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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

エコミューズのポスター [回答編]


●[出題編]はこちら

みんなが注目する中、期待していた以上の仕上がりでポスターが出来上がってきました!あおぞらビルの外壁をぐるりと囲んで展示しているのですでにご覧になった方もいらっしゃるのでは?デザイナーさん3人3様の色が出た存在感あるポスター達がいつものビルの雰囲気をガラッと変えてくれています。

木村さんは工場と煙というモチーフを、これまでにはない色遣いでポップなイメージに。公害被害を伝え続けていくためにできたエコミューズの背景があらわれていて、エコミューズ館長もお気に入りです。

スタンレーさんのメインビジュアルは、なんとウチワ(公害運動時に制作されたもの。「公害患者の歌」の歌詞が書いてある)!突き抜けた明るさとインパクトでエコミューズの資料の幅広さを表現しています。
このポスターは特に目立つようです。車で通りすぎる人からも「遠くから見たら貝殻みたいに見えて、エコミューズって書いてあるし、ヴィーナスの誕生みたいなのかと思ったけど、よく見たらウチワでビックリした。笑」という楽しい意見もありました。


パクさんは「手渡したいのは青い空」という財団のメッセージを、繊細な色遣いとモチーフで水墨画のような世界に表現してくれました。財団理事長も納得のとっても綺麗な一枚です。


それぞれのポスターにファンがいるのが面白く、
来館者からも「1枚欲しい!」という嬉しい要望もあり、大好評です。
それにしても同じ日に同じ内容の説明をして、
これだけ様々な形で仕上がってくるなんて感激しました。

この3点はオープンしたてのエコミューズの心強いツールとなって大活躍してくれることでしょう。
9月末から始まる「アジアのグラフィックデザイン展」※に出品されるので
興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
あおぞら財団としても賞があるならあげたい気持ちでいっぱいです。
こんなにステキなポスターを本当にありがとうございました!

※「アジアのグラフィックデザイン展」
2006年9月30日(土)〜10月15日(日) 大阪市立近代美術館建設準備室心斎橋展示室で開催。入場無料。大阪、プサン、上海、香港、ハンブルグのグラフィックデザイナー15人のポスター作品、計80点を展示。 実行委員会=大阪芸術大学、大阪市[ゆとりとみどり振興局]、大阪市教育委員会[近代美術館建設準備室]

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006年7月31日12:08 PM

タイNGOメンバーの来館


報告が遅くなりましたが、先月5月24日(金)、あおぞら財団に環境問題にかかわるタイの方々の視察がありました。
公害訴訟の法的サポートをするNGOのダルニーさんとスラチャイさん、代替産業ネットワークキャンペーンのペンチョンさん、また通訳としてメコンウォッチの木口由香さんの4名です。


まず最初に、あおぞら財団付属「西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)」にて、財団の理事の早川弁護士から日本における公害の歴史や裁判などの説明がありました。
早川弁護士は西淀川区の公害裁判がはじまった年に弁護士になり、西淀川公害にずっとかかわってきた方です。

早川弁護士は、まず、日本全国の公害裁判の被告企業に日本の大企業は全部含まれているといった、日本の経済成長とその影の公害被害についての話をしました。

その上で、西淀川の経験として工場の煤煙で50m先が見えないような環境だったこと、裁判にさまざまな分野の学者が、無償で裁判に強力をしたことなどが話されました。

財力、情報量、知識など自分たちよりはるかに勝る力を持つ国と企業を相手に戦った農民や漁民、労働者など西淀川公害裁判の原告はヒーローだと、早川弁護士はたたえていました。

タイの方々は、環境教育の一環として市民参加で行われているNO2測定のカプセルの設置や、公害をだす可能性を出す工場ができる前に裁判を起こすことが可能かといった日本の制度についての質問などをしていました。
また、現バンコク市長のピチットさんが財団を訪れた話でも盛り上がりました。

先月は、前のブログにも紹介しましたが、アジアのグラフィックデザイナーの方の来館もあり、来月7月4日からは韓国の司法修習生の研修の受け入れや環境経済世界大会へ展示などを予定しています。
あおぞら財団、西淀川の公害被害の経験を、世界にむけて発信です。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006年6月15日5:42 PM

エコミューズのポスター [出題編]


