 花園小学校体育館(明石市)
■主催 望海地区在宅サービスゾーン協議会・明石市地域福祉推進市民会議

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<プログラム>
・三校区要援護者防災訓練報告
・災害時 もしもうごかなければ ~地域防災アンケート報告~
・地域劇 ~「なんかあったら助けてや」と言える町に~
・作業所作品展示・販売、「まちの保健室」開催

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まちの保健室の様子

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無農薬野菜などの販売

三校区要援護者防災訓練報告では、これまであおぞら財団も関わらせていただいた藤江・花園・貴崎の三校区でのセミナーや避難訓練の報告がされました。

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続いて、地域防災アンケート結果についての報告もありました。どの地域も津波に対する意識の低さが目立ちました。また「避難場所に安全に避難することができますか?」の問いに対して、36.6%の方が「いいえ」と答えています。理由として「足が不自由」「家に障害のあるものがいて難しい」などがありました。

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また地域の防災訓練に参加していないと答えた方が半数以上を占めていたこともわかりました。周囲、近隣に気になる人がいると答えた方が半数以上いることからみても、要援護者の避難は今後ますます取り組んでいく必要性があると感じられました。

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地域劇では、とある地域の日常~防災訓練~火事~その後が演じられていました。全国のどの地域も抱える悩み(高齢化、建物の老朽化、住民の移り変わりによる地域社会の断絶など)が、災害に直面した際にどのような被害を引き起こすか、小さなお子さんでもわかる内容になっていました。

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場面①古いアパートに住む一人暮らしの高齢者や認知症のおばあさん、車イスの姉を持つ妹、ぜん息で運動のできない男の子、耳の聞こえない女の子などさまざまな住民が登場します。

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場面②地域の防災訓練には、消防団と地域の取り組みに熱心な一部の住民しか参加しません。

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場面③そんなある日、町で火事が起きます。アパートにも火が移りました。

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場面④高齢者の住民は逃げまどい、障害者は諦めて逃げません。

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場面⑤しかし、耳の聞こえない女の子は笛を鳴らし、自分の存在を知らせます。また別の住民は「たすけてや~」と大声を出します。地域の方に助けもあり、なんとか全員無事に助かりました。

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場面⑥その後まちでは火事をきっかけに、若い住民を中心に「なんかあったらたすけてや」委員会が立ち上がりました。いざという時のために「支えあいマップ」や「SOSカード」、高齢者や障害者が地域の行事に参加しやすいよう「お誘いカード」も作られました。どれも子どもや若い人たちのアイデアによるものです。

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場面⑦今日は花園地区の西明石祭り。高齢者も障害者もみんなお誘いカードで誘われて祭りにやってきます。子どもたちは精いっぱいの踊りで祭りを盛り上げます。

<感想>
日本全国を見ても、世代を超えた交流、障害者・健常者相互の交流が活発な地域はそれほど多くないと思います。住民の移り変わりや個人情報保護法が壁になっているのでしょうか。ただ火事や津波といった災害時のことを考えると、悠長なことは言ってられません。

地域劇では最後に「支えあいマップ」や「SOSカード」が作られていました。若いPTAの女性や子どもたちが、地域の高齢者や障害者のためにアイデアを出して取り組んでいきます。こうした取り組みは「まちづくり」全体を考えることにもつながっています。この劇や数々の報告をみんなで共有することで、自分達の防災、地域のまちづくりにつながっていくのだと私自身も実感しました。

フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。

■あおぞら財団のこれまでの取り組み
あおぞら財団HP>ブログ>災害時の援護者教育プログラム

平田

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