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西淀川区役所にて健康体操&ミニ講演会(12/24)

西淀川区役所にて、「健康体操をしよう!&ミニ講演会(今日からはじめる呼吸リハビリ)」が12月24日に開催され、あおぞら財団はミニ講演会と肺年齢測定を行いました。

最初に、倉敷第一病院理学療法士/岡山県呼吸ケア研究会理事の藤原耕三先生から呼吸リハビリについての講演です。藤原先生は、環境再生保全機構呼吸ケア・リハビリテーション指導者養成研修修了生でもあります。

約20人が呼吸リハビリについてのミニ講演を聞いています

ミニ講演の様子

藤原先生は、クイズを交えながら、肺の役割について、肺の生活習慣病であるCOPDについて、呼吸リハビリの有効性についてお話してくださいました。

講演の中で出てきたクイズを紹介します。
問1 肺の役割は? 次の3つの中から選んでください。
a 全身に血液を送るポンプの働き
b 体外から血液に酸素を取り込んだり 血液から二酸化炭素を体外に出す働き
c 血液を造る働き

答えは bです。

問2 呼吸運動は肺そのものが動いている?

答え 肺そのものは動きません。
横隔膜・肋間筋・呼吸補助筋が働くことによって 胸郭が広がります。
胸郭が広がることによって二次的に肺が膨らんだ り、しぼんだりします(呼吸運動)。

みなさんわかりましたか?
自分の体のことなのに、肺のことを知っているようで知らないことも多いのではないでしょうか?

他に、COPDはほかの病気と同様に早期の発見が大切ですので、そのためには肺年齢測定や呼吸機能検査が重要であるということ、
息切れを軽くしたり、体力を向上させるためのヒントや方法として呼吸リハビリがあるので、病気だから歳だからとあきらめる必要はないというお話がありました。

講演終了後は、に~よん健康体操が行われました。に~よん健康体操は、西淀川で独自に作られた体操であり、子どもから高齢者まで音楽に合わせて楽しみながら体操を行うというものです。この体操の中には、呼吸を行う際に用いる筋肉のストレッチも含まれています。(参考:に~よん体操

インストラクターの方は藤原先生がお話された呼吸に関する内容にも触れながら、呼吸しながら体操するコツを教えてくれました。

約20人が手を広げる体操をしています

に~よん体操

 

体操の最後には、笑いヨガもありました。笑いヨガは、笑いと深呼吸を組み合わせた健康体操で、笑うことで多くの酸素を自然に体に取り入れることができます。参加者のみなさんが笑顔になって、体操が終わりました。

最後に、希望者の方15名に肺年齢測定を行いました。肺年齢測定は、藤原先生も一緒に測定しました。
家族で喫煙者がいたから受動喫煙が心配という方がおられ、肺年齢測定で問題がないという結果をみて、安心して帰っていかれました。

COPDは日本国内では530万人もの患者がいると推計されていますが、病院で診断を受けた人はその数パーセントしかおらず、認知度がまだまだ低い状況です。
今後も、このようなイベントへの協力を行い、COPDの認知度を高めていきたいと思います。

(谷内)

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