身近なアスベストを調べる 西淀セッションの報告
2019年4月27日に泉南アスベスト問題に取り組む伊藤泰司さんが企画したイベント「身近なアスベストを調べる」を実施しました。
伊藤さんから、「西淀川にあるアスベストをはかってみないか?」と呼びかけられて実施したのですが、そのイベントでわかったことを伊藤さんが報告して下さったので、ここに掲載いたします。
そもそも、この企画を考えたきっかけは下記の通りだそうです。
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この企画は昨年の北部地震で例えば高槻、茨城、寝屋川、枚方の市民会館や市民センターが、一部欠損しアスベストが露呈して使えなくなった。それを調査しました。
それから8月の台風で、大阪中のスレートの工場や倉庫の一部が損壊しました。道にかけらが落ちていて、車が轢いていったらものすごいアスベスト飛散になるのににもかかわらず自治体も国も知りませんでした。環境省や厚労省の交渉や、大阪府の全自治体に緊急の手紙を送りました。
結果、大阪府は緊急の通達をだしました。
スレートの建物がどれくらいあるか、「散歩で見つけよう」と提起しました。ほんとにどこにもあります。かならず、予想よりも多いです。ところが、このレベル3建材は法的規制がありません。
そんなら、どれくらいあるか調べて発表していこうと考えたのです。その方法を編み出そうと思いました。
愛知教育大学の榊原先生は建材のアスベストの確認ですが、国交省も、スレートはほとんど(99%ぐらい?)にアスベストが入っていることを認めているのです。見える範囲でどれだけあるかわかるはずと思いました。今回の報告を一番関心を持ってくれたのは榊原先生でした。
地震と台風であちこちのスレートが壊れた。
ところが法的規制がないので、放置されている。
簡単な見つけ方と量を知る方法を提起して、市民自らが危険をしる。それを力に行政の協力を求めていこう。
そんなところでしょうか。
解体や除去のときの規制はあっても、日常の管理は何もない。(韓国でも日常の管理をはじめました)。いま、建築基準法を適用できるのではないかと動きがでてきました。私自身は、この動きにちょっと力になったし、どんどん動かしていきたいとおもっています。
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報告PDFファイルはこちらです
ご関心がある方は、あおぞら財団までご連絡ください。