淀川大図鑑に行ってきました
8月10日に私は長居公園にある大阪市立自然史博物館に行ってきました。
いま博物館では淀川大図鑑というイベントが開かれています。
イベントでは淀川の歴史や淀川に住む生き物の展示が行われており、家族連れや学生の人たちがたくさんきていました。またテーマは「生物多様性」というもので、今年の10月には名古屋でCOP10と呼ばれる生物多様性条約第10回締約国会議が開催ます。より多くの人に生物多様性について関心を持ってもらう為に開催されています。
写真は左からスズキ、モズクガニ、カワウです。これらの生き物たちは今も淀川に住み着いている生き物たちです。
名前は知っているけれど、自分の住んでいるとこでは無縁だろう・・・と思っていた生き物たちが実は身近な淀川にいたということは衝撃でした。
しかし淀川にはこういった昔からいる動物たちの他にも人間たちが持ちこんで捨てていった動物たちも住んでいます。
それがアライグマやヌートリアのような生き物です。アライグマはペット、ヌートリアは毛皮用に持ちこまれたものが野に放たれたれて住み着いたものです。
最初にこの展示のテーマは「生物多様性」と書きましたが、その意味はあらゆる生物種の多さと、それらによって成り立っている生態系の豊かさやバランスが保たれている状態を言い、数え切れないほどの生物種が、それぞれの環境に応じた相互の関係を築きながら多様な生態系を形成し、地球環境と私たちの暮らしを支えているということです。しかし今多くの生物が急速に絶滅の危機に瀕しています。これは恐竜時代の絶滅速度よりはるかに速いと言われています。
この展示でそれが垣間見れたのはマシジミといわれる貝です。この貝は昔から淀川にいた原種と外国からきた外来種がおり、そのふたつが交雑することで混合種が生まれ、昔からいた原種がいなくなっていく危険があります。このように絶滅の原因は環境の変化だけでなく、外来種によるものもあります。
この他にもたくさんの生き物のが展示されており、観ていると時間があっというまに過ぎてしまいました。この展示は9月20日まで開催しているのでみなさんも観に行ってはいかがでしょうか?
話は変わりますが淀川展を観たあとに、きんき環境館という環境省近畿地方環境事務所と特定非営利活動法人大阪府民環境会議が協働で運営を行っており、環境に関する活動を中心に動いているNPOや企業の中間支援を行っている事務所におじゃましました。
きんき環境館はパートナーシップを結んでいる企業やNPOとの意見交換や交流の場として利用されています。いろんな環境に関する展示もしていますので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
職員のみなさん、私達インターン生にも丁寧に説明して下さってありがとうございます。
あおざら財団インターン生 近畿大学経営学部3回 中井智裕