日中環境問題サロン/セミナー①「水質汚染・草原保護・植林活動等を通じた環境保護」(1/22)
日中環境問題サロン2014連続セミナー「中国環境NGO活動を聴く」
セミナー①「水質汚染・草原保護・植林活動等を通じた環境保護」
日時=2014年1月22(水)18:00~20:30
場所=大阪駅前第2ビル4階「キャンパスポート大阪」
内容=
①「太湖流域を汚染するのは何者?事例シェア」方応君 氏(緑色江南公衆環境センター)
②「草原保護活動に於ける中国NGOの役割」呂妍 氏(北京天下渓教育センター)
③「緑色の友は中国天津市最初の民間環境保護団体(NGO)である」張涛 氏(天津緑色之友)
◆質疑応答・意見交換
今回、中国から来日したメンバー6人のうち3人がこのセミナーで、中国での各自の活動について報告をおこないました。会場には約30人が参加。
①「太湖流域を汚染するのは何者?事例シェア」方応君 氏(緑色江南公衆環境センター)
方氏は、中国国内における企業のサプライチェーンによる汚染の責任を突き止めたり、川の汚染問題への取り組みなどを紹介しました。
方氏の活動は、NHK-BS1ドキュメンタリーWAVE「水質汚染と闘う~中国・ガン多発の村で何が起きているのか」にも取り上げられています(2013.12.7放送)。
②「草原保護活動に於ける中国NGOの役割」呂妍 氏(北京天下渓教育センター)
呂氏からは、モンゴルでの草原保護活動として、調査や政策提言、遊牧民の生活を多くの人たちに知ってもらうための活動をおこなっていること、失われたコミュニティを取り戻すことの難しさなどがなどが課題としてあげられました。
③「緑色の友は中国天津市最初の民間環境保護団体(NGO)である」張涛 氏(天津緑色之友)
張氏は、天津市最初の環境NGOとして、学生や社会人が多く参加しているワーキングホリデーの活動や環境教育の活動が報告されました。
各報告にたいする質疑応答の他に、全体的なこととしては、NGOとして課題になっていること、政府との関係について質問がありました。
それにたいし、中国側からは、「資金面に課題があること」、「NGOとして自立することをめざしている」、「行政とは協力関係を築くことが大事」、といった発言がありました。
参加者アンケートには、次のような感想がありました。
・中国の環境NGOが着実に地域で活動を広げていることが新鮮でした。
・地元企業だけでなく発注元の多国籍企業にも加害責任を追及するという運動は、日本を含め国際的な連帯が可能な課題と思います。
記・鎗山(あおぞら財団スタッフ)
本事業は環境省委託平成25年度大気汚染経験等情報発信事業の一環です。