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自治体文書館が目ざすべき道


あおぞら財団も参画している地域資料シンポ実行委員会のシンポジウムを開催します。

■地域資料シンポ拡大研究会(通算第2回)■
(地域資料研究会2010年度第2回と共催)

自治体文書館が目ざすべき道
—公文書管理法施行をひかえて—

 地域資料シンポ実行委員会では、本年4月の公文書管理法施行とここ数年取り組んできた大阪府・市公文書館問題をにらんで、今回、下記の拡大研究会を企画しました。
 今回は、神奈川県立公文書館の石原一則さん(内閣府の公文書管理委員会のメンバーでもあります)をお招きして、神奈川県での長年の経験、公文書管理法の内容や課題、現在進行中の国による公文書管理・公開体制の準備状況などもふまえ、今後、自治体文書館が目ざすべき方向性について論じていただきます。
 あわせて実行委員会からの問題提起では、大阪府・市公文書館問題の最新の状況についても紹介し、大阪地域における今後の課題について議論したいと思います。
 ふるってのご参加をお待ちしています。

日時 2011年3月12日(土) 17:30〜20:00ごろ (*開始時間にご注意ください)
 場所 キャンパスポート大阪(大学コンソーシアム大阪)(電話:06-6344-9560)
    (地下鉄梅田駅またはJR北新地駅下車、大阪駅前第2ビル4階) 右下の地図参照
        URL→http://www.consortium-osaka.gr.jp/about/access.html
 内容
   ・問題提起:地域資料シンポ実行委員会事務局
        「大阪府市公文書館問題の到達点と課題」
   ・メイン報告:石原一則氏 (神奈川県立公文書館・公文書管理委員会委員)
       「公文書管理法と神奈川県立公文書館」

    *終了後、ささやかな懇親の場をもちます。

 主催 地域資料シンポ実行委員会
    (構成団体:あおぞら財団、大阪歴史科学協議会、大阪歴史学会、西山夘三記念すまい・まちづくり文庫、地域資料研究会)

 連絡・問い合わせ先:
地域資料シンポ実行委員会事務局
    〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138
    大阪市立大学大学院文学研究科 日本史学教室
    (大阪歴科協研究委員、佐賀 朝、06-6605-2398)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年2月25日11:49 AM

環境省環境問題史現地研修 受入


日にち:2011年2月9日(水)〜10日(木)
テーマ:大気汚染公害被害の現場とあおぞら財団の見学
参加者:環境省、近畿地方環境事務所、(独法)環境再生保全機構の職員
    1日目12人/2日目9人

環境省職員の環境問題史現地研修の受入れを2日間にわたって
おこないました。昨年に引き続き、1泊2日のコースです。

1日目(9日)
13:00  あおぞら財団集合
13:00〜 西淀川公害の概要を説明
     DVD「西淀川公害裁判をたたかう」「公害経験を語り継ぐ」視聴
13:30〜 公害患者の話:和田美頭子さん
13:45〜 森脇君雄理事の話「公害反対運動から地域再生へ」
     あおぞら財団活動紹介
15:30〜 西淀川高等学校にて環境教育、菜の花プロジェクトについて紹介
17:00〜 感想、ふりかえりワークショップ

2日目(10日)
9:30   あおぞら財団集合
9:30〜  村松昭夫弁護士(財団理事長)「西淀川公害訴訟と現在の活動」
11:30〜 デイサービスセンター「あおぞら苑」見学、昼食
13:30〜 自転車で西淀川区内フィールドワーク
15:30〜 まとめ、成果発表
17:00  解散


香川出身の和田美頭子さん(西淀川公害患者と家族の会)は、
まさか自分が公害病になるなんて思いもしなかったこと、
ぜん息の発作が出たときは不安と恐怖でいっぱいになることなどを語り、
「公害は人間がつくりだしたもの。自然に出てきたわけじゃない。
であれば、人間が努力して、無くさなければならない」と述べました。

