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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

西淀川公害の展示パネル完成・おひろめ会(12月12日)


さて、みなさまのご協力のおかげで、このたび西淀川公害に関する
展示パネル「公害 みんなで力をあわせて—大阪・西淀川地域の記録
と証言—」(B2版フルカラー13枚)が完成いたしました。

行政や企業、学校、医者、ジャーナリスト、被害者など様々な立場の
奮闘にスポットをあて、みんなの努力があったからこそ公害が改善できた
ことを伝える展示になっています。この13枚のパネルが、青空の大切さ、
命の大切さを考えるきっかけと
なれば、うれしく思います。

新しくできた展示パネルをおひろめし、パネルに登場する人々と交流
する会を下記のとおり開催します。ぜひ、ご参加いただければ幸いです。
お待ちしています。

”「公害」がわかる豊富な図・マンガ 人間登場!”
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西淀川公害展示パネル
「公害 みんなで力をあわせて—大阪・西淀川地域の記録と証言—」
完成・おひろめ会
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日時:2008年12月12日(金)15:00〜20:00
15:00〜18:00 展示閲覧(ご自由にご覧ください)

18:00〜20:00 交流会・展示解説

      ・あいさつ 森脇君雄理事長、小田康徳館長
      ・展示の解説 林美帆(研究員)
      ・展示の登場人物からのコメント
      ・エコミューズの史料を使って研究した方からコメント
              入江智恵子氏(大阪市立大学大学院生)
      ・エコミューズ利用案内
      ・お礼の言葉  村松昭夫専務理事

※交流会・展示解説にご参加いただける方は、事務局までご連絡いただけると幸いです。
 webmaster@aozora.or.jp TEL:06-6475-8885

場所:あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)
大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル内
最寄駅 JR東西線「御幣島(みてじま)」駅下車 
①出口方面、地下道④出口 徒歩5分 
地図はこちら→ http://www.aozora.or.jp/access.html

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★展示パネルはエコミューズにて常設しています。
 貸し出し用もあります(B2版フルカラー 13枚)

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2008年11月21日2:29 PM

全国歴史資料保存利用機関連絡協議会第34回奈良大会に参加しました


2008年11月12日〜13日

全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)の大会が奈良で行われたので
エコミューズの今後の運営に役立てようと、鎗山と林が参加してきました。

前・福田首相の声かけで「公文書管理の在り方等に関する有識者会議」が始まり
公文書に対しての意識が高まってきているこのごろ
資料の利用活用をどうして行けば良いのか、色々な議論がなされました。

そのような中、一つの分科会(検証される自治体史編さんと自治体アーカイブズ —近畿の現状から考える—)の報告で尼崎市立地域研究史料館の島田克彦氏からエコミューズの活動が「地域再生事業の中に裁判記録を始めとするアーカイブが位置づけられている。地域資料も視野に入れている」というように取り上げられました。
12年間、こつこつと活動続けてきたことを評価されるのはうれしいことですね。

また、
エコミューズの活動を支えてくださっている方々から、
資料館だよりを読んでいます。こつこつとがんばっているね」
と声をかけてもらえたのも、とてもうれしかったです。
活動の励みになります。

資料の保存・利用活用は試行錯誤が続きますが、
同様の活動をしている人たちの知恵をかりながら、
エコミューズの活動を広げていきたいと強く思いました。(林)





Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2008年11月18日8:47 PM

弁護士や裁判官の卵〜司法修習生の研修「公害環境問題の現場を歩く」


10月28日、弁護士や裁判官の「卵」〜司法修習生の研修を受け入れました。
10人の修習生が2人の弁護士に伴われて、朝、阪神電車出来島駅に到着。

まずは、大量の大型車が行き交う43号線で大気汚染を体感、大気測定局のある出来島小学校、淀中学校を経由して、あおぞら苑へと向かいました。


43号線の様子

デーサービス「あおぞら苑」の見学では、たまたまこの日、
利用者として訪れていた西淀川公害裁判の原告の塚口さんの話を聞くことができました。

「公害環境問題の現場を歩く」と名付けられた大阪弁護士会による司法修習生実務修習。
公害患者の語り部、岡崎さんと池永さんから被害の実態を話してもらいました。
西淀川公害患者と家族の会、森脇会長も登場。

国土交通省大阪国道事務所から松田好生事業対策館ら3人に和解後の環境改善事業の説明をしてもらいました。

西淀病院 穐久先生からは「西淀川病院と民医連」のお話。

公害裁判資料が保存されている資料館エコミューズも見学しました。

修習生らは、この日見上げる青空が、かつては灰色だったことに驚き、「実務家として将来のヴィジョンについて考えることができたのではないか」と評価を頂きました。

引率の弁護士さんから頂いたメールを紹介します。
〜〜
本日はありがとうございました。
患者さんの声と医師の声と、そして、国土交通省の声と
全く違う立場からの意見を聞くことができ
大変有意義な研修プログラムであったと思います。

