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帝塚山学院大学でフードマイレージ


▼11月10日(土)

●場所:帝塚山学院大学
●日時:2007年11月10日(土)13:10〜15:50
●対象:文学部教職課程の1回生〜4回生(約50名)
●目的:第2回教職課程シンポジウムで学生たちに、
①参加型学習を通して、学習は方法によっては楽しく学べることを体験すること 
②自然に寄り添った活動(例えば、季節に応じた野菜を路地栽培で作る)が理にかなっていることを自覚すること
●担当:フードマイレージ教材化研究会メンバー 藤井久美子
●流れ:
1)グループ分け
各回生が混じるように、8グループに分かれる。
1グループ6〜8名。

2)グループの設定
1970年チーム:春・夏・秋・冬
現代チーム:春・夏・秋・冬

3)買物ゲームの説明 10分弱

4)買物ゲーム 30分

5)発表 15分
各グループで、夕食のメニュー、使った食材、使った金額、こだわりを、イラストを示しながら発表。

6)食材がどこからきたのか、地図で確認 15分 
・日本地図上(白地図+道路交通網入り地図)に、使った食材のカードをプロット。
・他のグループの結果を見て回る。

7)解説 25分
パワーポイントにて解説

8)感想カードに記入 5分

●学生の反応・様子
「関西圏の物を選ぼう」
「国産の物を選ぼう」
「中国産はやめとこう」
「予算少ないから、できるだけ安く買い物して、残ったお金は貯金しておこう」
「旬のものって、どれかなあ」
「なんで北海道産よりロシア産の方が『★』が少ないのかなあ」

自ら教職課程を選んで集まった学生たちなので、モチベーションが高く、回生が違う学生たちとグループを作っても、和気あいあいとしていた。雰囲気がとてもよかった。
とくに、「関西圏の物を選ぼう」と言いながら、食材選びをしている学生たちにびっくり!
これは、教職課程のプログラムの中で3回生のときに野菜づくりを体験しているから、食材に対する意識が高いのではないかと感じた。

発表順をどうしようかと呟いたら、学生の方から「1970年の春、現代の春、1970年の夏、というふうに時代ごと、季節ごとに比べられるようにしたら」と意見が出た。
おぉ!それは名案!!ということで、即採用。
そうすると、現代チームの発表を聞いて、1970年チームから「たかー!」という声が何度もあがった。

解説時に、「なぜ『★』の数の違いが出たと思う?」と学生に聞くと、「道路と関係がある!?」という声があり、それを受けて、解説できた。

さらに、交通手段と「★」の数の説明をすると、郊外のショッピングセンターに自動車で行くと、またまた「★」の数が増えることに驚いていたようだ。

●実践に向けて感じたこと
・参加者の声を拾いながら、解説を進めていくと、参加者とファシリテーターがともに学んでいるという実感が得られるように感じた。
・学生たから、遠くから運ばれてきた食材は、フードマイレージの値が増えるはずなのに、なぜ遠くから運ばれてきてもフードマイレージが少ない食材があるのかという疑問がでてきた。このあたりの解説も、パワーポイントで示しながら説明できると、なおよいと感じた。
・ゲーム、解説が終わった後、グループごとにふりかえり(感じたこと、わかったこと、これから自分にできることなど)をする時間があれば、より学びが深くなるように感じた。
(フードマイレージ教材化研究会 藤井久美子)




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