西淀川交通まちづくりプロジェクト「西淀川の交通・移動について考えてみよう!」第1回を行いました。
2010年7月17日(土)13:30-15:30
場所:あおぞらビル3階 会議室
参加者 11名(+スタッフ4名、講師2名)
7月17日に、西淀川交通まちづくりプロジェクト「西淀川の交通・移動について考えてみよう!」第1回 「お話&疑似体験! 車いすの視点でまちをチェックしよう」を行いました。
今回は、車いす利用者で西淀川区在住の栂(とが)紀久代さんを講師としてお招きしました。栂さんは、ユニバーサルデザインプロデューサー、大阪産業大学大学院客員講師として活躍されています(詳しくは栂さんのwebページをご覧下さい トガキクヨ・ドットコム。
まず、車いすであおぞらビルの周辺の道路を走行してみて、まちなかの不便さを体感してもらいました。あおぞらビルから大野川緑陰道路を通り、西淀川区役所周辺まで行きました。短い距離でしたが、歩道にある小さな段差、勾配によって、車いすがかなり動きにくくなることがわかったという声が多く出ました。また、車いすの横を、自転車がスピードを緩めずに走行していくのが怖いという意見も出ました。
次に、栂さんから、車いすからみた西淀川区内の移動環境およびユニバーサルデザインについてお話してもらいました。栂さんの提案によって、バリアフリー化が行われた道路などの事例について、パワーポイントを使って説明してもらいました。また、栂さんの提案するユニバーサルデザイン7原則(安全、安心、快適、簡単、便利、真心、配慮)についてお話していただきました。
最後に、車いす体験や栂さんから聞いたお話をもとに、グループに分かれて意見交換を行いました。2班に分かれて話し合いをした後、グループ内で出た意見を発表しました。
参加者11名のうち、車いすを初めて使った方は8名でした。参加者の方からは、町中のバリアフリーについて以下のような意見が出されました。
・車いす移動は段差に加えて少々の坂が思いのほか大変だということが分かりました。
・段差、坂、左右の傾きが複合した箇所は特に怖い
・歩道と車道の間に段差は必要なのだろうか?
・健常者、障がい者の行動する目線の違いを感じた
また、日常生活での公共心を育てることの大切さについての意見も出されました。
このプロジェクトでは、市民のみなさんと一緒に、西淀川区内の移動環境に関する情報を集めます。今回の体験やお話は、まちなかがみんなにとって使いやすくなっているのかどうかを考える上で、必ず役立つことと思います。(谷内)