もしあなたがエコミューズのポスターを創るとしたら?
「アジアのグラフィックデザイン展(※)」に、エコミューズ(西淀川・公害と環境資料館)がポスターの題材のひとつとして選ばれました。このデザイン展はアジア各国のデザイナーが日本の企業、団体のイメージポスターを制作して発表するというもの。この世界的なイベントに参加できることになったのです。これは開設したてのエコミューズにとって絶好のチャンス!みんなに広く知ってもらえるようなステキなポスターをお願いします!
制作してくれるデザイナーさんはこの3名。
◎木村泰子さん(日本)…数ある題材の中であおぞら財団を選んでくれた西九条在住のデザイナー。チャーミングなお洒落さんです。
◎スタンレーさん(STANLEY WONG/香港)…おもちゃのような黒い丸眼鏡をかけてアーティストの雰囲気いっぱい。CM撮影などの映像をメインに、社会問題をテーマにしたポスター制作をライフワークとされています。
◎パクさん(PARK KUE TAE/韓国)…大学で生徒を指導しつつデザイン業もこなす。落ち着いた物腰で達者な日本語を話されます。

当日は、関係者の方々に来館していただき、財団のことやポスターで表現して欲しい内容のことについての説明をしました。デザイナーさんからはするどい質問が次々に飛び交い、どんどん核心に近づいてゆきます。通訳を交えた限られた時間の中で、ちゃんと伝えることが出来るだろうか?という当初の心配はすぐに吹き飛んでしまいました。

資料庫に入ってからもさらにヒートアップ。「航空写真で煙も写っているものはないですか」「当時の吸入器を実際に使用している写真は?」資料室は通常、文献的な資料を探しに使われることが多いのですが、今回は少しばかり勝手が違います。ポスターのために、道行く人の目を一瞬でとらえて記憶に残るような、より多くの情報を持ったインパクトの強い素材が必要とされました。

職員も記憶をフル稼働させて思いつくまま出していくうちに、パネル写真や運動用具、大きなポスターなど、眠ったままお蔵入りしていた資料達がどんどん日の目を見てゆきます。落ち着いてそれらを見てみると、お宝素材がまだこんなにあったのか!と改めてビックリ。デザイナーさん達は当時の公害のすさまじさに驚かれたようで、意気揚々と帰ってゆかれましたが、職員にとっても発見の多い1日となりました。この経験はこれからの展示にも活用できそうです。通訳のキムさん、一緒に来て頂いたスタンレーさんの奥さん、みんなをまとめるパイプ役なってくださったサントリーミュージアムの植木さんにも大感謝です。ありがとうございました。

はてさて、どんなポスターになるんでしょうか。
どこに感銘を受けられたのか、エコミューズのイメージの象徴は何なのか。どこをどう切り取るのかは人それぞれ。みなさんもイメージを膨らませながら[回答編]を待っていてくださいね。

●[回答編]はこちら

※アジアのグラフィックデザイン展…昨年が第一回目となる関西発の日韓共同ムーブメント「アジアンビート」のイベントのひとつ。アジアンビートの期間中は大阪各地で映画、音楽、ファッション、フードなどに関する様々なイベントが開催されます。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら



Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006年6月2日1:49 PM

エコミューズ紹介記事が多数登場!


資料館だよりでもご紹介しましたが、
西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)がオープンしたことが
沢山の新聞社に取り上げられました。

その中でも、京都新聞は「環境を考える」という月1回の特集コーナーで
とりあげてもらったのですが、その文章はインターネットでも読めます。
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/special/ecology/eco/eco80.html

また、日本環境会議のホームページにも2006年3月18日の
オープン記念シンポジウムのこととエコミューズが掲載されています。
http://www.einap.org/jec/rupo/060530002/index.htm

リバティおおさか(大阪人権博物館)にも西淀川公害の展示があるのですが、
その様子もインターネットで見ることができます。
http://www.liberty.or.jp/exhibit/corner03/corner_03_21.html

どこか資料館のホームページに一覧を作らねば・・・と思いつつ、
とりあえず、ブログにアップしました。
写真に私の写真がたくさん出ていて、はずかしいことこの上ないです。(林)

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006年6月1日7:03 PM

資料館オープン記念シンポに220人


あおぞら財団付属「西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)」のオープン記念シンポジウムを3月18日に西淀川区内で開催したところ、220人が参加しました。四日市、富山、新潟など遠方からのパネラーも多く、意見交換や経験交流の貴重な機会をもつことができました。

シンポジウムの詳しい内容は、2006年5月号の『リベラ』(あおぞら財団機関紙)で大きく特集しますのでお楽しみに。

シンポジウムの後は、場所をあおぞらビルに移して、オープンセレモニーで、資料館の見学や看板の除幕式がにぎやかにおこなわれました。

●資料館の見学会の様子

●看板を掲げるのは、左が森脇君雄・あおぞら財団理事長、右は館長の小田康徳・大阪電気通信大学教授です。看板の字は森脇理事長が書き上げたものです。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006年3月25日3:24 PM
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