西淀川交通まちづくりプロジェクト「西淀川の交通・移動について考えてみよう!」第2回を行いました
2010年7月24日(土)13:30-15:30
場所:あおぞらビル3階 会議室
参加者 7名(+スタッフ4名、講師1名)
7月24日に、西淀川交通まちづくりプロジェクト「西淀川の交通・移動について考えてみよう!」第2回 「お話&疑似体験! 視覚障害者と高齢者の視点でまちをチェックしよう」を行いました。
今回は、視覚障害者で西淀川区在住の山本美恵子さんを講師としてお招きしました。
まず、高齢者疑似体験装具を使って、関節の動きにくさ、耳の聞こえにくさ、白内障、視野狭窄によって見えにくくなることを体験してもらいました。次に、山本さんから視覚障害者のガイドヘルパーのやり方について説明してもらった後、全盲者の視覚障害者体験を行いました。2人1組になって、一人はアイマスクで視覚障害者の体験を行い、もう一人はガイドヘルパーとして介助を行います。あおぞらビルのすぐ前の歌島橋南交差点まで行って戻ってくるという短い距離でしたが、視覚が失われることで、いかに歩行する際に視覚から得る情報に頼っていたかを体験することができたという意見が出ました。
次に、山本さんから、視覚障害者からみた西淀川区内の移動環境についてお話してもらいました。山本さんは、家事や育児などは慣れれば出来るようになったそうですが、見知らぬ場所に行くのに困難があること、特に駅のプラットフォームには恐怖心を感じしている事をお話しされました。また、盲導犬は、障害物の回避、伝えた方向に向かって進めてくれる、段差を知らせてくれる(下りでは絶対に動かない)といった役割を担っていることをお話していただきました。
最後に、高齢者・視覚障害者の疑似体験や山本さんから聞いたお話をもとに、グループに分かれて意見交換を行いました。また、西淀川区内でバリアが大きい箇所やバリアフリーになっている箇所について話し合いました。
話し合いでは次のような意見が出されました。
・視覚障害者の介助のやり方を教えてもらったので、今度から手助けできそうだと思った。
・点字ブロックは自転車が滑るなど邪魔だと思うことがあったが、点字ブロックの重要性を認識することができた。
・視覚障害者にとって、歩道上の自転車は怖い。マナーをどのように教育すべきか考える必要がある。
前回と今回の体験で、車いす、高齢者、視覚障害者といった多様な視点を身につけることができたと思います。この経験を生かして、次回は、西淀川区内の移動・外出について、どういう情報をどのようにまとめればみんなにとって便利なのかを話し合います。
第3回は、8月21日(土)13:30〜15:30に、あおぞらビルにて行う予定です。第3回からの参加者も募集しています。興味のある方は、ぜひご参加ください(西淀川交通まちづくりプロジェクト「西淀川の交通・移動について考えてみよう!」 参加者募集)。
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参加者の小坂さんが、第1回と第2回の感想をblogにまとめておられます。
「西淀川交通まちづくりプロジェクト」茂爺の日常と呟き
(谷内)
Yさんのコメント — 2010年7月30日 @ 7:44 PM
SECRET: 0
こんにちは。参加して本当によかったです。この数日後、JR京都駅のホームで、目の不自由な方のお手伝いをすることができました。お二人連れで、お二人とも目が見えず、別のホームへ行くために階段を探しておられました。私は、自分の右腕を持ってもらって、前に立って歩いただけですが、この日の山本さんのお話を聞いていなかったら、できなかったと思います。ありがとうございました。