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西淀川区福祉避難所合同訓練に参加しました(2/16)

2月16日に行われた西淀川区福祉避難所合同訓練に参加しました。

この日は、西淀川区で福祉避難所に指定されている10施設をはじめ、行政や福祉関係団体、地域の防災リーダー、ボランティアなど80名を超える方の参加がありました。

午前中は、福祉避難所の開設訓練がありました。1人あたり6平方メートル(2m×3m)の区画をつくり、簡易ベッドを設置したのち、しきりや目隠しを作ります。目隠しは、カーテンや物干しざお、折り畳み机などの既存ものを用いるなど工夫して作りました。

メジャーで床を測っている様子の写真

車いすからベッドに移乗できるように、1人あたり6平方メートルの区画を確保します。

福祉避難所開設訓練の写真

簡易ベッドや物干しざお、カーテンなどを使って避難室を作りました

その後、アルファー米を使った炊き出し訓練を行いました。ビニール袋にアルファー米と具、お湯を入れて15分間放置すると炊き込みご飯ができあがりました。このご飯で、ボランティアさんと手分けして100個以上のおにぎりを作りました。

アルファ米をビニル袋で炊いている様子

ビニル袋にアルファ米とお湯を入れて15分待つとご飯が炊けました

ボランティアさんとおにぎりを作っている様子の写真

アルファ米で五目御飯おにぎりを100個以上作りました

午後からは避難訓練です。前日に大規模な直下型地震が発生したという想定のもと、避難所である西淀中学校から福祉避難所の風の子そだち園、姫島こども園に要援護者の搬送訓練がありました。今までの搬送訓練はごく短い距離を移動していただけでしたが、今回は実際に避難所に指定される中学校から福祉避難所までの搬送訓練を初めて行いました。道路上には小さな段差や勾配が多数あり、要援護者の方と一緒に移動する際にはそういった小さなバリアに気を付けなければなりません。

視覚障がい者の方の搬送訓練の様子

視覚に障がいがある方と中学校から福祉避難所まで移動しました

車いす利用者をサポートしながら避難している様子

車いす利用者をサポートしながら避難訓練を行いました

最後はみんなで避難訓練の意見交換をして終わりました。意見交換では、「佃地区に福祉避難所がない。地域的な偏りがあるため、もっと福祉避難所を増やしてほしい」、「ボランティアの対応が非常によかったが、実際の災害の時にはどのくらいの人が助けてくれるのか不安。また、実際の避難所ではしばらく過ごすのだからトイレの場所なども教えてほしかった(視覚障がいのある方)」、「やってみることでできること、できないこと、工夫できそうなことがわかった。開設訓練ではボランティアが自発的に動いてくださり助かった(福祉施設のスタッフ)」など多数の意見が出ました。

私は昨年度の訓練にも参加しましたが、今回は避難所からの搬送といった実際の状況に即した訓練が加わったり、多数のボランティアの方々が参加してくださったりなど、訓練の内容は充実してきたと感じました。また、こうした訓練を通して、様々な団体や立場の人が情報を共有することができ、助け合いの機運も生まれているように思います。あおぞら財団でもこういった訓練に継続して関わっていきたいと思います。

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