春の旅鳥シギチドリなど28種観測 5月の定例探鳥会
5月5日(土)、定例探鳥会が行われました。17人が集まりました。5月は春の旅鳥のシーズン。期待も高まります。
緑道の新緑がまぶしい時期。メジロが声でお出迎えをしてくれました。
野草も花の時期。
こちらはスズメノエンドウ。在来種です。下の写真の道ののり面に拡がっていました。これだけの群落は珍しいとか。
矢倉緑地公園にはハマエンドウもたくさん咲いていました。こちらも在来種。
鳥の図鑑は持っていたものの、野草図鑑を持っていないのが悔やまれました。他にもさまざまな野草が咲いていました。
さて、鳥の方はといいますと、
淀川土手にて、ミサゴが鉄塔で獲物を食べていたり、カワウが水面にもぐって狩りをしていたりなど確認できました。
写真がうまくとれませんでしたが、野鳥の会のみなさんが準備してくれた望遠鏡をのぞくとはくっきり鳥の様子を観察できます。
河川敷ではヒバリが鳴いていました。石の上に乗り、まるでステージで歌をうたっているようです。「結婚しよう!結婚しよう!」とお嫁さん探しの歌を、歌っています。
こちらはカルガモ。
毎年冬には、ここ矢倉にはたくさんのカモが渡って来て、春の訪れとともに繁殖のためシベリア等の北国へ戻りますが、カルガモは一年中見られるカモです。
干潟には様々なシギやチドリがきていました。
シギやチドリの仲間の多くは、南半球や熱帯で冬を過ごし、繁殖のために北半球の北部に移動する旅鳥です。その渡りは数千~約1万キロにおよぶ長い距離。渡りの途中にある干潟や湿地に立ち寄って、休んだり栄養補給したりします。
「旅鳥の一生は旅から旅へ」と日本野鳥の会大阪支部長の橋本さんが言っていましたが、納得です。
「見つけることに満足するのではなく、鳥がどんな動きをするのか、じっと観察することが大事」と橋本さん。
ササゴイを観察してみましたが、水面をみつめて獲物をまち、獲物が近付いてきたらシュッと体を伸ばして捕まえていました。同じサギ科でもアオサギはちょこちょこ動きまわりながらえさをみつけます。漁の仕方が違うのですね。
〈見つけた鳥:28種〉
カワウ、ササゴイ、アオサギ、カルガモ、ミサゴ、チョウゲンボウ、コチドリ、キアシシギ、イソシギ、ソリハシシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、ユリカモメ、コアジサシ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス、センダイムシクイ、セグロカモメ、ドバト
次回は、2012年6月2日(土)に開催されます(AM9:30福駅集合)
◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のHPはこちら
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鳥の絵本や外国の話など鳥に関する幅広い話題も掲載。
おまけ:矢倉緑地公園の様子
天気の良い連休の真ん中、家族連れなど、いつもより多くの人が集まって過ごしていました。お弁当食べたりのんびり海をみたり、思い思いの時間を過ごしていました。
(小平)