自身も公害患者で西淀川で公害反対運動のリーダーとして活動
してきた森脇君雄理事は、公害健康被害補償法がつくられたときの
いきさつなどを話しました。


その後、西淀川高校に移動し、高校生や教員から、同校での環境教育や
菜の花プロジェクトについて紹介がありました。
また、BDF精製機や菜の花畑を見学しました。


夕方、あおぞら財団に戻ってきて、それぞれ、1日目の感想をポストイットに
記入し、出し合いました。


2日目は、財団理事長の村松昭夫弁護士の話からはじまりました。
村松理事長からは、裁判では運動班を作り世論を動かしていったこと、
裁判が終わった後の取り組み(あおぞら財団)などの話がありました。
また質疑応答では、弁護士を志した出発点などについて答えました。


次に、自転車でデイサービスセンター「あおぞら苑」に移動しました。
同苑は、あおぞら財団と同じく、西淀川公害裁判における企業との和解金
の一部をもとに4年前につくられた施設で、元・西淀川公害患者と家族の会
事務局長の辰巳致さんが施設長です。
約15年前、当時、旅行社に勤めていた辰巳さんが森脇さんと偶然出会い、
辰巳さんにとっては地元である西淀川の地域再生・まちづくりにかかわって
いった経過や、あおぞら苑を「西淀川のオアシス」にしようと信念をもって、
あきらめずに活動している様子を聞きました。

患者会の会員で、現在、あおぞら苑を利用している塚口アキエさん(91歳)や
北村ヨシエさん(86歳)とおしゃべりし、次はいよいよ2チームに分かれて
自転車で区内のフィールドワークをおこないました。




チームは、佃チームと矢倉チーム。
お天気は良いものの、寒いなか、約1時間半ほど走りました。
あおぞら財団に帰ったあとは、街を実際に見ての、感想や思うところ、
まちづくりのアイデアなどを出し合い、成果発表会をおこないました。

最後に研修生のみなさんが一人ひとり、2日間の感想を述べて終了
しました。
「現場を見て、わたったこと、学んだことを仕事にいかしていきたい」
「公害は過去のものではないことがわかった」
「また、来年も来ます!」
といった言葉が聞かれました。

このように、研修生の方々が、西淀川公害や地域再生に関して、
いろんな立場の人たちの話を聞き、区内をまわった上で、
感じたこと、わかったこと、アイデアなどを発表すると、
それを聞く私たち財団スタッフにとっては、外からの目で見た、
西淀川区やあおぞら財団の姿を感じることができます。

自転車で区内をまわったとき、
国道43号線沿いや、工場集積地では、排ガスや臭いで自転車で
走ることがつらくなった、といった感想がありました。
確かにそのとおりだと思います。
数字や文字だけではわからない現場での体験を、環境省のみ�
�さんと
共有できてよかったと思います。

鎗山善理子(あおぞら財団スタッフ)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年2月11日7:49 PM

来館者が1,800人を突破しました


エコミューズの来館者が2010年12月17日現在、1,814人となりました (2006年3月18日開館以降)。

今回は1,800人目の当館の利用者・生駒和也さん(大阪大学工学部4回生)にインタビューさせていただきました。生駒さんは当館の資料を活用して、卒業論文に取り組んでいます。

Q.卒業論文はどんなテーマですか?
—西淀川公害を解決するために、住民・行政・企業が、それぞれどんな思いで何をしたか、また、どのように連携したか、ということに関心があります。

Q.当館の、どんな資料を利用していますか?
—西淀川地域の歴史、患者会の活動や裁判の記録などです。エコミューズには資料が山ほどあって、しかも全部卒論のテーマに関係したものなので、読むのは大変ですが、順調に完成に近づいています。

Q.これからの抱負をお願いします。
—卒論提出まで残り1ヶ月、寒さに負けず頑張ります。

生駒さん、ありがとうございました。卒業論文、楽しみです!