帰りの立ち話ではありますが、
修習生も、今日は青空が広がる良い天気でしたが、
昔は青空がなく、灰色であったことに驚きを隠せないようでした。
また、立証の困難性について、
どのように聴き取りをするか等について話合いをしていました。

今回の研修のおかげで
それぞれが(私も含めて)実務家として
将来のヴイジョンについて考えることができたのではないかと思います。
〜〜




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2008年11月4日5:31 PM

もりもとまきのアーキビストの目 No.2

「みんなの力」で-西淀川公害患者と家族の会会報『青空』第10号-

あおぞら財団付属「西淀川・公害と環境資料館」(愛称「エコミューズ」)では、西淀川大気汚染公害に関する記録資料を中心に、公害・環境問題や、西淀川地域に関するさまざまな資料・文献などを収集・整理・保存しています。
ブログ版第1回の今日は、西淀川公害患者と家族の会会報『青空』第10号(1973年11月20日発行)をご紹介します。『青空』は同会の発足(1972年10月29日)以来、現在までに295号発行されています。

この号の一面トップ記事は、11月7日に行われた関西電力株式会社との直接交渉のもようを伝えています。この直接交渉には、会から代表120名が参加しました。 この交渉が実現した理由を、「ワテはおにぎり 私は子守します みんなの力で」という見出しの記事で取り上げ、この交渉が、「交渉に参加する人の子供をあずかる組、ゼッケンをつくる組など、みんなが家の仕事や条件を出し合い、やれる事を手分けしてやることによって成功」したことを伝えています。
『青空』はエコミューズで所蔵分がすべて閲覧可能です。さまざまな問題と向き合い、地域の暮らしを改善するための活動を伝える、数多くの資料に触れてみませんか。ぜひご来館ください。

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

Filed under: もりもとまきのアーキビストの目,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2008年10月31日4:12 PM

もりもとまきのアーキビストの目 No.1

「もりもとまきのアーキビストの目」スタート!
はじめまして、あおぞら財団付属「西淀川・公害と環境資料館」(愛称「エコミューズ」)資料整理スタッフの森本米紀(もりもとまき)です。
『資料館だより』第20号(隔月発行)から、「もりもとまきのアーキビストの目」の連載を始めました。
アーキビストとは、文書や資料の収集・整理・保存に関わる専門家のことです。
連載では、エコミューズ所蔵資料のさまざまな顔をご紹介します。よろしくお願いします。
********************
大きな夢をのせた1号
紹介資料:『CRP NEWS』第1号(1996年3月)
 
はじめまして、資料整理スタッフの森本米紀(もりもとまき)です。このコーナーでは、エコミューズ所蔵のさまざまな資料を紹介します。今回は『CRP NEWS』第1号(1996年3月)。
ecomuse

「???」という方もいれば「懐かしいなあ」という方もいらっしゃるでしょう。
実はこれ、あおぞら財団の機関紙『Libella』(リベラ)の創刊号なのです。
「CRP」とは、公害地域再生センターの頭文字(Center for the Redevelopment of Pollution-damaged areas)。このころはまだ、「公害地域再生センター(仮称)設立準備会」と名乗っており、「あおぞら財団」の愛称もありませんでした。
サイズはA4、片面1枚の二色刷り1ページ。リベラ最新号(2008年7月号)は、A4サイズ両面6枚で計12ページもありますから、第1号は本当に、生まれたての赤ん坊といったかんじです。
第1号が伝えるのは、センター設立準備会の事務所開き。1996年2月7日、「各界から100人を超える人たちがかけつけ」、行われました。「公害被害者の運動の発展から生まれる環境保護団体の公益法人化は全国で初めて」で、「行政・企業・住民が連携して、新しい発想による都市の再生をめざす」運動が注目されていることを伝えてます。
『CRP NEWS』の名称はこの1号限りで、第2号からは『Libella ニュース』、そして第15号(1997年5月)から、現在の『Libella』となりました。この『CRP NEWS』は、たった1回だけの、けれど、「公害地域再生」の大きな夢を乗せた1号なのです。
私がエコミューズに通い始めてまだ3ヶ月。これから西淀川公害を伝えるたくさんの資料に触れ、見つけたもの、感じたことを、こちらで紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

☆資料館だより20号はこちら

(エコミューズ資料整理スタッフ もりもと まき)

Filed under: もりもとまきのアーキビストの目,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 3:58 PM
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