西淀川公害患者と家族の会設立40周年、あおぞら財団設立15周年、あおぞら苑設立5周年記念のつどい
去る12月4日(日)、西淀川公害患者と家族の会設立40周年、あおぞら財団設立15周年、あおぞら苑設立5周年の記念のつどい「手渡したいのは青い空」を開催いたしました。第一部では、元あおぞら財団職員の片岡法子氏が40年にわたる公害防止と環境再生へのとりくみのあゆみを紹介いたしました。特別講演として、日本における公害研究の第一人者である宮本憲一氏(大阪市立大学名誉教授、元滋賀大学学長)による日本における100年の公害史の中での、西淀川公害および反対運動の意義についてお話し頂きました。金谷邦夫氏(大阪から公害をなくす会)、白石順一氏(環境省総合政策局長)、大久保規子氏(大阪大学教授)、野呂雅之氏(朝日新聞)の4名の方よりご挨拶をいただきました。
第二部のレセプション会場では、20年前に開催した「共感ひろば」に参加し、「手渡したいのは青い空」を歌ってくれた当時の学童保育のメンバーが駆けつけて再び歌ってくれました。佐藤努氏のギターの演奏と平良春菜氏のボーカルで、「手渡したいのは青い空」を合唱しました。
今回はあわせて244名の方に来ていただきました。公害防止運動に関わった方々、あおぞら財団にボランティアとして参加された方々、あおぞら苑で縁ができた方々、全国の公害防止や環境再生に取り組んでいる方々、全国の研究者などなど各方面より多数のご来客がありました。また、あおぞら財団の日中交流企画で中国から来訪中の環境NGOのメンバーも参加し、青い空への思いは海の向こうともつながりました。ご多忙な中お越し頂いた方には改めて御礼申し上げます。
40年のあゆみの中で、たくさんの公害患者の方がお亡くなりになりました。会場では、亡くなられた方のご冥福を祈り黙祷を捧げ、青い空を次世代に手渡す環境再生への誓いを新たにしました。