第4回『みんなではなそう!にしよど防災カフェ』にコーディネーターとして参加(9/8)
このたびの台風21号で被災されたみなさま、また、北海道を震源とする地震で被災されたみなさまに、心からお見舞い申し上げます。
9/8に「みんなで話そう!にしよど防災カフェ」が開催されました(主催:西淀川区役所、にしよどにこネット)。あおぞら財団からは、藤江、谷内がコーディネーターとして参加しました。
西淀川は台風21号で大規模停電、断水、建物の損害などの被害があり、今も街中に台風の爪痕が深く残されています。
今回の防災カフェは、起こってしまった災害の体験談を共有して、次に生かそうという趣旨で行いました。企画段階では大阪北部地震の体験について話そうと思っていたのですが、まさかこの短い期間に西淀川にまた災害が起こるとは思ってもいませんでした。
最初に、谷内から9/4に西淀川区を襲った台風21号の被害概要についての説明、防災グッズの紹介を手短かに行いました。続いて、防災ママの加藤さんからローリングストック等の災害時の食べ物についてお話がありました。ローリングストックというのは、食べなれた食品を備蓄して(ストック)、定期的に消費して食べた分だけ買い足していく(ローリング)方法です。アレルギー対応など、それぞれの家庭の事情に合わせるのが大事です。
その後、グループワーク「あの台風のとき、何していた?」にうつりました。まず各自で台風が来る前、台風が西淀川に上陸した時、台風が通過した後の時間の経過に沿って、ワークシートに記入してもらった後、グループ内での台風の経験を共有しました。記憶がまだまだ生々しい中、想定外だったこと、困ったこと、やっておいてよかったことなどそれぞれの人が語りたい話が溢れるばかりに出てきました。
グループワークの中で、参加者の中から出てきたお話を紹介します。
- 災害の練習のつもりで食品のチェックやスマホの充電をしていたのが役に立った。
- ベランダに置いてあった大きなゴミ箱は飛ばないと思っていたが、飛んでいってしまった。窓から外を見ると、いろんなものが飛んでいた。
- 停電すると断水するというのを知らなかった。
- 手回し充電器は2000回まわしてスマホを1%しか充電できなかった。
- エレベーターが止まったので、高層階に住んでいる人達は上り下りが大変だった。水が止まっている中、給水所で組んできた水を持ち運びするのは本当に大変だった。
- 台風当日に区外で働いていて夜中にタクシーで帰ろうとしたら、橋が通行止になっていた。西淀川には1つの道しか繋がっていなかったため、非常に渋滞しており、通常であれば10分ほどの道を1時間半かかった。
- 今までの防災カフェできいていたことが役にたった。
最後は、にしよどがわ親子防災手帳を使って、南海トラフを想定した「にしよどがわ大災害シミュレーション」を行いました。
今回は、参加者数は少なかったものの、台風の直後というタイミングでお互いの経験を共有できました。ここで共有したお話は、次に生かしていけるのではないかと思います。また、災害の経験をみんなで話し合うことで、みなさんが抱えていた落ち着かない不安な気持ちを和らげることができたのではないかとも思いました。
当日の様子は、ケーブルテレビのベイコムに取材されました。インターネットでも見ることができます。※7分50秒くらいから、約1分30秒ほどです。
https://jimotv.jp/products/movie_detail.php?product_id=10030
【第4回『みんなではなそう!にしよど防災カフェ』の概要】
●開催日時:2018/9/8(土)10:00~12:00
●会場 :西淀川区社会福祉協議会 在宅サービスセンターふくふく3階会議室
●参加者数:27名(大人20名、子ども7名)
平成30年度西淀川区子育てを応援する担い手育成地域連携事業
主催:西淀川区役所、NPO法人にしよどにこネット
共催:(社福)大阪市西淀川区社会福祉協議会
協力:NPO法人西淀川子どもセンター、にしよどおやこ劇場、あおぞら財団