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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

淀川勤労者厚生協会の新人研修であおぞら財団見学が行われました



2009年4月1日(水)

この春新しく病院や診療所、保健施設などで働くことになったピカピカの新社会人が研修の一環としてあおぞら財団を見学しました。この日財団を訪れたのは淀川勤労者厚生協会の新入職員22名。はじめに財団職員の林から紙しばいを使った公害の被害実態の説明や裁判を起こしてから勝利するまでの21年という長い闘い、そして今なお続く公害被害の影響について説明がありました。それから財団が出来た経緯やその活動内容についての紹介をしました。


その後公害病患者の岡崎久女さんがお話しました。
喘息が出て息が出来なくなった時のつらさや心細さ、そしてそんな時に感じること、「病院での対応など、声をかけあい気づかいあうことの大切さ、ささいなことだけど当たり前のことを、自分の身内に接するみたいにして欲しい。」と語りかけました。

みなさん真剣に資料を読んだり、林・岡崎さんの話にうなずいたりと熱心で、これから医療に携わる方たちに何か伝わっていれば良いなと感じました。その後あおぞらビル5階の西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)を見学しました。みなさんもぜひ気軽に立ち寄ってくださいね!

22名のうち現在西淀川に住んでいるのは5名で、昔から住んでいるのはそのうちの2名ということで、まだまだ皆さんにとって西淀川は身近ではない場所なのかもしれません。引率の西淀病院事務長(あおぞら財団評議員)の松本嘉子さんは新人のみなさんへ、「家と病院の往復で毎日を過ごすのではなくて、もっと西淀川を知ってもらいたい、興味を持ってもらいたい。」と述べていましたが、私も新しく西淀川に関わることになったばかりなので、これから街を歩いてみたり歴史を学んだり、淀川勤労者厚生協会の新人さんたちに負けてられないと思いました。(眞鍋)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年4月2日1:48 PM

女性史総合研究会3月例会で報告しました


2009年3月21日(土)
滋賀大学 大津サテライトプラザにて女性史総合研究会3月例会が開催され、
西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)から林が
「西淀川大気汚染公害資料と女性資料〜家庭問題と市民教育〜」と題し報告しました。
エコミューズと女性史の関係って何?って思われる方もいらっしゃると思います。
今回はエコミューズもメンバーとして活動している
地域資料研究会との共催となっており、
エコミューズの所蔵資料を女性資料という視点で見てどうかということを報告してほしい
と依頼されたわけです。

貝塚市の上野裕子氏から「貝塚市における女性資料の課題と現状」と題し
女性資料が保存されず、認識がまだまだであることが報告されました。

エコミューズからは、運動資料が残りにくいこと、
展示や見学受入、研究者への資料提供など、
資料の存在価値を積極的に見せることで
保存の必要性を積極的にアピールしてきたこと
女性資料という視点から見れば、
甲ア号証という原告のライフヒストリーを聞き書きした資料があることを紹介しました。

資料は色々な読み方ができます。
しかし、資料は整理して、こういう資料があるよと
レファレンスしなければ使ってもらうことができません。
今回は「女性資料」という視点も必要なことを学ぶことができました。

いろいろな研究者と交流することで刺激を受けます。
いろいろなところに出て行って、知ってもらうことは大切だなと感じました。
(林)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年3月24日3:57 PM

ポール・ジョバン氏来所


2009年3月18日(木)14:00〜16:00

神戸大学の松田毅先生の紹介で
パリ・ディドロ大学准教授のポール・ジョバン氏と神戸大学大学院生の藤木篤氏が
西淀川公害を知るために来所しました。
アスベストの研究をされているそうです。


西淀川公害の話や、公害患者の語りを交えながら、
西淀川公害の反対運動や、現状について交流をしました。

ジョバン氏は川崎の大気汚染反対運動について研究されていたことがあるそうで、
川崎の活動と比較しながら西淀川の活動を理解したようです。
川崎の患者であるエドワード神父と友人だそうです。
思わぬところでつながっていて、お互いびっくりしました。

短い時間で伝えるのはとても難しいことです。
「伝えたいことは何か」を明確にしながら、交流していきたいです。。
また、人と人の交流を深める中から、次の交流が生まれてくることを実感しました。
私達が持つ情報が公害の予防や解決に役立てばと願っています。
(林)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年3月18日6:00 PM

天野先生による「西淀川公害」出前授業


転入者が多い西淀川区。子供たちもその親も、西淀川公害を知らない人が増えています。
教科書に登場しないこともあり、西淀川区の小学生でも学ぶ機会の少ない西淀川公害。そんな現状に危機感をもった天野憲一郎先生が、姫里、出来島、香簑小の3校で西淀川公害の出前授業を行いました。天野先生は財団が事務局をする「西淀川公害に関する学習プログラム作成研究会(プログラム研)」で、財団と一緒に教材づくりに取り組んでこられた先生です。かつては姫里小や出来島小で教鞭をとられていました。授業はプログラム研で作られた西淀川公害のパネルと学習用ビデオ「手渡したいのは青い空〜未来からのメッセージ」を用いて行われます。
西淀川公害の被害を子供たちに知ってもらい、「未来へ青空を手渡す」ことの責任を引き継いでほしい…そんな願いがこめられた授業でした。





Filed under: 西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2009年3月11日11:52 AM

日本福祉大学 牧洋子ゼミナールの方々が来館されました。


 2009年2月24日火曜日、名古屋より日本福祉大学、牧洋子教授とゼミ生10名が、「西淀川における公害地域再生活動」の見学に来ました。

*公害の現場を歩く
 13時に阪神出来島駅に集合し、出来島小学校→国道43号線→千北診療所の順で公害現場を歩きました。その後、あおぞら苑を訪れ、高齢者の方と交流し、再び大野川緑陰道路の公害の現場を歩き、あおぞら財団へ到着しました。



*公害患者さんの話を聞く
 あおぞら財団に到着後、牧ゼミナールの皆さんは、あおぞらビル5階にあるエコミューズに来館されました。
 エコミューズでは公害訴訟のビデオやあおぞら財団についての説明を受けた後、実際に公害の被害を受けられた、公害患者の岡崎久女さん・永野千代子さんのお話を聞きました。
 お二人のお話は、夜中に喘息がでて病院に運ばれたことや、電車に乗るなどの日常生活もままならない苦しさなど、とてもリアルなものでした。そして、公害問題はまだまだ続いて、いつまでも終わらないことを実感しました。

 お話を聞いた後の質問会では、ゼミ生の皆さんから「これから僕達は何をしたらいいのか?」「公害を知らない人にどう伝えていけばいいのか?」など、今回の体験をどう将来につなげていけばいいのかという質問が出ました。また、「実際に話を聞いて本当に喘息が辛いことがわかった」「事前学習もしてきたが、今回実際に公害の現場を歩き、公害患者さんの話を聞けたことが本当に良かった」など、実際に公害問題と触れ合えたことが、ゼミ生の皆さんとって何よりの勉強になった様でした。
(中原佳穂)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年3月3日5:17 PM
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