ミャンマー環境NGO「Clean Yangon」訪問(3/6)
2019年3月6日(水)に、ミャンマー環境NGO「Clean Yangon」の方々から、ミャンマーの環境についての現状と活動についてお話を伺いました。
◎Clean Yangonの概要
2017年5月に設立。チャリティーイベントをきっかけに集まった約50団体が参加。
活動の目的は
①ルールなくゴミを捨てるのをやめる、
②きれいなまちづくり、
③生活環境の向上、
④環境に害のない暮らし。
活動は、以下の8つのテーマで活動している。
※写真は同団体プロフィール資料より
①人が多く集まる場所で月1回ゴミ拾い、ゴミの捨て方をアピール。ボラティアが1,000名程参加。
②ゴミ分別についての教育(セミナー開催、講師派遣など)
③啓発用の看板づくり(看板、啓発用の短編映画)
④ソーシャルメディアによる情報発信
https://www.facebook.com/cleanyangon
⑤政府と協力して活動
⑥いろんな団体と連携
⑦学校でプラスチックゴミの捨て方・リサイクル・リユースの教育
⑧クリーンミャンマー(まちをきれいにしていく)
https://www.facebook.com/cleanmyanmar.mm/
◎参加するメンバーについて
集まっている団体は福祉関係の団体が多い。
ミャンマーにもボランティア団体はできてきたが、ゴミの問題まで手が回らないのでお互いに協力して行っている。
スタッフはそれぞれ別の仕事をしている。事務所は、福山通運のミャンマー支社に適宜部屋を借りている。
ボランティア、参加者は増えている。政府関係者、病院・消防の人も来る。
50団体が参加しているが、皆、各自のポケットマネーで実施している。
2019年度にはNPO法人化を検討中。
◎ミャンマーのゴミ問題
ゴミは、プラスチックゴミ(ペットボトル、包装用袋、トレー)、たばこのポイ捨て、キンマーを包むプラ袋(昔はバナナの葉だった)など
公的なゴミ収集場所もあるが、家庭のゴミを裏に捨てているのが現状。
ヤンゴンの学校で子ども達にゴミ教育を行っている。高校生向けは専門家を招いて、中学生向けはボランティアスタッフが行く。
我々は「教育」しかできない。ゴミ箱は少なく、どこにでもあるわけではない。そもそもゴミ捨て場まで持って行く人が少ない。
子ども達へのゴミ教育として「子ども達が覚えやすいこと」を重視。学校の掃除をしながら教えている。
活動を続けてくる中で、ゴミの量は減っていないが、無秩序に捨てる人は減った。
2018年6月からは「ごみを捨てない」から「ごみを減らそう!」にアピールする内容をかえた。
キンマー用のプラ袋対策で、半年前にミャンマー政府が罰金制度(50,000チャット:約3600円)を設けたが、まだ捕まった人はいない。国レベルで取り組んでも年数がかかるだろう。
◎樹木(グリーン)を増やす活動
クリーンヤンゴンでは、樹木(グリーン)を増やす活動も行っている。
ミャンマーは今後、人口も増える。
ゴミのない快適な暮らし、エアコンや光熱費といった生活水準の向上、都市化、車や工場の増加、その中で樹木(グリーン)を増やしたい(クリーンヤンゴンからグリーンヤンゴンへ)。
活動を継続していくには人が集まることが大切。
生活水準が向上するのにあわせて意識(マナー)を向上させたい、と思う人が参加している。
将来のために、子ども達に伝えていく活動を続けていきたい。
団体FB:https://www.facebook.com/cleanyangon/
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あおぞら財団としては、引き続き、交流活動を進めていきます。
(文責:藤江)