交通まちづくりイロイロ開講!1日目は『路線バス編』
『連続講座 交通まちづくりイロイロ』が、6月29日開講しました。
この講座は、道路環境市民塾運営委員会の企画協力で、2013年度のあおぞら財団環境フロンティア講座として行われたものです。
第1回目は『【総論編】交通まちづくりイロイロ』、第2回は『【路線バス編】路線バスから生まれる様々な物語と仕掛けづくり』と題し
大阪大学大学院工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻 都市再生マネジメント領域 准教授の松村暢彦先生にお話をして頂きました。(参加者:14名)
この路線バス編は、再編・廃止は財政問題だけで判断して本当に良いのかという道路環境市民塾運営委員からの提起によるものです。
バスの統廃合の問題が生じた時、『バスをなくさないでほしい』という市民意見が集まる一方で、実は使っていない人がという事が少なくありません。
松村先生からは、バスの情報を得たことでどう利用者の行動が変化するかという研究についてや、バスは最初にサービスが準備され利用者がそれを使うので者なく、まずは利用者がバスを使う中でサービスを充実させていくという、発想の転換についての提案ありました。
その実践例として、箕面のコミュニティバス『箕面オレンジゆずるバス』の取り組みや、ひらかた環境ネットワーク会議が主催し、松村先生も監修として協力している『バスのってスタンプラリー』などの報告がありました。
研究室の学生がとりくんでいる、バスの車内のエピソード(例えば、車いす利用者と運転手さん、親子連れや乗客との温かいふれあいの様子など)を拾い集めるという研究についての報告もありました。
また大阪市の市バスの民営化について大阪市交通局が作成した『バス事業民営化基本方針(素案) 平成24年12月』より、大阪市バスの今後についてお話をして頂きました。
後半はワークショップです。
グループに分かれてバスの社会的価値について皆で意見交換をしました。
各グループからは、バスに乗ることで自家用車よりもまちの風景を楽しめるといったバスの魅力についてや、バスの定時性や料金体系についての意見が出されました。
バスは生活を豊かにするツールという気づき(活用方法)を拡げることで、バス利用者を増やしていきたいですね。
さて、次回は今週末、7月5日(金)
自転車編『自転車事故~訴訟事例と報道の視点から学ぶ~』を予定しています。
まだ席に空きがありますので、ぜひご参加下さい。お待ちしています。
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第3回 7月5日(金) 午後6時30分~9時
【自転車編】 自転車事故~訴訟事例と報道の視点から学ぶ~
講師:西村浩一氏(毎日新聞編集委員)
中川元氏(弁護士)・針原祥次氏(弁護士)
内容:自転車による重大事故が相次ぎ、自転車のマナーやルールが注目されています。
講座の前半は、西村記者より「報道から学ぶ~自転車事故の現状」について、中川弁護士・針原弁護士より「判例から学ぶ~自転車事故訴訟の実態」についてご報告頂きます。
後半はワークショップ「そこが知りたい!防ぎたい!自転車事故」により、会場の皆さんで意見交換します。
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(小平)