視覚障害者の山本美恵子さんへのヒアリング
前回の西淀川交通まちづくりプロジェクトで、視覚障害者の模擬体験会の実施、放置駐輪の実態調査の実施の提案が出ました。
視覚障害者の模擬体験会を実施するにあたり、西淀川区内で視覚障害者の模擬体験会がどのように行われているのか、また、どのような点に留意するべきかについて、西淀川在住で視覚障害者の山本美恵子さんにお話をうかがいました。
山本さんは、西淀川交通まちづくりプロジェクト第2回で講師として来ていただいています。
お話をうかがった日は10月2日(土)で、交通まちづくりプロジェクト参加者の3人とあおぞら財団の谷内がヒアリングに行きました。
山本さんに聞いた内容は、以下のとおりです。
○小中学校での取り組みについて
・西淀川区内のほとんどの小学校や中学校では、視覚障害者の方を学校にお招きしてお話をしてもらったり、サウンドテーブルテニスを楽しんだりしている。
・視覚障害者の疑似体験やガイドヘルパーの体験はしていない。たくさんの小中学生に、アイマスクを付けて疑似体験を行うと、ふざけて怪我をする危険性がある。
・子ども相手に疑似体験を行う場合には、子どもを見守るたくさんの大人が必要だと思う。
○他団体の取り組みについて
・生協や社会福祉協議会でも、同様の取り組みをしている。
・生協は3回のコースで、点字なども教えている。
・ガイドヘルパーの養成講座では、平地での歩行、電車やバスの乗り降り、エレベーターやエスカレーター、階段、食事など、生活全般のそれぞれの場面での介助、体験を行う。時間は21時間。
○疑似体験を行う際の留意点について
・手引きの仕方を先に教えてから、疑似体験をした方が安心してできる。
・疑似体験を行う場合には、障害当事者が一緒に参加した方が良い。参加者の体験に対する真剣さが増すし、体験の必要性に対する認識も深まる。
・できることなら、視覚障害だけでなく、車いす利用者など、さまざまな障害を持った人にも参加してもらった方がよい。
・もし、あおぞら財団で、視覚障害者の疑似体験を行う場合は、山本さんに協力していただける。
山本さんにお聞きした内容をふまえて、次回の西淀川交通まちづくりプロジェクト第4回では、体験会を実施に向けて具体的な話し合いをしていきたいと思います。
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(谷内)