大阪市大「都市基盤計画特論4回目」中間報告&意見交換(12/21)
12月21日(火)に大阪市立大学「都市基盤計画特論」(吉田長裕准教授)の4回目の授業があおぞら財団で行われました。今回は、「中間報告&意見交換」です。前回の授業から3つのグループに分かれて検討した内容が発表されました。
1つ目のグループは、緑陰道路に対する提案です。緑陰道路とその周囲の公園について利用を考え、もっとエリア全体を繋げられるような企画がしたいとの内容でした。工業と住宅をつなぐような企画ができたらという思いもあるようです。
2つ目のグループは「にしよどラボ」。この地域の強みである「イベントの多さ」「製造業が盛ん」「環境への取組」といった点を活かした取り組みを考えているとのこと。この強みを生かしながら、弱みである「公民館の利用者減少」「地域のつながり、特に世代間交流の希薄さ」「交通弱者」を補うソフト施策について提案がありました。意見交換では、シェアサイクルやものづくりとのコラボをしてはどうかという意見がでました。
3つ目のグループは、工業との共生に対する提案です。オープンファクトリーや工場跡地のリノベーションに関する提案がありました。
いずれのグループも、今回の授業で出た意見をふまえて、さらなる調査や検討がなされ、提案をブラッシュアップさせていくとのことです。どのグループの提案も、西淀川を俯瞰的に見た分析がなされており、まちづくり系の大学院生ならではの新たなアイディアが含まれており、今後の展開が楽しみです。
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2月1日に授業最後の報告会があり、3月には区役所や地域の方に対する提案が行われる予定です。
2021年度 大阪市立大学 授業「都市基盤計画特論」における西淀川区でのプログラムは下記のようなスケジュールで行います。
日時 | 内容 |
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11月16日 | ロールプレイ、小講義「西淀川地域の現状と課題/あおぞら財団の地域づくり」 |
11月30日 | 西淀川地域の現状視察(タンデム自転車を活用)、ヒアリング 西淀川公害患者と家族の会 |
12月7日 | 市民参加に関するワークショップ、ヒアリング 西淀川区役所職員 |
12月21日 | 中間報告&意見交換 |
1月~2月 | 各グループで最終の提案づくりに向けた活動 |
2月1日 | 報告会(オンライン) |
3月 | 西淀川への提案を発表 |
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(谷内)