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大気汚染をテーマに日中韓で環境教育の輪


遅ればせながら、昨年秋の報告をさせていただきます。

日中韓環境教育ワークショップであおぞら財団の活動発表
中国・北京の大気汚染は、オリンピック開催で何かと話題にのぼったので、日本でも多くの人がその問題を知ることになったかと思います。
2007年10月25日〜26日に北京で開催された「第8回 日中韓環境教育ワークショップ・シンポジウム(TEEN)」の全体テーマはまさに「大気汚染」。そこで、あおぞら財団の環境教育活動について発表してきました。日中韓の共通言語は英語。英語で発表しなければならないということで、「大丈夫かなあ?」とかなり不安がありましたが、原稿を見ながら、どうにか無事発表することができました(みなさんに伝わっているといいのですが・・・)。私の発表要旨はあおぞら財団ホームページで見ることができます。
コチラ→ http://www.aozora.or.jp/koryu.htm (出版物・資料等の項目)


●発表のようす


●会議のようす

逃れようがない大気汚染
空港に着いたのはお昼過ぎ。でも、外の景色はまるで夕方。すべてのものが霞んでいます。中国の大気汚染については噂には聞いていましたが、「こんな情景が広がっているなんて・・・」。想像をはるかに超えていました。太陽までもが霞んでいるので、カメラのレンズを直接向けることができます。夜は霞んだ空気にネオンの光が乱反射して、ぼんやりとした灯りがあちこちに見られます。滞在中、ひどい霧で視界が悪くなったため、高速道路や空港が閉鎖になり、大気汚染のために、子どもやお年寄りはなるべく外出しないようにとの通告が出ました。もともと霧の発生しやすい地形だと聞きました。おそらく、その霧と大気汚染が合わさっていると思います。
空気が汚染されてしまったら、そこからは、逃れようがないのだと、身をもって感じました。しかし、私たちは一時的な滞在です。そこに住み暮らす人びとが、一番苦労されているのです。短期間の滞在で、決めつけることはできませんが、多くの人たちの健康に影響が及んでいるのではないでしょうか。日本から仕事で中国に滞在している人たちからは、中国に来てから、子どもが気管支の病気になってしまった、といった話を数人から聞きました。
問題の大きさには正直、愕然とします。でもその一方で、今回の中国訪問では、日中韓で環境教育にたずさわる人たちが、協力の輪を確実に広げていることも感じました。


●お昼すぎなのに夕方のような空


●歩道橋の上から


●乱反射する光

鎗山善理子(あおぞら財団)

<補足>
日中韓環境教育ワークショップ・シンポジウムは、2000年2月に北京で開催された第2回日中韓三カ国環境大臣会合において、”国境を超えて、私たちの環境を守っていこう”という意識向上を図る協力プロジェクトを形成・推進する決定を受けて始まった事業です。
詳しくは、こちら→ http://www.jeef.or.jp/TEEN/index.html




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