エコミューズでは、所蔵資料の閲覧利用はもちろんのこと、さまざまな見学・研修プログラムも提供しています。大気汚染公害の歴史、西淀川地域の歴史や文化、自然環境など、さまざまなテーマを学ぶことが出来ます。

当館の見学・研修プログラムの例はこちら

ぜひエコミューズに足をお運び下さい。

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2011年1月6日10:58 AM

西淀川高校語り部授業<12月17日(金)>


12月17日、
西淀川高校、へ、お邪魔してきました。

同校では、環境学習として、
西淀川地域における、『かつての公害の被害経験とその克服の過程』、を学んで来られたとのこと。

今回は、
3学年の特別授業『西淀川公害病患者の方のお話を伺う会』における講演依頼があり、
『西淀川公害患者と家族の会』の語り部の方、とともに、
あおぞら財団職員が授業に出向きました。

語り部1名 と、財団職員1名の2名でチームを組んでの授業です。

まず、あおぞら財団職員から、西淀川公害の概要説明、を行い、
その後、語り部の方から、ご自身の西淀川公害の経験談、をお話いただきました。



語り部の方(岡崎久女さん、永野千代子さん)からは、
・西淀川大気汚染公害訴訟に、患者(家族)としてこめた思い、
・大気汚染が実際に生活に及ぼした影響、
・訴訟参加も含めた西淀川公害が、生き方に及ぼした影響、などについて、
ご自身のお考えを語っていただきました。
  (西淀川公害については、エコミューズHP を参照ください。)

西淀川高校の皆さんは、どのように感じたでしょうか。

ーーーーーーーーーーーーー★
以下、蛇足ながら、
私(財団研修員)の所感です。
(財団ブログの常に違い、少し、読みづらい点があります旨、ご容赦ください。)

・・・語り部の方は、現在においても、
『公害経験により、その後の人生も変えられた』、と考えておられ、
それは、ぜんそく等の健康面での継続的損害にも劣らず、
語り部の方を苛み、精神的ダメージを与え続けている。

語り部として、また、公害患者会の活動を通じて社会参加をする中で、
そうした精神的ダメージの修復もなされている様子。恐らくは。

しかし、記憶の中の経験は、完全に癒すことはできない。
あったことはなかったことには、できない。

できないからこそ、
訴訟の終了、という、一応の節目、を越えても、なお、
他者に、一度でも、同じ気持ちの変遷をもたらす経験をさせたくない、
との思いが持続する。

自分が公害を経験したこと、に意味をもたせることができるなら、
過去に現在から、彩色することができるとするならば、
絵の具の一つの色として、
一度おきたことが、その後、人ひとりの生きる道にどういう影響を与えるのか、
それを後に生まれた者に伝えること、を選んだら、
語り部にたどり着くのかもしれない。

そして、
耐え難きは自己の選択の結果、といえない経験ということ。

環境問題について語っているようで、
自己の選択の結果、として、自己の生きる道を捉えられることへの渇望の吐露、
そんな風に受け止める現在、

対して、中学生だった頃、いっちょ前の頭をもった気分がしていたけれど、
長崎で、原爆についての語り部の方のお話を聞いたとき、
自分は単純に、戦争の悲惨さ、という側面でしか捉えられなかったなぁ。・・・

あれっ、
なんだかメランコリック??
語り部の方、『高校生の元気をもらえた』、と、
開始前のこわばりは解けて、はにかみつつの控え目な笑顔にて、おっしゃってました。

(財団研修中 M)





Filed under: 西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2010年12月17日4:30 PM

大阪大学工学部地球総合工学科学生受け入れ


2010年12月15日
大阪大学工学部地球総合工学科14名を受け入れました。

大阪大学工学部の新田保次先生はあおぞら財団の理事で、
自転車や福祉交通、エコドライブを産官民の連携で進めていることや
松村暢彦先生とフードマイレージや大気汚染ブロックなど教材作成を一緒にしていることなど
NPOと大学がどのように連携しているか、
NPOとはどういうところなのかということをお話しました。


話をしても、なかなかわからないかなと思い、
アイスブレーク(「環境」ということで連想する言葉を1分間で書き出す)や

自分の故郷の地域の課題と改善したい点などを書き出して発表したり、
まちづくりや環境についてNPOができることは何かを伝えました。

1時間という短い時間だったので、どれだけ理解してもらえたかわかりませんが、
一緒に活動する人が増えればうれしいなぁと感じます。
(林美帆)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010年12月16日2:43 PM
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