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大阪公立大学「都市基盤計画特論」発表会を開催!(3/25)

3月25日、あおぞら財団にて、大阪公立大学大学院の「都市基盤計画特論」の成果発表会が開催されました。
この講義は、11月から1月にかけて西淀川区を舞台に行われたもので、学生たちは現地調査やヒアリングなどを通じて地域課題を学び、その学びをもとにグループごとの提案をまとめました。

発表会当日は、あおぞら財団の職員に加え、西淀川公害患者と家族の会 事務局の上田さん、西淀川区役所政策共創課の西尾課長、中村さんにもご参加いただき、学生たちの提案に対する率直な意見交換が行われました。

◆ 提案①「水とともに在る暮らしを考える」
1つ目のグループからは、西淀川区が抱える水害リスクをテーマに、「防災」と「水辺の魅力づくり」の両立を目指す提案がなされました。

特に印象的だったのは、防災チャットボットを活用した情報発信や、河川空間を活かした親水エリアの整備、さらに夜間のにぎわい創出を目指すナイトタイムエコノミーの導入といった、アイデアに富んだ内容です。

質疑応答では、矢倉緑地公園への交通アクセスの課題や、水辺空間の利活用にあたってのハードル(治水上の制度上の問題)についての質問があり、学生たちも真剣に応答していました。

発表の様子

◆ 提案②「若者の地域参加に向けた提案」
2つ目のグループは、地域コミュニティの希薄化や産業の衰退、情報共有の不足といった現状に注目。これらの課題に対し、廃校を拠点に若者の地域参加を促す施策を提案しました。

廃校を活用して地域イベントを開催したり、コワーキングスペースとして開放したり、さらにものづくりや食文化、多文化共生を体験できる場にするという、地域資源を生かしたアイデアが紹介されました。

◆ 地域に根ざした学びが、未来へとつながる
どちらの提案も、実現に向けてはハードルが少なくないかもしれません。ですが、学生ならではの視点や柔軟な発想、フィールドワークで得たリアルな課題感が込められた提案は、聞く側にも新しい視点や気づきを与えてくれました。

今回の学びを通じて、学生の皆さんが「地域」と「都市基盤」の関係についてより深く考えるきっかけになっていたら嬉しいです。そして、この経験が今後の修士論文や研究活動にも活かされることを願っています。

(谷内)

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