【上海万博】約13万人が西淀川公害のパネルを見ました
上海国際博覧会の日本館イベントステージで、2010年5月24日〜6月3日まで
西淀川公害のパネル(あおぞら財団製作)が展示され、約13万人の来場者
がパネルを見ました。
展示されたのは、「公害 みんなで力をあわせて—西淀川地域の記録と証言—」
という全13枚からなるパネルのうち、教員や医師の取り組み、公害地域再生の活動、
公害の発生原因について紹介したものなど、計5枚です(中国語)。
環境省主催の「みんなで咲かせよう、”環境”の花」というイベントの一環でした。
イベントの運営会社の担当者によると、パネルを食い入るように見ている人や、
メモをとる人、詳しい資料を求める人がいたそうです。
パネルを見て、「じつは自分もセキがでる」とスタッフに話をした人もいた
そうです。
空気の汚れがいかに人の健康に影響するのか、それが「公害」だということ
に気づくきっかけを提供できたのなら、パネルを出展したかいがあったと
思います。
ところで、現地から戻ったイベント運営担当者の報告で興味深かったのは、
「上海で青空が見えた」ということ。これは地元の人も驚いていたとか。
万博のために、工場や交通を規制することで、空気が断然きれいになって
いたそうです。
なお、このパネルは、日本語、中国語、それぞれ次のページで見ることが
できます。
日本語 http://www.aozora.jpn.org/ecomuse/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/パネル貸出/
中国語 http://www.aozora.or.jp/tsutaeru/kougai_panel_c.htm
鎗山善理子(あおぞら財団)