空気のよごれを調べてみよう(12/26)
12月26日、エルモ西淀川にて毎年恒例の「空気の汚れを調べてみよう」を行いました。
今年度の参加者は、学童やガールスカウトの小中学生合わせて64人と大人が11人の計75人でした。
はじめに、西淀川区内の小学校で先生をしていた天野憲一郎先生から、なぜ「空気調べ」を行うのかについて、西淀川の歴史を交えながら、公害や地域の変化についてお話がありました。
次に、あおぞら財団の小平さんから「なぜ空気は汚れるのか」について子どもたちにクイズを交えながらお話がありました。
どちらのお話も子どもたちは静かに熱心に聞いていました。
その間、本日メインの空気の汚れ測定を行いました。
事前に参加者には、地域の各地で空気調査をしてもらいました。
例年では好きな場所を3か所調査してもらっていましたが、今年は「自分のいえ」、「自分のいえよりきれいだと思った場所」、「自分のいえよりよごれていると思った場所」の3か所を各自で調査してもらいました。
調査したカプセルに試薬を入れ、スタッフで測定をし、数値の測定と報告を行いました。
調査場所を考えて選んでもらうことで、自分たちのまちのイメージと結果の違いをよりわかりやすく比べてもらいました。
今年の結果は、
青(きれい)46か所、みどり(ふつう)19か所、黄色(ちゅうい)4か所、あか(よごれている)0か所、という結果でした。
今年度はあか(よごれている)の結果がなく、比較的良い結果となりました。
子ども達には、空気のよごれ調査結果を地図にシールで表してもらいました。
みんな熱心に作業に取り組んでおり、過去の結果のポスターをじっと見つめて見比べている子どももたくさんいました。
最後に、子どもたちに書いてもらった感想をいくつか紹介します。
・たのしかった
・思っていたより空気がきれいだった
・近くがきれいでよかった
・空気のことがよくわかった
・作業が楽しかった
・公害をなくしたい
・西淀川区全体がきれいになってほしい
・生き物たちが楽しく生きれる町にしたい
このようなイベントに参加することで、町や環境に興味を持ってもらえるのは何よりです。
また、純粋にイベントを楽しんでくれることも今後に大きくつながると思います。
今回の参加を機に、子どもたちが地域のこと、環境のことを今後も日頃から考えてくれることを願っています。
関西学院大学 大久保舞
天野憲一郎さんのコメント — 2014年12月27日 @ 10:43 AM
子どもたちに「なぜ空気の汚れを調べるのか?」の意味づけを考えてもらうことが、毎年の課題です。昨年度は「喘息で苦しむ患者さん」のビデオを流しました。以前は直接患者さんに話していただくこともやってみました。
「分かりやすく」「印象深く」が今後の研究課題です。
aozorafoundationさんのコメント — 2015年1月7日 @ 10:43 AM
天野先生
コメントありがとうございます。毎年、いろいろ試してきたなぁと改めて思います。ご提示頂いた研究課題、議論の尽きる事のない課題ですね。
おだいら